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公開番号2024164505
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-27
出願番号2023080021
出願日2023-05-15
発明の名称扉用ハンドル
出願人タキゲン製造株式会社
代理人フェリシテ弁理士法人
主分類E05C 3/04 20060101AFI20241120BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】扉用ハンドルにおいて、金属製の可動部各部で金属粉の発生を防止する。
【解決手段】本ハンドルHは金属製のハンドル本体1と金属製の受け部6とを備える。ハンドル本体1は扉に金属製のベース2を介してハンドル軸3により回転可能に取り付けられる。受け部6は固定枠体に取り付けられる。本ハンドルHでは、受け部6に樹脂製のカバー7、ハンドル軸3に樹脂製のブッシュ8がそれぞれ被着され、ベース2、ハンドル本体1間に樹脂製のワッシャー4が配置され、ベース2の背面に金属製の板バネ5が回転方向の動きを規制して配置される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
扉の正面で回動側の一側部にベースを介してハンドル軸により回転可能に取り付けられ、先端側にロック部を有する金属材からなるハンドル本体と、固定枠体に前記扉の前記一側部に近接して設けられ、前記ハンドル本体の回転操作により前記ロック部を係脱可能な金属材からなる受け部とを備え、前記ハンドル本体の回転操作により前記ロック部と前記受け部とを係脱して、扉をロック、ロック解除する扉用ハンドルにおいて、
前記ロック部と前記受け部との相互の係合面の少なくとも一方に樹脂製のカバーが被着され、前記ロック部と前記受け部とは前記樹脂製のカバーを介して係合される、
ことを特徴とする扉用ハンドル。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
ハンドル本体は、ロック部が先端部から後端部方向に向けてくさび形断面で円弧状に形成され、受け部は、平板状の受け部側取付部と、前記受け部側取付部から断面L字形に形成されて前記受け部側取付部から立ち上げられる受け部側支持部及び前記受け部側支持部から前記受け部側取付部と平行に延びる受け部側係合部とからなり、樹脂製のカバーは、前記受け部側取付部の背面に沿って配置されるカバー側取付部と、前記カバー取付部から立ち上げられて前記受け部側支持部の内面に沿って配置されるカバー側支持部と、前記カバー側支持部から前記カバー側取付部と平行に延び前記受け部側係合部の少なくとも内面に沿って配置されるカバー側係合部とからなる請求項1に記載の扉用ハンドル。
【請求項3】
ハンドル本体は、長さ方向中間部にハンドル軸のための軸挿通孔を有し、前記ハンドル本体の軸挿通孔と前記ハンドル軸との相互の係合面の少なくとも一方に樹脂製のブッシュが被着され、前記ハンドル本体の軸挿通孔と前記ハンドル軸とは前記樹脂製のブッシュを介して係合される請求項1に記載の扉用ハンドル。
【請求項4】
ハンドル軸は、ハンドル本体側の一端にフランジを有するパイプからなり、樹脂製のブッシュは、前記ハンドル軸の前記フランジの前記パイプ側の面に被着可能なフランジ部と、前記パイプの外周面に被着可能なパイプ部とからなる請求項3に記載の扉用ハンドル。
【請求項5】
ベースは金属材からなり、前記ベースの正面に樹脂製のワッシャーを介してハンドル本体が配置され、ハンドル軸が前記ハンドル本体から前記樹脂製のワッシャーを通して前記ベースに挿通されるとともに前記ベースの背面で固定されて取り付けられ、前記ハンドル本体と前記ベースとは前記樹脂製のワッシャーを介して係合される請求項1に記載の扉用ハンドル。
【請求項6】
樹脂製のワッシャーはリング状に形成される請求項5に記載の扉用ハンドル。
【請求項7】
ハンドル軸は、中空で内周面にねじを有し、ベースの背面側で板バネを介してボルトにより締結固定され、前記ベースの背面に当該背面の長さ方向両側に当該背面の長さ方向両側方向に凸のくの字形に一対のリブが形成され、前記板バネは前記一対のリブ間に嵌合可能に両側をくの字にして形成されて、前記各リブ間に配置される請求項1に記載の扉用ハンドル。
【請求項8】
一対のリブのくの字の頂部と板バネの両側のくの字の頂部との間に隙間が設けられる請求項7に記載の扉用ハンドル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、各種の機械、温、冷蔵庫を含む各種の保管庫などの扉に使用する扉用ハンドルに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、機械や保管庫などの筐体は正面などの一側面に固定枠体により開口を形成され、固定枠体の一方の側部にヒンジを介して扉が回動可能に取り付けられ、扉で開口が開閉されるようになっている。そして、扉用ハンドルは、扉の正面で回動側の一側部にベースを介してハンドル軸により回転可能に取り付けられ、先端側にロック部を有する金属製のハンドル本体と、固定枠体に扉の一側部に近接して設けられ、ハンドル本体の回動操作によりロック部を係脱可能な金属製の受け部とを備え、ハンドル本体の回転操作によりロック部と受け部とを係脱して、扉をロック、ロック解除するようになっている。
【0003】
特許文献1に扉用ハンドルの一つとして密閉用ハンドルが開示されている。
