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公開番号2024154867
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023069061
出願日2023-04-20
発明の名称液晶表示装置
出願人堺ディスプレイプロダクト株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G02F 1/1337 20060101AFI20241024BHJP(光学)
要約【課題】配向膜でプレチルト方向を規定することによって配向分割構造が形成されたVAモードの液晶表示装置において、液晶配向の非連続点に起因する表示不良を抑制する。
【解決手段】液晶表示装置は、画素電極および第1配向膜を有する第1基板と、対向電極および第2配向膜を有する第2基板と、垂直配向型の液晶層とを備える。各画素は、第1および第2配向膜によって規定される基準配向方向が互いに異なる第1~第4液晶ドメインを有する。画素電極は、第1~第4液晶ドメインに対応する第1~第4スリット形成領域と、第2および第3スリット形成領域の間に位置する境界領域とを有する。境界領域は、画素短手方向に略平行に延びるn個(nは3以上の整数)の境界スリットと、それぞれが隣接する2個の境界スリット間に位置する(n-1)個の第1連結部と、それぞれが隣接する2個の第1連結部間に位置する(n-2)個の窪みパターンとを含む。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
互いに対向する第1基板および第2基板と、
前記第1基板と前記第2基板との間に設けられた垂直配向型の液晶層と、を備え、
複数の画素を有する液晶表示装置であって、
前記第1基板は、前記複数の画素のそれぞれに設けられた画素電極と、前記画素電極と前記液晶層との間に設けられた第1配向膜とを有し、
前記第2基板は、前記画素電極に対向する対向電極と、前記対向電極と前記液晶層との間に設けられた第2配向膜とを有し、
前記複数の画素のそれぞれは、前記第1配向膜および前記第2配向膜によって規定される基準配向方向が互いに異なる第1液晶ドメイン、第2液晶ドメイン、第3液晶ドメインおよび第4液晶ドメインを有し、
前記複数の画素のそれぞれの長手方向および短手方向をそれぞれ画素長手方向および画素短手方向と呼び、前記第1液晶ドメイン、前記第2液晶ドメイン、前記第3液晶ドメインおよび前記第4液晶ドメインの前記基準配向方向をそれぞれ第1方向、第2方向、第3方向および第4方向と呼ぶとき、前記第1方向、前記第2方向、前記第3方向および前記第4方向は、前記画素短手方向に対して45°の奇数倍に略等しい角をなし、
前記第1液晶ドメイン、前記第2液晶ドメイン、前記第3液晶ドメインおよび前記第4液晶ドメインは、前記画素長手方向に沿ってこの順に並ぶように配置されており、
前記画素短手方向の方位角を0°とするとき、前記第2方向および前記第3方向は、それぞれ略135°方向および略315°方向であるか、または、それぞれ略45°方向および略225°方向であり、
前記画素電極は、
前記第1液晶ドメインに対応する領域であり、前記第1方向に略平行に延びる複数の第1スリットが形成された第1スリット形成領域と、
前記第2液晶ドメインに対応する領域であり、前記第2方向に略平行に延びる複数の第2スリットが形成された第2スリット形成領域と、
前記第3液晶ドメインに対応する領域であり、前記第3方向に略平行に延びる複数の第3スリットが形成された第3スリット形成領域と、
前記第4液晶ドメインに対応する領域であり、前記第4方向に略平行に延びる複数の第4スリットが形成された第4スリット形成領域と、
前記第2スリット形成領域と前記第3スリット形成領域との間に位置する境界領域と、
を有し、
前記境界領域は、
それぞれが前記画素短手方向に略平行に延びるn個(nは3以上の整数)の境界スリットであって、前記画素短手方向に沿って並ぶn個の境界スリットと、
それぞれが前記n個の境界スリットのうちの互いに隣接する2個の境界スリット間に位置し、前記第2スリット形成領域と前記第3スリット形成領域とを連結する(n-1)個の第1連結部と、
それぞれが前記(n-1)個の第1連結部のうちの互いに隣接する2個の第1連結部間に位置する(n-2)個の窪みパターンであって、前記2個の第1連結部間に位置する境界スリットから前記第2スリット形成領域側に窪むように形成された第1窪み部および前記第3スリット形成領域側に窪むように形成された第2窪み部をそれぞれが含む(n-2)個の窪みパターンと、
