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公開番号
2024160561
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-14
出願番号
2023075695
出願日
2023-05-01
発明の名称
光学部材の製造方法及び光学部品
出願人
KOIDE JAPAN株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02B
1/113 20150101AFI20241107BHJP(光学)
要約
【課題】合成樹脂の基材表面に形成された微細凹凸構造に保護膜を形成して、高温環境下で反射防止効果の高い光学部品を製造する。
【解決手段】本開示に係る光学部品の製造方法は、イオン照射により基材の表面を変化させて、基材の表面に微細凹凸構造を形成する微細凹凸構造形成工程と、蒸着材を蒸発させ、基材の表面に蒸着させて、基板の表面に形成された微細凹凸構造に保護膜を形成する保護膜形成工程とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
イオン照射により基材の表面を変化させて、前記基材の表面に微細凹凸構造を形成する微細凹凸構造形成工程と、
蒸着材を蒸発させ、前記基材の表面に蒸着させて、前記基板の表面に形成された前記微細凹凸構造に保護膜を形成する保護膜形成工程と
を備えることを特徴とする光学部材の製造方法。
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【請求項2】
前記微細凹凸構造形成工程は、減圧した容器内でプラズマを放出し、そのプラズマ雰囲気中でイオン照射することにより、前記基材の表面に前記微細凹凸構造を形成し、
前記保護膜形成工程は、前記微細凹凸構造形成工程と同じ容器内で、酸化シリコンを前記蒸着材とし、真空蒸着により前記基材の表面に酸化シリコンを付着させて、前記基材の表面の前記微細凹凸構造に酸化シリコン膜を形成する
ことを特徴とする請求項1に記載の光学部材の製造方法。
【請求項3】
前記微細凹凸構造形成工程は、減圧した容器内でプラズマを放出して、そのプラズマ雰囲気中でイオン照射することにより、前記基材の表面に前記微細凹凸構造を形成し、
前記保護膜形成工程は、前記微細凹凸構造形成工程と同じ容器内で、有機ケイ素化合物を前記蒸着材とし、化学蒸着により前記有機ケイ素化合物をガス化させて、前記基材の表面の前記微細凹凸構造に酸化シリコン混合膜を形成する
ことを特徴とする請求項1に記載の光学部品の製造方法。
【請求項4】
前記微細凹凸構造形成工程は、減圧した容器内でプラズマを放出して、そのプラズマ雰囲気中でイオン照射することにより、前記基材の表面に前記微細凹凸構造を形成し、
前記保護膜形成工程は、前記微細凹凸構造形成工程と異なる容器内で、有機ケイ素化合物を前記蒸着材とし、化学蒸着により前記有機ケイ素化合物をガス化させて、前記基材の表面の前記微細凹凸構造に酸化シリコン混合膜を形成する
ことを特徴とする請求項1に記載の光学部品の製造方法。
【請求項5】
前記微細凹凸構造形成工程は、減圧した容器内でプラズマを放出して、そのプラズマ雰囲気中でイオン照射することにより、前記基材の表面に前記微細凹凸構造を形成し、
前記保護膜形成工程は、前記微細凹凸構造形成工程と異なる容器内で、酸化シリコンを前記蒸着材とし、真空蒸着により前記基材の表面に酸化シリコンを付着させて、前記基材の表面の前記微細凹凸構造に酸化シリコン膜を形成する
ことを特徴とする請求項1に記載の光学部品の製造方法。
【請求項6】
前記蒸着材の屈折率は1.6以下の材料であり、波長550nmを照射したときの前記保護膜の光学膜厚がλ/50~λ/16であることを特徴とする請求項1に記載の光学部品の製造方法。
【請求項7】
前記保護膜形成工程において、波長550nmを照射したときの前記酸化シリコン膜の光学膜厚がλ/50~λ/3であることを特徴とする請求項2又は5に記載の光学部品の製造方法。
【請求項8】
前記保護膜形成工程において、波長550nmを照射したときの前記酸化シリコン混合膜の光学膜厚がλ/50~λ/8であることを特徴とする請求項3又は4に記載の光学部品の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、光学部材の製造方法に関し、例えば、プラスチック(合成樹脂)基材の表面に形成した微細凹凸構造に保護膜を形成して、高温環境下で反射防止効果の高い光学部品を製造する方法に適用し得るものである。
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【背景技術】
【0002】
透光性に優れたプラスチックは、軽量で機械的強度に優れており、加工性が良くかつ自由にデザイン設計ができることから、特に硝子の代替材料として利用されている。特に光学分野においてプラスチックが用いられており、近年では、自動車のヘッドライト等の幅広い部品にプラスチックが用いられている。
【0003】
現在多く使用されている透明プラスチックとしては、熱可塑性のポリ塩化ビニル(PVC:Polyvinyl Chloride)、ポリスチレン(PS:Polystyrene)、ポリカーボネイト(PC:Polycarbonate)、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA:Poly Methyl Methacrylate))、熱硬化性のポリエチレングリコールビスアリルカーボネイト(CR39)等がある。
【0004】
これらプラスチック類のうち、PMMAは、光学部品として透明性、軽量性、易加工性、耐衝撃性などに優れており、特に光の透過率は他の樹脂と比べて最もよい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-15826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)を用いた光学部品の透過性を向上させるため、PMMA基材表面に、表面反射を抑止するための反射防止膜を形成する場合、以下のような課題がある。
【0007】
例えば、民生機器のプロジェクター等の光学分野では、70℃前後の信頼性条件が要求されているため、真空蒸着により、PMMA基材の表面に反射防止膜を成膜することができる。他方、自動車分野の照明システムは、90~100℃の高温対応(以下、高温環境は90~100℃前後の環境を意図する。)が信頼性条件となっているので、基材の線膨張率と反射防止膜の線膨張率との差より、成膜した反射防止膜にひび割れなどが生じてしまうという課題がある。
【0008】
また、自動車のヘッドライトは、当初1枚レンズが使用されているが、複数のレンズを使用して、より高精度なものが要求されている。複数のレンズを使用する場合、収差補正が必要となるのでレンズ枚数が多くなってしまい、それに伴い表面反射も多くなってしまうという課題もある。
【0009】
そこで、本開示は、上述した課題に鑑み、目的の高温環境下で耐熱性があり、光量損失を防ぐことを目的として、ポリメタクリル酸メチル樹脂等の合成樹脂の基材表面に形成された微細凹凸構造に保護膜を形成して、高温環境下で反射防止効果の高い光学部品を製造する方法を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
かかる課題を解決するために、本開示に係る光学部品の製造方法は、(1)イオン照射により基材の表面を変化させて、基材の表面に微細凹凸構造を形成する微細凹凸構造形成工程と、(2)蒸着材を蒸発させ、基材の表面に蒸着させて、基板の表面に形成された微細凹凸構造に保護膜を形成する保護膜形成工程とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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