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公開番号
2024160580
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-14
出願番号
2023075737
出願日
2023-05-01
発明の名称
増幅回路
出願人
住友電気工業株式会社
代理人
弁理士法人片山特許事務所
主分類
H03F
1/02 20060101AFI20241107BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】広帯域化することが可能な増幅回路を提供する。
【解決手段】増幅回路100は、入力信号Siを第1信号Si1と第2信号Si2とに分配する第1分配器18と、第1信号を増幅し、増幅した信号を第3信号So1として出力するコントロールアンプ10と、第2信号を増幅し、増幅した信号を第4信号So2として出力する補助アンプ11と、第3信号を用いて補助アンプの負荷を変調し、第3信号と第4信号とを合成し、合成した信号を出力信号として出力する負荷変調回路15cと、左手系線路を含むスタブと、を備え、動作帯域中のいずれかの周波数を基本波として、ノードからスタブを見たインピーダンスをスミスチャート上に表したとき、2倍波におけるインピーダンスがショートである第1箇所に位置し、3倍波におけるインピーダンスは、第1箇所から時計回りに回転し、インピーダンスがオープンである第2箇所より小さく回転した箇所に位置する。
【選択図】図19
特許請求の範囲
【請求項1】
入力信号を第1信号と第2信号とに分配する第1分配器と、
前記第1信号を増幅し、増幅した信号を第3信号として出力するコントロールアンプと、
前記第2信号を増幅し、増幅した信号を第4信号として出力する補助アンプと、
前記第3信号を用いて前記補助アンプの負荷を変調し、前記第3信号と前記第4信号とを合成し、合成した信号を出力信号として出力する負荷変調回路と、
前記コントロールアンプと、前記負荷変調回路とを接続する第1線路と、前記補助アンプと前記負荷変調回路とを接続する第2線路と、の少なくとも1つの線路内におけるノードに端が接続され、左手系線路を含むスタブと、
を備え、
動作帯域中のいずれかの周波数を基本波として、前記ノードから前記スタブを見たインピーダンスをスミスチャート上に表したとき、2倍波におけるインピーダンスがショートである第1箇所に位置し、3倍波におけるインピーダンスは、前記第1箇所から時計回りに回転し、インピーダンスがオープンである第2箇所より小さく回転した箇所に位置する増幅回路。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記ノードから前記スタブを見たインピーダンスをスミスチャート上に表したとき、4倍波のインピーダンスは前記第1箇所から時計回りに回転し、前記第2箇所、または前記第2箇所より小さく回転した箇所に位置する請求項1に記載の増幅回路。
【請求項3】
前記ノードから前記スタブを見たインピーダンスをスミスチャート上に表したとき、前記基本波のインピーダンスは前記第1箇所から反時計回りに回転し、前記第2箇所に位置する請求項1または2に記載の増幅回路。
【請求項4】
前記ノードから前記スタブを見たインピーダンスをスミスチャート上に表したとき、前記基本波のインピーダンスは前記第1箇所から反時計回りに回転し、前記第2箇所より大きく回転した箇所に位置する請求項1または請求項2に記載の増幅回路。
【請求項5】
前記ノードは、前記第2線路内に設けられている請求項1または請求項2に記載の増幅回路。
【請求項6】
前記第2線路に、インピーダンスを整合させる整合回路は設けられていない請求項5に記載の増幅回路。
【請求項7】
前記第2信号を、第5信号と、前記第5信号より位相が90°遅れた第6信号と、に分配する第2分配器を備え、
前記補助アンプは、前記第5信号を増幅し、増幅した信号を第7信号として出力する第1アンプと、前記第6信号を増幅し、増幅した信号を第8信号として出力する第2アンプと、を含み、
前記負荷変調回路は、前記第7信号が入力する第1端と、前記第8信号が入力する第2端と、前記第2端の対角に位置し前記第3信号が入力する第3端と、前記第1端の対角に位置し前記出力信号を出力する第4端と、を備えるハイブリッドカプラを含む請求項1または請求項2に記載の増幅回路。
【請求項8】
前記負荷変調回路は、前記第4信号が入力する第1端と、前記第3信号が入力する第2端と、前記出力信号が出力する第3端と、を備え、前記第1端に入力した信号を前記第3端に通過させ前記第2端に通過させず、前記第2端に入力した信号を前記第1端に通過させ前記第3端に通過させない請求項1または請求項2に記載の増幅回路。
【請求項9】
前記左手系線路は、
前記ノードと前記スタブの先端との間に直列接続された第1キャパシタとシャント接続された第1インダクタとを含む第1セルと、
前記第1セルと前記スタブの先端との間に直列接続された第2キャパシタとシャント接続された第2インダクタとを含む第2セルと、
を備える請求項1または請求項2に記載の増幅回路。
【請求項10】
前記左手系線路は、
前記ノードと前記スタブの先端との間に直列接続された第1キャパシタとシャント接続された第1インダクタとを含む第1セルと、