を含む、液晶表示装置。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記(n-2)個の窪みパターンのそれぞれから、当該窪みパターンに隣接する2個の第1連結部のそれぞれまでの距離は、10μm以上30μm以下である、請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項3】
前記(n-1)個の第1連結部のそれぞれの、前記画素短手方向に沿った幅は、2.5μm以上3.5μm以下である、請求項1または2に記載の液晶表示装置。
【請求項4】
前記第1窪み部および前記第2窪み部のそれぞれの、前記画素長手方向に沿った長さは、1.5μm以上である、請求項1または2に記載の液晶表示装置。
【請求項5】
前記境界領域は、前記画素電極の前記画素短手方向における両端に位置し、前記第2スリット形成領域と前記第3スリット形成領域とを連結する2個の第2連結部をさらに含む、請求項1または2に記載の液晶表示装置。
【請求項6】
前記2個の第2連結部のそれぞれの、前記画素短手方向に沿った幅は、6.0μm以上である、請求項5に記載の液晶表示装置。
【請求項7】
互いに対向する第1基板および第2基板と、
前記第1基板と前記第2基板との間に設けられた垂直配向型の液晶層と、を備え、
複数の画素を有する液晶表示装置であって、
前記第1基板は、前記複数の画素のそれぞれに設けられた画素電極と、前記画素電極と前記液晶層との間に設けられた第1配向膜とを有し、
前記第2基板は、前記画素電極に対向する対向電極と、前記対向電極と前記液晶層との間に設けられた第2配向膜とを有し、
前記複数の画素のそれぞれは、前記第1配向膜および前記第2配向膜によって規定される基準配向方向が互いに異なる第1液晶ドメイン、第2液晶ドメイン、第3液晶ドメインおよび第4液晶ドメインを有し、
前記複数の画素のそれぞれの長手方向および短手方向をそれぞれ画素長手方向および画素短手方向と呼び、前記第1液晶ドメイン、前記第2液晶ドメイン、前記第3液晶ドメインおよび前記第4液晶ドメインの前記基準配向方向をそれぞれ第1方向、第2方向、第3方向および第4方向と呼ぶとき、前記第1方向、前記第2方向、前記第3方向および前記第4方向は、前記画素短手方向に対して45°の奇数倍に略等しい角をなし、
前記第1液晶ドメイン、前記第2液晶ドメイン、前記第3液晶ドメインおよび前記第4液晶ドメインは、前記画素長手方向に沿ってこの順に並ぶように配置されており、
前記画素短手方向の方位角を0°とするとき、前記第2方向および前記第3方向は、それぞれ略135°方向および略315°方向であるか、または、それぞれ略45°方向および略225°方向であり、
前記画素電極は、
前記第1液晶ドメインに対応する領域であり、前記第1方向に略平行に延びる複数の第1スリットが形成された第1スリット形成領域と、
前記第2液晶ドメインに対応する領域であり、前記第2方向に略平行に延びる複数の第2スリットが形成された第2スリット形成領域と、
前記第3液晶ドメインに対応する領域であり、前記第3方向に略平行に延びる複数の第3スリットが形成された第3スリット形成領域と、
前記第4液晶ドメインに対応する領域であり、前記第4方向に略平行に延びる複数の第4スリットが形成された第4スリット形成領域と、
前記第2スリット形成領域と前記第3スリット形成領域との間に位置する境界領域と、
を有し、
前記境界領域は、
それぞれが前記画素短手方向に略平行に延びるn個(nは3以上の整数)の境界スリットであって、前記画素短手方向に沿って並ぶn個の境界スリットと
それぞれが前記n個の境界スリットのうちの互いに隣接する2個の境界スリット間に位置し、前記第2スリット形成領域と前記第3スリット形成領域とを連結する(n-1)個の第1連結部と、
を含み、
前記n個の境界スリットのうちの、互いに隣接する2個の第1連結部間に位置する境界スリットは、前記画素短手方向に略平行に延びる第1部分と、前記画素短手方向に略平行に延び、前記画素長手方向における位置が第1部分とずれている第2部分とを有する、液晶表示装置。
【請求項8】
前記第2方向および前記第3方向は、それぞれ略45°方向および略225°方向であり、
前記第2部分は、前記第1部分に対して略0°方向に隣接しており、
前記第2部分の前記画素長手方向における位置は、第1部分から90°方向にずれている、請求項7に記載の液晶表示装置。
【請求項9】
前記第2方向および前記第3方向は、それぞれ略135°方向および略315°方向であり、
前記第2部分は、前記第1部分に対して略0°方向に隣接しており、
前記第2部分の前記画素長手方向における位置は、第1部分から270°方向にずれている、請求項7に記載の液晶表示装置。
【請求項10】
