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公開番号2024160823
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-15
出願番号2023076227
出願日2023-05-02
発明の名称寝具用敷シーツ
出願人美津濃株式会社,藤井株式会社
代理人弁理士法人池内アンドパートナーズ
主分類A47G 9/02 20060101AFI20241108BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】垂直方向の通気性及び水平方向の通気性に優れ、就寝時に汗を蒸散しやすい寝具用敷シーツを提供する。
【解決手段】本発明は、経編のメッシュ生地で構成される寝具用敷シーツであって、寝具用敷シーツ1は、ベースの経編のメッシュ生地3及び幅方向に配列されている複数列の凸部2を含み、凸部2は、連続する複数のひだ(2a、2b、2c)で形成され、ひだは袋状に折り返された経編のメッシュ生地で形成され、前記複数のひだは一方向に倒れた際、上に位置するひだの袋部が下に位置するひだの袋部と重なる、ことを特徴とする寝具用敷シーツに関する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
経編のメッシュ生地で構成される寝具用敷シーツであって、
前記寝具用敷シーツは、ベースの経編のメッシュ生地及び幅方向に配列されている複数列の凸部を含み、
前記凸部は、垂直方向に伸びて連続する複数のひだで形成され、前記ひだは袋状に折り返された経編のメッシュ生地で形成され、
前記複数のひだは一方向に倒れた際、上に位置するひだの袋部が下に位置するひだの袋部と重なる、ことを特徴とする寝具用敷シーツ。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記凸部間の間隔PAと各々のひだの長さPBの比PA/PBは、1より大きく25未満である、請求項1に記載の寝具用敷シーツ。
【請求項3】
前記寝具用敷シーツは、セルロース繊維及びポリエステル繊維を含み、寝具用敷シーツを100質量%とした場合、前記セルロース繊維の含有量は50~80質量%である請求項1又は2に記載の寝具用敷シーツ。
【請求項4】
前記経編のメッシュ生地は、単繊維繊度が1.1dtexのポリエステルマルチフィラメント糸を含む、請求項1又は2に記載の寝具用敷シーツ。
【請求項5】
前記寝具用敷シーツは、JIS L1096 8.26A:2010法(フラジール形法)で測定される通気度が150~500cm
3
/(cm
2
・s)である請求項1又は2に記載の寝具用敷シーツ。
【請求項6】
前記寝具用敷シーツは、5mmHgの垂直方向の荷重を掛けた際、荷重面と前記寝具用敷シーツの表面の間に水平方向の隙間があり、水平方向の基準長さ10cmかつ垂直方向の基準長さ2cmの単位面積200cm
2
あたりの隙間面積が10~500mm
2
である請求項1又は2に記載の敷用シーツ。
【請求項7】
前記複数のひだは、長いひだAと短いひだBを含み、ひだAの間にひだBが存在するか又はひだBの間にひだAが存在する、請求項1又は2に記載の寝具用敷シーツ。
【請求項8】
前記凸部間の間隔PAは5~100mmであり、各々のひだの長さPBは2~10mmである、請求項1又は2に記載の寝具用敷シーツ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、通気性が高く、マットレスや敷き布団などの寝具の敷シーツとして好適に用いることができる寝具用敷シーツに関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、マットレスや敷き布団などの寝具の敷シーツとしては、吸湿性に優れる綿等のセルロース繊維を用いた布帛が広く使用されていた。近年、夏等の熱い季節には、冷感生地を寝装品に用いることが行われている。例えば、特許文献1には、シーツや敷きパッド等に、織布又は、不織布からなる生地と、該生地の片面又は、両面に配された冷感材料を有する冷感生地を用いることが提案されている。
一方、汗による不快感を抑えるため、生地表面に凹凸を付けて生地の通気性を高めることが行われている。例えば、特許文献2には、複数の帯状の布基材を縫着手段を用いて連結し、縫着箇所を突出部に形成することで、布地表面に凹凸を形成し、該布地に通気性を付与することが記載されている。特許文献3には、表裏の地組織と、地組織を連結する連結糸からなる立体編物において、表裏少なくとも一面の地組織を高低差の大きな凹凸部を有するよう形成し、凸部については明瞭な断面曲率を有する湾曲形状を形成できる程度に、地糸が適宜間隔をあけて振られ、且つ凹部については地糸が適宜間隔をあけて糸抜きされた開口部が形成されている立体編物が記載されている。特許文献4には、ラッセル編機にて製造した緯方向に畦状に延びる凸部を形成した編物地が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-146173号公報
特開2005-068612号公報
特開2003-183957号公報
特開2012-092456号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載の冷感生地は、寝具の敷シーツとして用いた場合、通気性が劣り、汗が蒸散しにくい問題があった。特許文献2の場合、凸部において、生地が何層も重なり、通気性が劣る問題があった。特許文献3及び4に記載の生地において、凸部は荷重が掛かるつぶれやすく、通気性が劣る問題があった。
【0005】
