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公開番号2024164780
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-27
出願番号2023123439
出願日2023-07-28
発明の名称水産養殖動物に対する昆虫またはその幼虫の誘引効果を向上させるための処理剤およびその方法
出願人ペティデア・キャピタル・インベストメント・リミテッド
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類A01K 67/033 20060101AFI20241120BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】水産養殖動物に対する昆虫またはその幼虫の誘引性を向上させるための処理剤およびその方法を提供する。
【解決手段】処理剤は、硝酸塩および亜硝酸塩のうち少なくとも1種と、アスコルビン酸、イソアスコルビン酸、茶ポリフェノールおよびナイアシンアミドのうち少なくとも1種とを含む。処理方法は、昆虫またはその幼虫を洗浄し、前記処理剤の溶液に浸漬し、取り出して水切りする。
【効果】本発明の処理方法は、低コストで操作が容易で、栄養素が完全に保存され、昆虫内の病原体を殺菌し、昆虫のヘモグロビンを固定して酸化腐敗しにくくし、また、昆虫またはその幼虫の本来の色を変えることにより、水産飼料としての誘食性および嗜好性を向上させることができ、広く利用できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
硝酸塩および亜硝酸塩のうち少なくとも1種と、アスコルビン酸、イソアスコルビン酸、茶ポリフェノールおよびナイアシンアミドのうち少なくとも1種とを含むことを特徴とする昆虫またはその幼虫用の処理剤。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
重量百分率で、前記処理剤は、硝酸塩および/または亜硝酸塩それぞれ4~20%、およびアスコルビン酸、イソアスコルビン酸、茶ポリフェノールまたはナイアシンアミド10~40%を含むことを特徴とする請求項1に記載の処理剤。
【請求項3】
前記硝酸塩は、硝酸ナトリウム、硝酸カリウムのうち少なくとも1種から選ばれ、前記亜硝酸塩は、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウムのうち少なくとも1種から選ばれることを特徴とする請求項1または2に記載の処理剤。
【請求項4】
前記昆虫またはその幼虫は、ヘモグロビンを含む昆虫またはその幼虫であり、前記ヘモグロビンを含む昆虫またはその幼虫は、ユスリカ幼虫、ミミズ、イトミミズ、イエバエ幼虫、沙蚕を含むことを特徴とする請求項1に記載の処理剤。
【請求項5】
昆虫またはその幼虫を洗浄するステップS1と、
洗浄後の昆虫を請求項1~4のいずれか1項に記載の処理剤溶液に浸漬し、取り出して水切りするステップS2と、を含む昆虫またはその幼虫の処理方法。
【請求項6】
前記ステップS2での処理剤溶液の浸漬時間は0.5~16時間であることを特徴とする請求項5に記載の処理方法。
【請求項7】
前記処理方法は、さらに以下の手順を含む:処理剤溶液に浸漬後の昆虫またはその幼虫を栄養液に浸漬し、栄養液に浸漬する時間は0.5~3時間であることを特徴とする請求項5に記載の処理方法。
【請求項8】
重量百分率で、前記栄養液は、ビタミン複合体5~15%、微量元素複合体0.5~3%を含むことを特徴とする請求項7に記載の処理方法。
【請求項9】
前記栄養液中のビタミン複合体は、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンEの1種または複数種を含み、微量元素複合体は、カルシウム、マグネシウム、リン、亜鉛、マンガン、銅、鉄、セレンの1種または複数種を含むことを特徴とする請求項8に記載の処理方法。
【請求項10】
請求項5~9のいずれか1項に記載の処理方法で得られた昆虫またはその幼虫の、水産飼料の製造における使用であって、前記水産飼料は、釣り餌、魚の飼料、エビの飼料、カニの飼料、亀の飼料を含むことを特徴とする使用。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、動物飼料の技術分野に属し、特に、水産養殖動物に対する昆虫またはその幼虫の誘引効果を向上させるための処理剤およびその方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