前記第1部分および前記第2部分のそれぞれの、前記画素短手方向に沿った長さは、10μm以上30μm以下である、請求項7から9のいずれかに記載の液晶表示装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示装置に関し、特に、垂直配向型の液晶層を備え、配向膜によって液晶分子のプレチルト方向が規定される液晶表示装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
VA(Vertical Alignment)モードの液晶表示装置の視野角特性を改善する手法として、1つの画素に複数の液晶ドメインを形成する配向分割構造が知られている。配向分割構造を形成する方式として、近年、4D-RTN(Reverse Twisted Nematic)モードが提案されている。
【0003】
4D-RTNモードでは、配向膜で液晶分子のプレチルト方向を規定することによって配向分割構造が形成される。4D-RTNモードの液晶表示装置は、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されている液晶表示装置では、配向膜でプレチルト方向を規定することによって、4分割配向構造が形成される。つまり、液晶層に電圧が印加されたときに、1つの画素内に4つの液晶ドメインが形成される。このような4分割配向構造を、単に4D構造と呼ぶことがある。
【0004】
また、特許文献1の液晶表示装置では、液晶層を介して対向する一対の配向膜のうちの一方の配向膜によって規定されるプレチルト方向と、他方の配向膜によって規定されるプレチルト方向とは互いに略90°異なっている。そのため、電圧印加時には、液晶分子はツイスト配向をとる。特許文献1の開示内容から理解されるように、4D-RTNモードでは、典型的には、画素内で4つの液晶ドメインが2行2列に配置される。
【0005】
特許文献2にも、配向膜でプレチルト方向を規定することによって配向分割構造が形成されるVAモードの液晶表示装置が開示されている。特許文献2に開示されている液晶表示装置では、一対の配向膜のうちの一方の配向膜によって規定されるプレチルト方向と、他方の配向膜によって規定されるプレチルト方向とは反平行である。そのため、電圧印加時に、液晶分子はツイスト配向をとらない。特許文献2に開示されている表示モードは、4D-ECB(Electrically Controlled Birefringence)モードと呼ばれる。
【0006】
特許文献2の液晶表示装置では、画素内で4つの液晶ドメインは、4行1列に配置される。図34に、特許文献2に開示されているドメイン配置を示す。図34に示す画素900Pは、4つの液晶ドメインA、B、CおよびDを有する。図34には、各液晶ドメインのディレクタ(基準配向方向)が模式的にピン状に示されている。表示面を時計の文字盤に見立て、3時方向を方位角0°、反時計回りを正とすると、液晶ドメインA、B、CおよびDのディレクタは、それぞれ315°方向、45°方向、225°方向および135°方向である。
【0007】
画素900P内において、液晶ドメインA、B、CおよびDは、上側から下側に向かって(つまり画素の長手方向に沿って)この順に並ぶように配置されている。液晶ドメインAと液晶ドメインBとでは、ディレクタの方位が90°異なる。また、液晶ドメインBと液晶ドメインCとでは、ディレクタの方位が180°異なり、液晶ドメインCと液晶ドメインDとでは、ディレクタの方位が90°異なる。
【0008】
図35に、特許文献2に開示されている画素電極911を示す。画素電極911は、液晶ドメインAおよびBに対応する第1画素電極部911P1と、液晶ドメインCおよびDに対応する第2画素電極部911P2とを有する。
【0009】
第1画素電極部911P1は、液晶ドメインAに対応する領域である第1スリット形成領域911R1と、液晶ドメインBに対応する領域である第2スリット形成領域911R2とを含む。第1スリット形成領域911R1には、液晶ドメインAのディレクタに平行に延びる複数のスリット911s1が形成されている。第2スリット形成領域911R2には、液晶ドメインBのディレクタに平行に延びる複数のスリット911s2が形成されている。
【0010】
第2画素電極部911P2は、液晶ドメインCに対応する領域である第3スリット形成領域911R3と、液晶ドメインDに対応する領域である第4スリット形成領域911R4とを含む。第3スリット形成領域911R3には、液晶ドメインCのディレクタに平行に延びる複数のスリット911s3が形成されている。第4スリット形成領域911R4には、液晶ドメインDのディレクタに平行に延びる複数のスリット911s4が形成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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