本発明は、上記問題を解決するため、垂直方向の通気性及び水平方向の通気性に優れ、汗を蒸散しやすい寝具用敷シーツを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、経編のメッシュ生地で構成される寝具用敷シーツであって、前記寝具用敷シーツは、ベースの経編のメッシュ生地及び幅方向に配列されている複数列の凸部を含み、前記凸部は、垂直方向に伸びて連続する複数のひだで形成され、前記ひだは袋状に折り返された経編のメッシュ生地で形成され、前記複数のひだは一方向に倒れた際、上に位置するひだの袋部が下に位置するひだの袋部と重なる、ことを特徴とする寝具用敷シーツに関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、垂直方向の通気性及び水平方向の通気性に優れ、汗を蒸散しやすい寝具用敷シーツを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の1例の寝具用敷シーツの模式的斜視図である。
本発明の1例の寝具用敷シーツの模式的断面図である。
本発明の1例の寝具用敷シーツに垂直方向の荷重を掛けた場合の模式的断面図である。
本発明の1例の寝具用敷シーツに垂直方向の荷重を掛けた場合の模式的断面図である。
本発明の1例の寝具用敷シーツに垂直方向の荷重を掛けた場合の荷重面とシーツの表面間の隙間の面積を測定する方法における1例の画像である。
本発明の1例の寝具用敷シーツに垂直方向の荷重を掛けた場合の荷重面とシーツの表面間の隙間の面積を測定する方法における1例の画像である。
本発明の1例の寝具用敷シーツに垂直方向の荷重を掛けた場合の荷重面とシーツの表面間の隙間の面積を測定する方法における1例の画像である。
実施例1の寝具用敷シーツ(ひだを有する経編のメッシュ生地)の編組織図である。
実施例1の寝具用敷シーツ(ひだを有する経編のメッシュ生地)の表面写真(50倍)である
実施例1の寝具用敷シーツの経編のメッシュ生地部分の表面写真(スケール0.5mm)である。
実施例1の寝具用敷シーツのひだ部分の表面写真(スケール0.5mm)である。
実施例1の寝具用敷シーツの凸部を構成する複数のひだを立ち上げた場合の部分断面写真(スケール1mm)である。
実施例1の寝具用敷シーツに垂直方向の荷重を掛けた後の部分断面写真(スケール1mm)である。
実施例2の寝具用敷シーツの凸部を構成する複数のひだを立ち上げた場合の部分断面写真(スケール1mm)である。
実施例2の寝具用敷シーツに垂直方向の荷重を掛けた後の部分断面写真(スケール1mm)である。
実施例3の寝具用敷シーツの凸部を構成する複数のひだを立ち上げた場合の部分断面写真(スケール1mm)である。
実施例3の寝具用敷シーツに垂直方向の荷重を掛けた後の部分断面写真(スケール1mm)である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の発明者らは、寝具用敷シーツの垂直方向の通気性及び水平方向の通気性を高めるために鋭意検討した。その結果、寝具用敷シーツにおいて、ベースを経編のメッシュ生地で形成し、袋状に折り返された経編のメッシュ生地で形成されたひだを垂直方向に伸びるようにして複数連続的に形成することで凸部とし、連続する複数のひだが一方向に倒れた際、上に位置するひだの袋部が下に位置するひだの袋部と重なるようにすることで、垂直方向の通気性及び水平方向の通気性に優れ、汗を蒸散しやすい、特に就寝時に汗を蒸散しやすい寝具用敷シーツが得られることを見出した。ベース及び凸部のいずれもメッシュ生地で形成されることで垂直方向の通気性が良好になる。また、複数の連続するひだが一方向に倒れた際、上に位置するひだの袋部が下に位置するひだの袋部と重なることで、垂方向の荷重すなわち上から荷重が掛かった場合でも、上に位置するひだの袋部が下に位置するひだの袋部と重なった状態で荷重を受けることになるため、ひだが完全に潰れず、凸部を維持し、ベースとの凹凸構造により、荷重面とシーツの表面の間に水平方向の隙間(以下において、単に水平方向の隙間とも記す。)を有することになり、水平方向の通気性が良好になる。本明細書において、寝具用敷シーツの長さ方向とは長手方向を意味し、幅方向とは長手方向に直交する方向を意味し、垂直方向とは厚さ方向を意味し、水平方向とは垂直方向に直交する方向を意味し、上下方向は厚さ方向と一致する。また、本明細書において、複数とは2以上を意味する。本明細書において、凸部間の間隔は、隣接する凸部間の距離を意味し、ひだの長さは、袋の長手方向の大きさを意味する。
【0010】
寝具用敷シーツにおいて、凸部は、幅方向に沿って2列以上配置されていればよく、特に限定されない。身体の接する面積と水平方向の通気の観点から、身体の一部分への効果を期待する上においては、凸部は2列以上であることが好ましく、身体全体への効果を期待する上においては、4列以上であることがより好ましく、10列以上であることがさらに好ましい。また、垂直方向の通気の観点から、凸部は120列以下であることが好ましく、110列以下であることがより好ましく、100列以下であることがさらに好ましい。また、凸部は、寝具用敷シーツの幅方向に沿って配置されればよく、寝具用敷シーツの幅方向の全長をAとした場合、凸部の幅方向の長さは、A×10%~A×100%であることが好ましい。凸部の幅方向の長さが、A×10%以上ある場合、寝具用敷シーツ上に人が横たわった際、四肢、頚椎等の身体の幅が小さい箇所の通気性を確保する事ができる。凸部の幅方向の長さは、同じ列において、凸部が幅方向に断続的に配置された場合、合算した長さを表す。
(【0011】以降は省略されています)

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