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公開番号2024166635
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-29
出願番号2023082851
出願日2023-05-19
発明の名称端材の回収装置
出願人プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H01M 4/04 20060101AFI20241122BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】端材の破断が起きにくい端材の回収装置を提案する。
【解決手段】蓄電デバイスの端材の回収装置10は、帯状の電極材料1を長手方向に沿って切断して電極シート2を成形する際に発生した端材3を吸引する吸引装置20と、吸引装置20の吸引による端材3の搬送経路に設けられたガイド40と、を備える。ガイド40は、端材3の幅方向に延び端材3が通される隙間G1を有している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
帯状の電極材料を長手方向に沿って切断して電極シートを成形する際に発生した端材を吸引する吸引装置と、
前記吸引装置の吸引による前記端材の搬送経路に設けられたガイドと、を備え、
前記ガイドは、前記端材の幅方向に延び前記端材が通される隙間を有している、
蓄電デバイスの端材の回収装置。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記ガイドは、それぞれ前記端材の幅方向に延びる円柱状に形成され、前記隙間を形成する一対のシャフトを備えている、
請求項1に記載の蓄電デバイスの端材の回収装置。
【請求項3】
前記一対のシャフトは、それぞれ、前記端材の幅方向に延びる軸線周りに回転可能に構成されている、
請求項2に記載の蓄電デバイスの端材の回収装置。
【請求項4】
前記一対のシャフトは、第1シャフトと、前記第1シャフトよりも前記端材の搬送経路の下流に配置された第2シャフトから構成されており、
前記第2シャフトは、前記端材が前記電極シートから分離する分離地点から前記第1シャフトの外周面に引いた接線と重なるように配置され、前記第1シャフトとともに、前記端材の搬送経路をS字状に曲げる、
請求項2に記載の蓄電デバイスの端材の回収装置。
【請求項5】
前記第1シャフトと前記第2シャフトとを接近また離反させることが可能な調整装置をさらに備えている、
請求項4に記載の蓄電デバイスの端材の回収装置。
【請求項6】
前記吸引装置に接続され、かつ、前記ガイドを収容した筒状のカバーをさらに備え、
前記カバーには、前記ガイドを視認可能な覗き窓が形成されている、
請求項1に記載の蓄電デバイスの端材の回収装置。
【請求項7】
前記吸引装置に接続され、かつ、前記ガイドを収容した筒状のカバーをさらに備え、
前記カバーは、前記ガイドを挟んで向かい合う第1壁部と第2壁部とを備え、
前記第1壁部および前記第2壁部には、それぞれ開口部が形成されている、
請求項1に記載の蓄電デバイスの端材の回収装置。
【請求項8】
前記端材は、他の部分よりも幅の狭い幅狭部を備えている、
請求項1に記載の蓄電デバイスの端材の回収装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄電デバイスを製造する際に発生する端材を回収する回収装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、燃料電池に用いられる膜電極接合体の帯状のシートから使用部分を切り抜くとともに、使用部分が切り抜かれて残った梯子状の破材を回収する装置が開示されている。特許文献1に記載の装置は、破材を挟持して回転する上下一対のローラを備えている。上側ローラは、破材の一端部を押さえるローラ表面部と他端部を押さえるローラ表面部とにローラ表面を区分する溝を備えている。特許文献1によれば、上側ローラの両端のローラ表面部は、下側ローラの回転に従動して一体的に回転し、同じ送り量で破材の両端部を搬送する。そのため、両端部の送り量の差に起因する引っ張り力によって破材が破断することを抑制できる、とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-056255号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
蓄電デバイスの電極シートの製作において、帯状の電極材料を長手方向に沿って切断して電極シートを成形することがあり、その際にも端材が発生する。図4は、帯状の電極材料1を長手方向に沿って切断して電極シート2を成形したときに発生する端材3を回収する端材回収装置110の一例を模式的に示した側面図である。図4の地点P2は、電極シート2と端材3とが分離する分離地点である。図4に示すように、従来の一例では、端材回収装置110は、端材3を挟持して回転する一対のニップローラ121、122を備えている。一方のニップローラ122には、モータ123が接続されている。端材3は、モータ123の駆動により回転するニップローラ122と、従動的に回転する他方のニップローラ121とに挟持されることにより、電極シート2とは別経路で搬送され、回収される。
【0005】
ニップローラ121および122による端材3の搬送速度と、電極シート2の搬送速度とは揃えられている。しかしながら、端材3の搬送速度と電極シート2の搬送速度とを完全に一致させることは困難なため、端材3の搬送速度と電極シート2の搬送速度との差によって端材3に張力が掛かり、ニップローラ121、122よりも上流で端材3が切れてしまうおそれがある。端材3が切れると、端材3の回収ができなくなり、電極シート2の生産が停止する。
【0006】
そこで、本願では、帯状の電極材料を長手方向に沿って切断して電極シートを成形するときに発生する端材を回収する回収装置であって、端材の破断が起きにくい回収装置を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ここに開示される蓄電デバイスの端材の回収装置は、帯状の電極材料を長手方向に沿って切断して電極シートを成形する際に発生した端材を吸引する吸引装置と、前記吸引装置の吸引による前記端材の搬送経路に設けられたガイドと、を備えている。前記ガイドは、前記端材の幅方向に延び前記端材が通される隙間を有している。
【0008】
上記端材の回収装置によれば、端材は吸引装置によって吸引されるため、搬送方向に自由に動くことができる。よって、破断するような引っ張り張力が端材に掛かりにくい。また、端材は、その幅方向に延びるガイドの隙間に通されるため、吸引による搬送によっても捩れが抑制される。そのため、破断するような捩じり応力が端材に掛かりにくい。これにより、上記端材の回収装置によれば、端材の破断を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
端材回収装置の斜視図である。
端材回収装置の構成を模式的に示す側面図である。
電極シートおよび端材の正面図である。
ニップローラ方式の端材回収装置の構成を模式的に示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、蓄電デバイスの端材回収装置の一実施形態を説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、各図は、模式図であり、必ずしも実際の実施品が忠実に反映されたものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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