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公開番号2024166267
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2024153702,2024527546
出願日2024-09-06,2021-11-12
発明の名称ポリマー色素がコンジュゲートされた抗体の乾燥のための新規製剤
出願人ベックマン コールター, インコーポレイテッド,Beckman Coulter, Inc.
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G01N 33/532 20060101AFI20241121BHJP(測定;試験)
要約【課題】パネル中に複数の蛍光色素コンジュゲートを含む組成物を提供すること。
【解決手段】新規ドライダウン緩衝液を、フローサイトメトリーにおける使用のための基材上の複数の蛍光色素コンジュゲートの乾燥における使用のために提供する。水性緩衝液は、水溶性モノマー;タンパク質安定剤;炭水化物安定剤;および両性イオン性界面活性剤を含む。蛍光ポリマー色素コンジュゲートを含むマルチカラーパネルと混合され、基材上で乾燥され、生体試料で再構成されると、緩衝液は、水溶性モノマーまたは両性イオン性界面活性剤なしの緩衝液の使用と比較した場合に、蛍光ポリマー色素コンジュゲートの凝集の減少、ならびに単球および顆粒球の非特異的結合の減少を提供する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
本明細書に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本出願は、PCT国際特許出願として2021年11月12日に出願されている。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
背景
マルチカラーフローサイトメトリーは、複数の蛍光マーカーを使用して、目的の細胞下位集団を同定および特徴付け、1秒あたり数万個の細胞の迅速な分析を可能にする、急速に進化している技術である。フローサイトメトリーは、全血試料、骨髄、および他の生物学的検体を含む異なる生体試料を染色するために抗体色素コンジュゲートを使用する。正常なヒト全血試料では、異なる種類の細胞が、異なるマーカーを発現する、例えば、T細胞においてCD4、およびB細胞においてCD20を発現する。相互排他的マーカー(1つの特定の細胞型においてのみ発現されるマーカー)が、それらの対応物である抗マーカー抗体蛍光色素コンジュゲートを使用して染色される場合、それぞれの細胞からのシグナル(蛍光)は、分析のために、フローサイトメーターにおいて捕捉され、デジタル変換される。
【0003】
マルチカラー乾燥試薬は、生体試料のフローサイトメトリー分析において有用な異なる抗体色素コンジュゲートの多様性を含む、乾燥された利用されるカクテルである。乾燥試薬技術は、生体分子の安定性を増加させて室温での保管を可能にし、試料調製を簡素化し、ユーザーのエラーを最小化するために使用される。
【0004】
マルチカラー乾燥試薬カクテルは、低分子(例えば、FITC)、タンデム(例えば、PC5.5)、または大分子(例えば、APC)色素(例えば、CD4-FITC、CD8-PE、CD20-APC、PC5.5など)にコンジュゲートされたいくつかの異なる抗体を含んでいてもよく、さまざまな生物学的検体中の細胞を染色し、フローサイトメーターにおいてそれを分析するために使用され得る。
【0005】
既存の古典的な(モノマー)色素(FITC、PC5.5、APCなど)コンジュゲートと比較して、ポリマー色素コンジュゲートは、構造および複雑性において異なる。ポリマー色素の構造の剛性は、より明るい発光をもたらす回転エネルギーを低減するのを助ける。そのため、ポリマー色素コンジュゲートは、ほとんど発現されない受容体を有する細胞の同定および分析において特に有用である。これらの明るいポリマー色素は、はっきりしない集団の検出および分離(resolution)を可能にし得る。しかしながら、青紫色ポリマー色素などのポリマー色素は、それらの固有の疎水性を理由として、互いと相互作用し、凝集体を形成する傾向がある。
【0006】
従来の乾燥技術は、一定期間にわたる安定性を伴って、機能性(抗原に対する親和性)または物理的性質(明るさおよび漏出など)を変更することなく、単一チューブ中で異なる古典的色素コンジュゲートのドライダウンを可能にする。「試薬緩衝液(Reagent Buffer)」(RB)は、機能性(抗原に対する親和性)または物理的性質(明るさおよび蛍光など)を変更することなく、単一チューブ中で異なるモノマー色素コンジュゲートを乾燥するために以前に開発された、犠牲タンパク質(sacrificial protein)、炭水化物安定剤、抗菌剤および緩衝剤を含む先行技術の製剤である。「物理的性質」は、蛍光色素コンジュゲートの明るさ、および他のチャネルへのその漏出を指す。例えば、従来の乾燥技術を使用して乾燥され、生物学的検体を染色するために使用された場合に、CD4-PE色素コンジュゲートを使用する所望のフローサイトメトリー結果が示される。図1Aに示されるように、所望の機能性、物理的性質、ならびにCD4 PE+単球およびCD4 PE+リンパ球細胞集団の分離能が示される。同様に、従来技術を使用して乾燥され、血液試料で再構成された場合に、所望のフローサイトメトリー結果が、CD20 APC色素コンジュゲートについて示される。図1Bに示されるように、所望の機能性、物理的性質、およびCD20 APC+細胞集団のフローサイトメトリー分離能が示される。
【0007】
試薬緩衝液を使用する従来の乾燥技術を使用して、チューブ中で2つのポリマー色素抗体コンジュゲートをドライダウンする場合、ポリマー色素コンジュゲート間の非特異的相互作用を防止できず、凝集をもたらす。一般に、2つまたはそれよりも多くのポリマー色素抗体コンジュゲートが、従来の乾燥技術を使用して乾燥される場合、それらは、互いと相互作用する傾向があり、所望されない結果をもたらす。凝集は、補正できない他のチャネルにおける偽陽性集団をもたらす。この課題を、図2Aおよび図2Bに図示する。
【0008】
図2Aは、混合され、従来の乾燥技術を使用して乾燥された場合の、CD20-605およびCD4-786ポリマー色素抗体コンジュゲートの所望されないフローサイトメトリー結果を示す。xおよびy軸において集団を分離できないことは、漏出の問題であると仮定された。しかしながら、漏出の補正後でさえ、集団は分離されなかった(図2B)。
【0009】
図2Bは、漏出の補正とともに、混合され、従来の乾燥技術を使用して乾燥された場合の、CD20-605およびCD4-786ポリマー色素抗体コンジュゲートの所望されないフローサイトメトリー結果を示す。それらの個々の蛍光チャネルに対して集団を補正できないことは、2つのポリマー色素抗体コンジュゲートが、従来の乾燥技術を使用して乾燥された場合の、ポリマー色素抗体コンジュゲートの凝集に起因すると見なされた。
【0010】
改善された機能性、物理的性質、およびフローサイトメトリー分離能を可能にする、ポリマー色素抗体コンジュゲートを安定に保つことができ、乾燥しながらおよび再構成の間に凝集を回避することができる新規緩衝液製剤についての必要性が存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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