この密閉用ハンドルは、特に大型の温、冷蔵庫、機械などのケーシングの密閉用出入口ドアに配設されるもので、ハンドル本体と、止めガイド(受け部)とを備えて構成される。ハンドル本体は、握りやすいように湾曲した棒状の取っ手と、くさび形断面で円弧状の係止部(ロック部)とからなり、出入口ドアの外部にシャフト(ハンドル軸)により回転自在に取り付けられる。止めガイドは、ハンドル本体の係止部と係合可能に形成され、ケーシング本体側に取り付けられる。
このようにしてハンドル本体を反時計回り方向に回転させると、係止部がケーシング本体の止めガイドに挿入されて、この係止部と止めガイドとの係合により、出入口ドアがケーシング本体に圧着されて開放不能にロックされ、ハンドル本体を時計回り方向に回転させると、係止部と止めガイドとの係合が外れて出入口ドアが開放可能になっている。
【0004】
このような密閉用ハンドルでは、特に、ハンドル本体のロック部が先端部から後端部方向に向けてくさび形断面で円弧状に形成され、受け部は、平板状の受け部側取付部と、受け部側取付部から断面L字形に形成されて受け部側取付部から立ち上げられる受け部側支持部及び受け部側支持部から受け部側取付部と平行に延びる受け部側係合部とからなる。
かくしてハンドルのロック部を受け部に係合させると、ロック部が受け部に対して漸次強く接触係合され、扉を筐体の開口周縁部(固定枠体)に圧着させて筐体の開口を密閉することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実開平1-177376号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、この種の扉用ハンドルは、既述のとおり、金属製で、ハンドル本体のロック部を受け部に係合させると、ロック部の係合面が受け部の係合面を摺接するため、相互の係合面が削れて金属粉が発生する。特に、密閉用ハンドルの場合、扉を筐体の開口周縁部(固定枠体)に圧着させるために、既述のとおり、ロック部を受け部に対して漸次強く接触係合させるため、相互の係合面の強い摺接により、他の扉用ハンドルに比べて金属粉が発生しやすい。
【0007】
近時、半導体や二次電池の製造工場などでは、生産設備の機器から発生する金属粉が問題視され、可動する部品が金属粉を発生させないようにすることが求められている。扉用ハンドルにおいても、このような問題に対処できるようにしておくことが必要である。
【0008】
そこで、本発明は、このような従来の問題を解決するもので、この種の扉用ハンドルにおいて、金属製の可動部各部で金属粉の発生を防止すること、を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明は、
扉の正面で回動側の一側部にベースを介してハンドル軸により回転可能に取り付けられ、先端側にロック部を有する金属材からなるハンドル本体と、固定枠体に前記扉の前記一側部に近接して設けられ、前記ハンドル本体の回転操作により前記ロック部を係脱可能な金属材からなる受け部とを備え、前記ハンドル本体の回転操作により前記ロック部と前記受け部とを係脱して、扉をロック、ロック解除する扉用ハンドルにおいて、
前記ロック部と前記受け部との相互の係合面の少なくとも一方に樹脂製のカバーが被着され、前記ロック部と前記受け部とは前記樹脂製のカバーを介して係合される、
ことを要旨とする。
例えば、ハンドル本体は、ロック部が先端部から後端部方向に向けてくさび形断面で円弧状に形成され、受け部は、平板状の受け部側取付部と、前記受け部側取付部から断面L字形に形成されて前記受け部側取付部から立ち上げられる受け部側支持部及び前記受け部側支持部から前記受け部側取付部と平行に延びる受け部側係合部とからなり、樹脂製のカバーは、前記受け部側取付部の背面に沿って配置されるカバー側取付部と、前記カバー取付部から立ち上げられて前記受け部側支持部の内面に沿って配置されるカバー側支持部と、前記カバー側支持部から前記カバー側取付部と平行に延び前記受け部側係合部の少なくとも内面に沿って配置されるカバー側係合部とからなる。
【0010】
さらに、この扉用ハンドルは他の可動部各部に次のような構成を備える。
(1)ハンドル本体は、長さ方向中間部にハンドル軸のための軸挿通孔を有し、前記ハンドル本体の軸挿通孔と前記ハンドル軸との相互の係合面の少なくとも一方に樹脂製のブッシュが被着され、前記ハンドル本体の軸挿通孔と前記ハンドル軸とは前記樹脂製のブッシュを介して係合される。
この場合、ハンドル軸は、ハンドル本体側の一端にフランジを有するパイプからなり、樹脂製のブッシュは、前記ハンドル軸の前記フランジの前記パイプ側の面に被着可能なフランジ部と、前記パイプの外周面に被着可能なパイプ部とからなることが好ましい。
(2)ベースは金属材からなり、前記ベースの正面に樹脂製のワッシャーを介してハンドル本体が配置され、ハンドル軸が前記ハンドル本体から前記樹脂製のワッシャーを通して前記ベースに挿通されるとともに前記ベースの背面で固定されて取り付けられ、前記ハンドル本体と前記ベースとは前記樹脂製のワッシャーを介して係合される。
この場合、樹脂製のワッシャーはリング状に形成されることが好ましい。
(3)ハンドル軸は、中空で内周面にねじを有し、ベースの背面側で板バネを介してボルトにより締結固定され、前記ベースの背面に当該背面の長さ方向両側に当該背面の長さ方向両側方向に凸のくの字形に一対のリブが形成され、前記板バネは前記一対のリブ間に嵌合可能に両側をくの字にして形成されて、前記各リブ間に配置される。
この場合、一対のリブのくの字の頂部と板バネの両側のくの字の頂部との間に隙間が設けられることが好ましい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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