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公開番号2024165958
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023082579
出願日2023-05-18
発明の名称分析システム
出願人アークレイ株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類G01N 35/02 20060101AFI20241121BHJP(測定;試験)
要約【課題】複数の測定モードを有する分析装置を用いて検体を分析する構成において、検査内容の異なる検体が混在していても、検査作業従事者の負担の増大を抑制可能な分析システムを提供する。
【解決手段】分析システムは、検体がセットされ、セットされた検体の測定モードとして第一の測定モードと第一の測定モードよりも測定時間が長い第二の測定モードとを有し、第一の測定モードが設定される第一分析装置と、第一の測定モードと第二の測定モードとを有し、第二の測定モードが設定される第二分析装置と、第一分析装置から第二分析装置へ検体を搬送する搬送部と、検体に設定される検査内容に関する情報に基づいて、測定モードを選択し、第一の測定モードを選択した場合は検体を第一分析装置に分析させ、第二の測定モードを選択した場合は搬送部を用いて検体を第一分析装置から第二分析装置へ搬送させた後で第二分析装置に分析させる管理部と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
検体がセットされ、セットされた検体の測定モードとして第一の測定モードと、前記第一の測定モードよりも検体の測定時間が長い第二の測定モードとを有し、前記第一の測定モードが設定される第一分析装置と、
前記第一分析装置よりも検体の搬送方向下流に配置され、前記第一の測定モードと前記第二の測定モードとを有し、前記第二の測定モードが設定される第二分析装置と、
前記第一分析装置と前記第二分析装置とをつなぎ、前記第一分析装置から前記第二分析装置へ検体を搬送する搬送部と、
前記検体に設定される検査内容に関する情報に基づいて、前記検体の測定モードを選択し、前記第一の測定モードを選択した場合には前記検体を前記第一分析装置に分析させ、前記第二の測定モードを選択した場合には前記搬送部を用いて前記検体を前記第一分析装置から前記第二分析装置へ搬送させた後で前記第二分析装置に分析させる管理部と、
を有する分析システム。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記検体から前記検査内容に関する情報を読み取るための情報読取装置が前記第一分析装置よりも検体の搬送方向上流に設けられている、請求項1に記載の分析システム。
【請求項3】
前記第一分析装置は、セットされた前記検体から前記検査内容に関する情報を読み取るための情報読取装置を備える、請求項1に記載の分析システム。
【請求項4】
前記検査内容に関する情報には、前記検体の測定項目に関する情報、前記検体の検査を依頼した診療科の情報、又は前記検体の測定モードを指定する情報のいずれかが含まれる、請求項1に記載の分析システム。
【請求項5】
前記第一の測定モードにおける前記検体の測定結果に基づいて、前記検体を前記第二の測定モードで分析させるか否かを判定する判定部を有する、請求項1に記載の分析システム。
【請求項6】
前記第一分析装置と前記第二分析装置は、それぞれ液体クロマトグラフィ法により前記検体を分析する、請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の分析システム。
【請求項7】
前記第一の測定モードでは、前記検体中のヘモグロビンA1cを測定し、
前記第二の測定モードでは、前記検体中の変異ヘモグロビンを測定する、請求項6に記載の分析システム。
【請求項8】
前記第一の測定モードでは、前記第二の測定モードよりも溶出力の高い溶媒を用いる、請求項6に記載の分析システム。
【請求項9】
前記第一の測定モードでは、前記第二の測定モードよりも溶媒の送液スピードを速くする、請求項6に記載の分析システム。
【請求項10】
前記第一の測定モードでは、対象となる成分を検出した場合、溶媒を溶出力の高い溶媒に切り替えて測定を継続し、
前記第二の測定モードでは、対象となる成分を検出しても、溶媒を切り替えずに測定を継続する、請求項6に記載の分析システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、分析システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
血液中のヘモグロビンを分析する装置として液体クロマトグラフィ法を用いる分析装置が知られている(特許文献1~特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-198666号公報
特開2019-60655号公報
特開2019-60654号公報
特開2015-127700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
血液を含む検体の検査内容は、検査を依頼する診療科によって異なることが多い。そして、検体を検査する検査室には、検査内容の異なる検体が混在して届く。検査室の作業従事者は、検体の検査内容に応じて分析装置の測定モードを設定している。このように検体の検査内容に応じて測定モードを設定する場合、設定間違いが起きないよう注意を払う必要がある。また、測定モードに応じた装置環境の整備を行う必要がある。このため作業従事者の負担が増大する傾向がある。
【0005】
本開示は、複数の測定モードを有する分析装置を用いて検体を分析する構成において、検査内容の異なる検体が混在していても、検査作業従事者の負担の増大を抑制可能な分析システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様の分析システムは、
検体がセットされ、セットされた検体の測定モードとして第一の測定モードと、前記第一の測定モードよりも検体の測定時間が長い第二の測定モードとを有し、前記第一の測定モードが設定される第一分析装置と、
前記第一分析装置よりも検体の搬送方向下流に配置され、前記第一の測定モードと前記第二の測定モードとを有し、前記第二の測定モードが設定される第二分析装置と、
前記第一分析装置と前記第二分析装置とをつなぎ、前記第一分析装置から前記第二分析装置へ検体を搬送する搬送部と、
前記検体に設定される検査内容に関する情報に基づいて、前記検体の測定モードを選択し、前記第一の測定モードを選択した場合には前記検体を前記第一分析装置に分析させ、前記第二の測定モードを選択した場合には前記搬送部を用いて前記検体を前記第一分析装置から前記第二分析装置へ搬送させた後で前記第二分析装置に分析させる管理部と、
を有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の分析システムによれば、複数の測定モードを有する分析装置を用いて検体を分析する構成において、検査内容の異なる検体が混在していても、検査作業従事者の負担の増大を抑制可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態の分析システムの概略構成図である。
実施形態の分析装置の概略構成図である。
実施形態の分析システムの制御系の構成図である。
第一分析装置に設定されるファストモードの液体クロマトグラフィ測定プログラムのフローチャートである。
第二分析装置に設定されるバリアントモードの液体クロマトグラフィ測定プログラムのフローチャートである。
管理装置で実行される検体測定モード選択プログラムのフローチャートである。
管理装置で実行される検体測定モード選択プログラムのフローチャートである。
変形例の分析システムの概略構成図である。
変形例の分析システムの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の一実施形態の分析システムについて説明する。なお、実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に記載がない限りは発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0010】
本実施形態の分析システム20は、図1に示されるように、第一分析装置30Aと、第二分析装置30Bと、搬送部62と、管理装置80とを有する。
(【0011】以降は省略されています)

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