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公開番号
2024165906
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023082492
出願日
2023-05-18
発明の名称
組積造壁補強構造及び組積造壁補強方法
出願人
株式会社竹中工務店
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
E04G
23/02 20060101AFI20241121BHJP(建築物)
要約
【課題】既存基礎の有無に関わりなく組積造壁を補強することができると共に、施工効率を向上させることができる組積造壁補強構造を提供する。
【解決手段】組積造壁補強構造10は、レンガ壁108の下部側面108Aに形成され、支圧面34がレンガ壁108の目地117に沿った横孔12と、レンガ壁108の上面から横孔12の支圧面34を抜ける縦孔14と、縦孔14へ挿入され、先端部に取付けられた定着板18が横孔12内に位置するPC鋼棒16と、横孔12に充填され、定着板18を埋設するコンクリート部20と、PC鋼棒16を緊張する締付部材22と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
組積造壁の下部側面に形成され、支圧面が前記組積造壁の目地に沿った横孔と、
前記組積造壁の上面から前記横孔の前記支圧面を抜ける縦孔と、
前記縦孔へ挿入され、先端部に取付けられた定着板が前記横孔内に位置する緊張材と、
前記横孔に充填され、前記定着板を埋設するコンクリート部と、
前記緊張材を緊張する締付部材と、
を有する組積造壁補強構造。
続きを表示(約 340 文字)
【請求項2】
前記横孔の上側の前記支圧面は、前記組積造壁の目地と平行である請求項1に記載の組積造壁補強構造。
【請求項3】
組積造壁の下部側面に、複数の円形孔を横にずらしラップさせて穿孔し、上面を斫って前記組積造壁の目地に沿った支圧面とするための横孔を形成する横孔形成工程と、
前記組積造壁の上面から前記横孔の前記支圧面を抜けるように削孔された縦孔に緊張材を挿入する緊張材挿入工程と、
前記緊張材の先端部に定着板を取り付け、前記定着板を前記横孔内に位置させる定着板取付工程と、
前記横孔にコンクリートを充填し、前記定着板を埋設する充填工程と、
前記縦孔の上側から前記緊張材を緊張する緊張工程と、
を有する組積造壁補強方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、組積造壁補強構造及び組積造壁補強方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、組積造壁を備えた建物の補強構造が提案されている。
【0003】
下記特許文献1には、組積造建造物の頂部から下部にかけて設けられた鉛直孔と、鉛直孔の下端部に鉛直孔の孔径よりも拡径した拡径部と、を備えた組積造構造物の補強構造が開示されている。この組積造構造物の補強構造では、棒状材の下端部に定着板を取り付けた後、鉛直孔に棒状材を挿通し、拡径部に固化材を充填して定着板を埋設している。
【0004】
また、下記特許文献2には、レンガ壁の基礎の側壁から横穴を形成した組積造壁の補強構造が開示されている。この組積造壁の補強構造では、レンガ壁の上端と下端との間を挿通する貫通孔に緊張材を挿通し、緊張材の下端部を固定する下部固定部材が横穴に充填された充填材で固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-094431号公報
特開2010-281034号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に記載の組積造構造物の補強構造では、鉛直孔の下端部に拡径部を形成するときに、鉛直孔の下端部を水平方向外側に切削して鉛直孔の内径よりも拡径している。このため、拡径部の切削作業に手間がかかり、施工効率が低下する。
【0007】
また、上記特許文献2に記載の組積造壁の補強構造では、レンガ壁の基礎の側壁から横穴を形成している。このため、基礎が設けられていない組積造建造物には、本技術を適用することができず、改善の余地がある。
【0008】
本発明は上記事実を考慮し、既存基礎の有無に関わりなく組積造壁を補強することができると共に、施工効率を向上させることができる組積造壁補強構造及び組積造壁補強方法を提供することが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1態様に記載の組積造壁補強構造は、組積造壁の下部側面に形成され、支圧面が前記組積造壁の目地に沿った横孔と、前記組積造壁の上面から前記横孔の前記支圧面を抜ける縦孔と、前記縦孔へ挿入され、先端部に取付けられた定着板が前記横孔内に位置する緊張材と、前記横孔に充填され、前記定着板を埋設するコンクリート部と、前記緊張材を緊張する締付部材と、を有する。
【0010】
第1態様に記載の組積造壁補強構造によれば、組積造壁の下部側面に、支圧面が組積造壁の目地に沿った横孔が形成されている。組積造壁の上面から横孔の支圧面を抜ける縦孔へ緊張材が挿入されており、緊張材の先端部に取付けられた定着板が横孔内に位置している。横孔には、コンクリート部が充填されており、コンクリート部に定着板が埋設されている。さらに、組積造壁の上面に設けられた締付部材により、緊張材を緊張することで、横孔内のコンクリート部の上面の支圧面から組積造壁に圧縮力が生じる。
このため、既存基礎が存在しない組積造壁でも、緊張材により組積造壁全体に圧縮力を生じさせて補強することができる。さらに、組積造壁の下部側面に横孔を形成するため、組積造壁を備えた建物周辺の地盤中に史跡等があり掘削できなくても、建物内部側から補強可能であり、また、創建時の建物の意匠性を損なうことが抑制される。
(【0011】以降は省略されています)
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