昆虫には豊富なタンパク質や、繁殖方法が非常に簡単であることで知られている。昆虫は食物として、豊富なタンパク質、低脂肪量、多種多様なビタミンなどの栄養素を含み、さらに、新しいタンパク質資源として、多様な種類と持続的な発展の特徴を持っている。雑食性と肉食性の淡水魚にとって、昆虫は日常の摂食の一部であり、昆虫のタンパク質は魚粉とは異なる栄養価と香りを提供し、水産養殖動物の高品質タンパク質の源となる。
【0003】
収穫後の昆虫は従来、水で洗浄してから様々な方法で保存処理されている。関連技術において、昆虫の保存方法は主にオゾンや次亜塩素酸による消毒、殺菌剤の添加、乾燥、冷凍、発酵などがある。特許出願「動物摂食用昆虫の保存処理方法」(公開番号:CN109965154A)では、オゾン水、高温、マイクロ波を使用して昆虫を消毒し、冷凍保存すると記載されている。特許出願「食用サンプルおよび繁殖昆虫の低温高速パーシャルフリージング保存技術」(公開番号:CN109691615A)では、昆虫をパーシャルフリージング液で直接凍結することで保存すると記載されている。特許出願「プロバイオティクスを含む保存昆虫の製造方法」(公開番号:CN113273639A)では、バッシュ法およびプロバイオティクスの発酵液を使用して腐敗微生物の成長を抑制し、昆虫を保存する目的を達成すると記載されている。
【0004】
上記による昆虫処理方法にはそれぞれ利点と欠点がある。殺菌剤を使用することでコストを低減することができるが、多くは体表に作用し、腸内の泥や砂を完全に除去したことができない。オゾンや次亜塩素酸による消毒を使用すると、昆虫の体が黒くなり、タンパク質やアミノ酸の風味が悪化し、水産養殖動物の誘引性に影響を与えてしまう。乾燥させることで輸送コストを低減し、保存期間を延ばすことができるが、高温に晒されると栄養素が失われ、酸化がひどくて製品が黒くなり、製品の品質および見た目に影響を与え、昆虫の誘引性と嗜好性が低下してしまう。冷凍することで栄養素や活性物質を保持することができるが、殺菌処理が行われず直接に冷凍する場合は虫体に病原体が残りやすく、水産養殖動物の健康状態に影響を与え、コントロールしにくい経済的な損失を引き起こす。プロバイオティクスの発酵液における酸性物質を利用することで、腐敗微生物の成長を効果的に抑制することができるが、昆虫を適切な衛生基準に達するように他の殺菌手段と組み合わせる必要があり、高温殺菌を使用すると、昆虫の外観や風味に影響を与えることは避けられない。従って、昆虫の内部にある病原体を効果的に殺菌し、腸内の泥や砂を取り除き、昆虫の品質および見た目を確保し、水産養殖動物の誘引性と嗜好性の優位性を十分に引き出す処理技術が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
CN109965154A
CN109691615A
CN113273639A
【発明の概要】
【0006】
本発明は、少なくとも上記既存技術の技術問題のいずれかを解決することを目的とする。そのため、本発明の第1の側面では、昆虫またはその幼虫の体内に存在する病原体を効果的に殺菌し、昆虫またはその幼虫の品質および見た目を確保することができる昆虫またはその幼虫用の処理剤を提供する。
【0007】
本発明の一部の実施形態では、前記処理剤は、硝酸塩および亜硝酸塩のうち少なくとも1種と、アスコルビン酸、イソアスコルビン酸、茶ポリフェノールおよびナイアシンアミドのうち少なくとも1種とを含む。
【0008】
本発明では、前記アスコルビン酸、イソアスコルビン酸、茶ポリフェノール、およびナイアシンアミドは、エトキシキノリン、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、没食子酸プロピル、tert-ブチルヒドロキノン、ビタミンE、L-アスコルビル-6-パルミテート、ローズマリー抽出物、チオジプロピオン酸ジラウリル、甘草根抽出物、フィチン酸(イノシトール六リン酸)などの抗酸化剤に置き換えてもよい。
【0009】
本発明の一部の実施形態では、前記処理剤はさらに水を含む。
【0010】
本発明の一部の実施形態では、前記処理剤は硝酸塩、亜硝酸塩、アスコルビン酸、および水を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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