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公開番号
2024165966
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023082594
出願日
2023-05-18
発明の名称
制御装置および空気調和装置
出願人
ダイキン工業株式会社
,
国立大学法人 東京大学
代理人
弁理士法人前田特許事務所
主分類
F24F
11/80 20180101AFI20241121BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約
【課題】暖房運転において室内にいるユーザに与える不快感を抑制するように空気調和装置を制御する。
【解決手段】冷媒回路を備え冷凍サイクルを実行することで室内空間(S)を空調する空気調和装置(10)を制御する制御装置であって、室内空間(S)の空気温度を室温としたときに、該室温が所定温度以下である第1条件が成立するか否かを判定し、第1条件が成立する場合には、空気調和装置(10)から下方へ吹き出した吹出空気が上昇することを抑える吹出空気の温度、または、吹出空気の温度及び風速で空気を床面に向かって吹き出す第1暖房運転を実行させる。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
冷媒回路を備え冷凍サイクルを実行することで室内空間(S)を空調する空気調和装置(10)を制御する制御装置であって、
前記室内空間(S)の空気温度を室温としたときに、該室温が所定温度以下である第1条件が成立するか否かを判定し、
前記第1条件が成立する場合には、前記空気調和装置(10)から下方へ吹き出した吹出空気が上昇することを抑える吹出空気の温度、または、吹出空気の温度及び風速で空気を床面に向かって吹き出す第1暖房運転を実行させる
制御装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記第1暖房運転は、前記室温と設定温度とに基づいて定まる前記吹出空気の温度の制御範囲よりも低い温度の空気を前記空気調和装置(10)から吹き出す
請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記第1条件が成立した場合の前記室温を第1室温としたときに、
前記第1室温と、該第1室温の時に吹き出した前記吹出空気の温度とに基づいて取得される前記第1室温の変化を示す所定のデータに基づいて前記第1暖房運転を実行させる
請求項1または2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記所定のデータは、さらに前記吹出空気の風速、または、前記吹出空気が吹き出される前記室内空間(S)内の位置に基づいて取得される
請求項3に記載の制御装置。
【請求項5】
前記所定のデータは、前記第1室温が低いほど、前記吹出空気の温度が低くなるように生成される
請求項3に記載の制御装置。
【請求項6】
前記空気調和装置(10)は、前記室内空間(S)へ空気を吹き出す吹出口(47)が設けられた室内ユニット(40)を備え、
前記室内ユニット(40)は、前記吹出口(47)に設けられ、風向を調節する風向調節部(57)を有し、
前記第1暖房運転では、前記室内空間(S)の温度分布に応じて前記風向調節部(57)が制御される
請求項1または2に記載の制御装置。
【請求項7】
前記第1暖房運転は、前記室内空間(S)の床面から1.6m以下の空気温度を前記室温として実行される
請求項1または2に記載の制御装置。
【請求項8】
第1期間中の前記室内空間(S)の空気の総熱量が、該第1期間中に前記空気調和装置(10)が処理した空気の総熱量よりも低い第2条件を判定すると、前記吹出空気の温度を低下させる第1制御モードをさらに備える
請求項1または2に記載の制御装置。
【請求項9】
第1期間中の前記室内空間(S)の空気の総熱量が、該第1期間中に前記空気調和装置(10)が処理した空気の総熱量よりも低い第2条件を判定すると、前記吹出空気の風速を上昇させる第1制御モードをさらに備える
請求項1または2に記載の制御装置。
【請求項10】
前記第1暖房運転の実行後、前記室温が設定温度よりも低い場合、前記第1暖房運転を継続またはさらに実行させる
請求項1または2に記載の制御装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、制御装置および空気調和装置に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示の空気調和装置は、床温度センサを備え、床温度に基づいて天井付近の暖気溜まりや足元の冷えを解消する暖房モードを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-225586号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、室内の空気温度が比較的低い場合において空気調和装置から暖風を床面に向かって吹き下ろすと、暖風のもつ浮力によって暖かい空気は床面に届く前に天井に向かって上昇してしまう場合がある。この場合、床面に比較的近い位置では十分に暖まるまで時間を要し、室内にいる居住者に不快感を与えてしまう。
【0005】
本開示の目的は、暖房運転において室内にいるユーザに与える不快感を抑制するように空気調和装置を制御することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様は、
冷媒回路を備え冷凍サイクルを実行することで室内空間(S)を空調する空気調和装置(10)を制御する制御装置であって、
前記室内空間(S)の空気温度を室温としたときに、該室温が所定値以下である第1条件が成立するか否かを判定し、
前記第1条件が成立する場合には、前記空気調和装置(10)から下方へ吹き出した吹出空気が上昇することを抑える吹出空気の温度、または、吹出空気の温度及び風速で空気を床面に向かって吹き出す第1暖房運転を実行させる。
【0007】
第1の態様では、室温が所定温度以下になったときに第1暖房運転を実行させることで空気調和装置(10)から室内空間(S)の下方へ吹き出された空気は床面まで届きやすくなる。これにより、室内空間(S)の床面まで比較的早く暖かい空気を届けることができる。例えば、室内空間(S)の空気温度が比較的低い場合において、居室者が暖房運転の開始から暖かい空気を感じるまでの時間を短縮でき、居室者が感じる不快感を抑制できる。
【0008】
第2の態様は、第1の態様において、
前記第1暖房運転は、前記室温と設定温度とに基づいて定まる前記吹出空気の温度の制御範囲よりも低い温度の空気を前記空気調和装置(10)から吹き出す。
【0009】
第2の態様では、空気調和装置(10)が室温と設定温度とに基づいて定まる吹出温度で運転する暖房運転を通常の暖房運転とした場合、第1暖房運転における吹出空気の温度は、通常の暖房運転の吹出空気の温度の制御範囲よりも低いため、吹き出された空気に作用する浮力を低減できる。これにより、吹き出された空気の上昇を抑えることができ、通常の暖房運転を実施する場合よりも早く床面まで暖風を届けることができる。
【0010】
第3の態様は、第1または第2の態様において、
前記第1条件が成立した場合の前記室温を第1室温としたときに、
前記第1室温と、該第1室温の時に吹き出した前記吹出空気の温度とに基づいて取得される前記第1室温の変化を示す所定のデータに基づいて前記第1暖房運転を実行させる。
(【0011】以降は省略されています)
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