前記第1セルと前記スタブの先端との間に直列接続された第2キャパシタとシャント接続された第2インダクタとを含む第2セルと、
前記第2セルと前記スタブの先端との間に直列接続された第3キャパシタとシャント接続された第3インダクタとを含む第3セルと、
を備える請求項1または請求項2に記載の増幅回路。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、増幅回路に関する。
続きを表示(約 4,600 文字)
【背景技術】
【0002】
マイクロ波等の高周波信号を増幅する増幅回路のインピーダンス整合回路等に左手系線を用いることが知られている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2012-518373号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
増幅回路では、動作帯域の広帯域化が求められている。例えば、負荷変調型の増幅器では、動作帯域の広帯域化が可能となる。しかしながら、動作帯域の2倍波を処理する高調波処理回路の広帯域化が難しく、増幅回路の広帯域化が難しい。
【0005】
本開示は、上記課題に鑑みなされたものであり、広帯域化することが可能な増幅回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態は、入力信号を第1信号と第2信号とに分配する第1分配器と、前記第1信号を増幅し、増幅した信号を第3信号として出力するコントロールアンプと、前記第2信号を増幅し、増幅した信号を第4信号として出力する補助アンプと、前記第3信号を用いて前記補助アンプの負荷を変調し、前記第3信号と前記第4信号とを合成し、合成した信号を出力信号として出力する負荷変調回路と、前記コントロールアンプと、前記負荷変調回路とを接続する第1線路と、前記補助アンプと前記負荷変調回路とを接続する第2線路と、の少なくとも1つの線路内におけるノードに端が接続され、左手系線路を含むスタブと、を備え、動作帯域中のいずれかの周波数を基本波として、前記ノードから前記スタブを見たインピーダンスをスミスチャート上に表したとき、2倍波におけるインピーダンスがショートである第1箇所に位置し、3倍波におけるインピーダンスは、前記第1箇所から時計回りに回転し、インピーダンスがオープンである第2箇所より小さく回転した箇所に位置する増幅回路である。
【0007】
本開示の一実施形態は、入力信号を増幅して増幅された信号を出力端子に出力するアンプと、前記アンプと前記出力端子との間の線路内のノードに端が接続され、左手系線路を含むスタブと、を備え、動作帯域中のいずれかの周波数を基本波として、前記ノードから前記スタブを見たインピーダンスをスミスチャート上に表したとき、2倍波におけるインピーダンスがショートである第1箇所に位置し、3倍波におけるインピーダンスは、前記第1箇所から時計回りに回転し、インピーダンスがオープンである第2箇所より小さく回転した箇所に位置する増幅回路である。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、広帯域化することが可能な増幅回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施例1に係る増幅回路の回路図である。
図2は、実施例1におけるハイブリッドカプラの回路の例を示す回路図である。
図3は、比較例1に係る増幅回路の回路図である。
図4は、実施例1における高調波処理回路の例を示す回路図である。
図5は、右手系のλ/4オープンスタブおよびλ/8ショートスタブにおける位相に対する周波数を示す図である。
図6は、右手系のλ/4ショートスタブをノードN0から見たインピーダンスZを示すスミスチャートである。
図7は、右手系のλ/8オープンスタブをノードN0から見たインピーダンスZを示すスミスチャートである。
図8は、実施例1におけるスタブの回路図である。
図9は、スタブAおよびBにおける位相に対する周波数を示す図である。
図10は、スタブAをノードN0から見たインピーダンスZを示すスミスチャートである。
図11は、スタブBをノードN0から見たインピーダンスZを示すスミスチャートである。
図12は、λ/8オープンスタブ、スタブAおよびBを設けた線路の通過特性を示す図である。
図13は、スタブBおよびCにおける位相に対する周波数を示す図である。
図14は、スタブCをノードN0から見たインピーダンスZを示すスミスチャートである。
図15は、λ/8オープンスタブ、スタブBおよびCを設けた線路の通過特性を示す図である。λ/8オープンスタブおよびスタブCを示している。
図16は、シミュレーションにおけるλ/8オープンスタブ、スタブAおよびCを設けた線路の周波数に対する|S21|を示す図である。
図17は、実施例1の変形例1におけるスタブの回路図である。
図18は、スタブBおよびDにおける位相に対する周波数を示す図である。
