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公開番号
2024166752
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-29
出願番号
2023083073
出願日
2023-05-19
発明の名称
配線器具
出願人
河村電器産業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01H
9/02 20060101AFI20241122BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】カバーを取付ベースに取り付けるときにおける固定の確実性を向上できる配線器具を提供する。
【解決手段】取付ベース20は、取付リブ53を挿入させる第1の溝部61と、第1の溝部61から中心線CL周りに回転させた取付リブ53を嵌合させる第2の溝部62と、を有する。従って、作業者は、各々の取付リブ53を第1の溝部61に挿入し、フランジカバー22を回転させることで、取付リブ53を第2の溝部62に嵌合させる。いずれかの取付リブ53が第1の溝部61に挿入されていない場合、フランジカバー22を回すことができなくなる。配線器具1には、取付ベース20に対するフランジカバー22の取付完了を作業者が知覚可能な情報として、作業者へ伝達する情報伝達構造80が設けられている。作業者は、フランジカバー22の取付完了を知覚することができるので、取付が完了していない状態で作業を終えてしまうことを抑制できる。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
取付対象孔を有する造営材への取り付けが可能な取付ベースと、
取付時において前記取付ベースに対して中心線周りに回転可能であり、前記取付ベースに取り付けることで当該取付ベースを覆うカバーと、を備え、
前記カバー及び前記取付ベースの一方の部材は、他方の部材へ取り付けるための複数の取付リブを有し、
前記他方の部材は、前記取付リブを挿入させる第1の溝部と、前記第1の溝部から前記中心線周りに回転させた前記取付リブを嵌合させる第2の溝部と、を有し、
前記取付ベースに対する前記カバーの取付完了を作業者が知覚可能な情報として、前記作業者へ伝達する情報伝達構造が設けられた、配線器具。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
前記一方の部材は、前記カバーであり、
前記他方の部材は、前記取付ベースである、請求項1に記載の配線器具。
【請求項3】
センサ機能を備える、請求項1に記載の配線器具。
【請求項4】
前記取付リブは、前記中心線に交差する方向へ延び、
前記カバーは、前記取付リブと直交する方向へ延びる周壁部を有する、請求項2に記載の配線器具。
【請求項5】
前記取付ベースの外周面には、前記第1の溝部から前記第2の溝部へ至る領域に、前記取付リブの周方向への移動をガイドする第1の段差部が形成される、請求項2に記載の配線器具。
【請求項6】
前記取付ベースの外周面には、前記第2の溝部の位置において、前記取付リブと係合する第2の段差部が形成される、請求項2に記載の配線器具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、配線器具に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、造営材にセンサを設ける際に用いられる配線器具が知られている。特許文献1に記載の配線器具は、筒状のボディとボディの表面から突出するフランジとを有する器具本体を有する。このような器具本体を造営材に取り付けた後、フランジを覆うように下方からカバーが取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-137116号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のような配線器具では、カバーをフランジに対して下方から上方へ押し付けることによって、爪部を係合させてカバーを取り付ける、いわゆるスナップフィット構造が採用される。しかしながら、スナップフィット構造による取付においては、一部が固定されていないような場合に、作業者が気づかず作業を終えてしまうという問題があった。この場合、カバーの脱落、または引掛け部が折れるなどの問題が生じる。
【0005】
本開示は、カバーを取付ベースに取り付けるときにおける固定の確実性を向上できる配線器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一側面に係る配線器具は、取付対象孔を有する造営材への取り付けが可能な取付ベースと、取付時において取付ベースに対して中心線周りに回転可能であり、取付ベースに取り付けることで当該取付ベースを覆うカバーと、を備え、カバー及び取付ベースの一方の部材は、他方の部材へ取り付けるための複数の取付リブを有し、他方の部材は、取付リブを挿入させる第1の溝部と、第1の溝部から中心線周りに回転させた取付リブを嵌合させる第2の溝部と、を有し、取付ベースに対するカバーの取付完了を作業者が知覚可能な情報として、作業者へ伝達する情報伝達構造が設けられている。
【0007】
この配線器具は、取付時において取付ベースに対して中心線周りに回転可能であり、取付ベースに取り付けることで当該取付ベースを覆うカバーを備える。カバー及び取付ベースの少なくとも一方の部材は、他方の部材へ取り付けるための複数の取付リブを有する。これに対し、他方の部材は、取付リブを挿入させる第1の溝部と、第1の溝部から中心線周りに回転させた取付リブを嵌合させる第2の溝部と、を有する。従って、作業者は、各々の取付リブを第1の溝部に挿入し、カバーを回転させることで、取付リブを第2の溝部に嵌合させる。いずれかの取付リブが第1の溝部に挿入されていない場合、カバーを回すことができなくなる。これにより、一部の取付リブが固定されない状態を回避できる。ここで、配線器具には、取付ベースに対するカバーの取付完了を作業者が知覚可能な情報として、作業者へ伝達する情報伝達構造が設けられている。そのため、作業者は、カバーの取付完了を知覚することができるので、取付が完了していない状態で作業を終えてしまうことを抑制できる。以上より、カバーを取付ベースに取り付けるときにおける固定の確実性を向上できる。
【0008】
一方の部材は、カバーであり、他方の部材は、取付ベースであってよい。この場合、カバーに溝部を設ける場合に比して、カバーに取付リブを設ける方がカバーの構造をシンプルにすることができる。
【0009】
配線器具は、センサ機能を備えてよい。この場合、造営材に対して、センサ機能を付与することができる。
【0010】
取付リブは、中心線に交差する方向へ延び、カバーは、取付リブと直交する方向へ延びる周壁部を有してよい。この場合、カバーを回転して、取付リブを第1の溝部から第2の溝部へ移動させるときに、取付リブによって周壁部が押し広げられるような構造とすることができる。これにより、カバーを回転させ易くなる。
(【0011】以降は省略されています)
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