図19は、実施例2に係る増幅回路の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本開示の一実施形態は、入力信号を第1信号と第2信号とに分配する第1分配器と、前記第1信号を増幅し、増幅した信号を第3信号として出力するコントロールアンプと、前記第2信号を増幅し、増幅した信号を第4信号として出力する補助アンプと、前記第3信号を用いて前記補助アンプの負荷を変調し、前記第3信号と前記第4信号とを合成し、合成した信号を出力信号として出力する負荷変調回路と、前記コントロールアンプと、前記負荷変調回路とを接続する第1線路と、前記補助アンプと前記負荷変調回路とを接続する第2線路と、の少なくとも1つの線路内におけるノードに端が接続され、左手系線路を含むスタブと、を備え、動作帯域中のいずれかの周波数を基本波として、前記ノードから前記スタブを見たインピーダンスをスミスチャート上に表したとき、2倍波におけるインピーダンスがショートである第1箇所に位置し、3倍波におけるインピーダンスは、前記第1箇所から時計回りに回転し、インピーダンスがオープンである第2箇所より小さく回転した箇所に位置する増幅回路である。これにより、2倍波における減衰の帯域を広帯域化できる。また、基本波の挿入損失を抑制できる。よって、増幅回路の広帯域化が可能となる。
(2)上記(1)において、前記ノードから前記スタブを見たインピーダンスをスミスチャート上に表したとき、4倍波のインピーダンスは前記第1箇所から時計回りに回転し、前記第2箇所、または前記第2箇所より小さく回転した箇所に位置してもよい。これにより、2倍波における減衰の帯域を広帯域化できる。
(3)上記(1)または(2)において、前記ノードから前記スタブを見たインピーダンスをスミスチャート上に表したとき、前記基本波のインピーダンスは前記第1箇所から反時計回りに回転し、前記第2箇所に位置してもよい。これにより、基本波における挿入損失を抑制できる。
(4)上記(1)または(2)において、前記ノードから前記スタブを見たインピーダンスをスミスチャート上に表したとき、前記基本波のインピーダンスは前記第1箇所から反時計回りに回転し、前記第2箇所より大きく回転した箇所に位置してもよい。これにより、2倍波における減衰の帯域を広帯域化できる。
(5)上記(1)から(4)のいずれかにおいて、前記ノードは、前記第2線路内に設けられていてもよい。これにより、補助アンプが増幅した信号の2倍波を広帯域に抑圧できる。
(6)上記(5)において、前記第2線路に、インピーダンスを整合させる整合回路は設けられていなくてもよい。これにより、小型化が可能となる。
(7)上記(1)から(6)のいずれかにおいて、前記第2信号を、第5信号と、前記第5信号より位相が90°遅れた第6信号と、に分配する第2分配器を備え、前記補助アンプは、前記第5信号を増幅し、増幅した信号を第7信号として出力する第1アンプと、前記第6信号を増幅し、増幅した信号を第8信号として出力する第2アンプと、を含み、前記負荷変調回路は、前記第7信号が入力する第1端と、前記第8信号が入力する第2端と、前記第2端の対角に位置し前記第3信号が入力する第3端と、前記第1端の対角に位置し前記出力信号を出力する第4端と、を備えるハイブリッドカプラを含むでもよい。これにより、負荷変調回路を広帯域化できる。
(8)上記(1)から(6)のいずれかにおいて、前記負荷変調回路は、前記第4信号が入力する第1端と、前記第3信号が入力する第2端と、前記出力信号が出力する第3端と、を備え、前記第1端に入力した信号を前記第3端に通過させ前記第2端に通過させず、前記第2端に入力した信号を前記第1端に通過させ前記第3端に通過させなくてもよい。これにより、負荷変調回路を広帯域化できる。
(9)上記(1)から(8)のいずれかにおいて、前記左手系線路は、前記ノードと前記スタブの先端との間に直列接続された第1キャパシタとシャント接続された第1インダクタとを含む第1セルと、前記第1セルと前記スタブの先端との間に直列接続された第2キャパシタとシャント接続された第2インダクタとを含む第2セルと、を備える。これにより、増幅回路を広帯域化できる。
(10)上記(1)から(8)のいずれかにおいて、前記左手系線路は、前記ノードと前記スタブの先端との間に直列接続された第1キャパシタとシャント接続された第1インダクタとを含む第1セルと、前記第1セルと前記スタブの先端との間に直列接続された第2キャパシタとシャント接続された第2インダクタとを含む第2セルと、前記第2セルと前記スタブの先端との間に直列接続された第3キャパシタとシャント接続された第3インダクタとを含む第3セルと、を備えてもよい。これにより、増幅回路を広帯域化できる。
(11)本開示の一実施形態は、入力信号を増幅して増幅された信号を出力端子に出力するアンプと、前記アンプと前記出力端子との間の線路内のノードに端が接続され、左手系線路を含むスタブと、を備え、動作帯域中のいずれかの周波数を基本波として、前記ノードから前記スタブを見たインピーダンスをスミスチャート上に表したとき、2倍波におけるインピーダンスがショートである第1箇所に位置し、3倍波におけるインピーダンスは、前記第1箇所から時計回りに回転し、インピーダンスがオープンである第2箇所より小さく回転した箇所に位置する増幅回路である。これにより、増幅回路を広帯域化できる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態にかかる増幅回路の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(【0011】以降は省略されています)
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