TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025104830
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023222956
出願日
2023-12-28
発明の名称
光導波路の製造方法
出願人
味の素株式会社
,
個人
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
G02B
6/138 20060101AFI20250703BHJP(光学)
要約
【課題】伝送損失が低く、かつ、針状部の抜去時におけるコア部の位置ずれを抑制できる光導波路の製造方法を提供する。
【解決手段】クラッド用感光性樹脂組成物で形成された未硬化のクラッド部に、吐出部先端の針状部を刺入する第一工程と、針状部からコア用感光性樹脂組成物を吐出させながら、針状部を未硬化のクラッド部内で相対的に移動させて、未硬化のクラッド部に周囲を被覆された未硬化のコア部を形成する第二工程と、針状部を未硬化のクラッド部から抜去する第三工程と、未硬化のクラッド部及び未硬化のコア部を硬化させる第四工程と、を含む、光導波路の製造方法であって:コア用感光性樹脂組成物及びクラッド用感光性樹脂組成物が、ウレタン(メタ)アクリレート樹脂及びエポキシ(メタ)アクリレート樹脂からなる群より選ばれる1種類以上の(メタ)アクリレート樹脂を含む、光導波路の製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
クラッド用感光性樹脂組成物で形成された未硬化のクラッド部に、吐出部先端の針状部を刺入する第一工程と、
針状部からコア用感光性樹脂組成物を吐出させながら、針状部を未硬化のクラッド部内で相対的に移動させて、未硬化のクラッド部に周囲を被覆された未硬化のコア部を形成する第二工程と、
針状部を未硬化のクラッド部から抜去する第三工程と、
未硬化のクラッド部及び未硬化のコア部を硬化させる第四工程と、を含む、光導波路の製造方法であって;
コア用感光性樹脂組成物が、ウレタン(メタ)アクリレート樹脂及びエポキシ(メタ)アクリレート樹脂からなる群より選ばれる1種類以上の(メタ)アクリレート樹脂を含み、
クラッド用感光性樹脂組成物が、ウレタン(メタ)アクリレート樹脂及びエポキシ(メタ)アクリレート樹脂からなる群より選ばれる1種類以上の(メタ)アクリレート樹脂を含む、光導波路の製造方法。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
コア用感光性樹脂組成物に含まれる(メタ)アクリレート樹脂が、ポリエーテル骨格を含有するウレタン(メタ)アクリレート樹脂、並びに、ビスフェノールA骨格を含有するエポキシ(メタ)アクリレート樹脂からなる群より選ばれる1種類以上を含む、請求項1に記載の光導波路の製造方法。
【請求項3】
コア用感光性樹脂組成物が、当該コア用感光性樹脂組成物の不揮発成分100質量%に対して、(メタ)アクリレート樹脂を70質量%以上含む、請求項1に記載の光導波路の製造方法。
【請求項4】
クラッド用感光性樹脂組成物が、当該クラッド用感光性樹脂組成物の不揮発成分100質量%に対して、(メタ)アクリレート樹脂を70質量%以上含む、請求項1に記載の光導波路の製造方法。
【請求項5】
下記式(1)で表されるパラメータD
clad
が、400以上5000以下である、請求項1に記載の光導波路の製造方法。
TIFF
2025104830000010.tif
16
170
(式(1)において、
W
clad
は、クラッド用感光性樹脂組成物に含まれる各(メタ)アクリレート樹脂の、クラッド用感光性樹脂組成物の不揮発成分100質量%を基準とした含有率(質量%)を表し、
C
clad
は、クラッド用感光性樹脂組成物に含まれる各(メタ)アクリレート樹脂の重量平均分子量Mwを当該(メタ)アクリレート樹脂1分子が有する(メタ)アクリロイル基の数Nで割った値Mw/Nを表す。)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光導波路の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、大容量情報伝送を見据え、光信号による伝送の研究が活発に行われている。それらの研究の進展に伴い、従来の電子回路は、段階的に光回路に置き換っていくと考えられている。よって、光及び電気の回路が混在する光電融合回路(CPO)が有望視されている。
【0003】
高速伝送を達成するためには、光回路を形成するための光導波路として、シングルモードの光導波路が望ましい。シングルモードの光導波路には、当該光導波路の低損失化に加えて、自在な光導波路の形成、及び、光導波路の正確な位置合わせが要求される。これらの要求を満たす光導波路の形成のため、モスキート法による光導波路の検討がなされている(特許文献1及び2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2018/139652号
特許第6156672号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
モスキート法では、一般に、未硬化のコア材料を吐出可能な針状部を先端に備えた吐出部を含む塗布装置を用いて、光導波路を製造する。具体的には、未硬化のクラッド部に針状部を刺し入れる。次いで、針状部をクラッド部内で移動させながら、針状部からコア材料を吐出する。吐出されたコア材料により、未硬化のコア部がクラッド部内に形成される。その後、コア部の吐出を停止し、針状部を抜去してから、コア部及びクラッド部を硬化させて、光導波路を得る。このモスキート法では、針状部の移動経路に応じた自由なデザインのコア部をクラッド部内に形成することが期待できる。
【0006】
ところが、従来のモスキート法では、クラッド部から針状部を抜去する時に、コア材料の糸引きが生じていた。このコア材料の「糸引き」は、クラッド部内に吐出されたコア材料の一部(通常は、針状部に近いコア部の端部)が糸状に伸びる現象を表す。糸引きが生じると、コア材料が針状部に引っ張られるように移動するので、当該移動した部分においてコア部は所望の位置に留まることはできず、位置ずれの原因となりうる。よって、コア部を高い位置精度で形成するためには、光導波路に求められる低い伝送損失を達成しながら、前記のように針状部を抜去する時の位置ずれを抑制することが望まれる。
【0007】
本発明は、前記の課題に鑑みて創案されたもので、伝送損失が低く、かつ、針状部の抜去時におけるコア部の位置ずれを抑制できる光導波路の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、前記の課題を解決するべく鋭意検討した。その結果、本発明者は、モスキート法に用いるコア用感光性樹脂組成物として特定の種類の(メタ)アクリレート樹脂を含むものを用い、かつ、クラッド用感光性樹脂組成物として特定の種類の(メタ)アクリレート樹脂を含むものを用いる場合に、前記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、下記のものを含む。
【0009】
<1> クラッド用感光性樹脂組成物で形成された未硬化のクラッド部に、吐出部先端の針状部を刺入する第一工程と、
針状部からコア用感光性樹脂組成物を吐出させながら、針状部を未硬化のクラッド部内で相対的に移動させて、未硬化のクラッド部に周囲を被覆された未硬化のコア部を形成する第二工程と、
針状部を未硬化のクラッド部から抜去する第三工程と、
未硬化のクラッド部及び未硬化のコア部を硬化させる第四工程と、を含む、光導波路の製造方法であって;
コア用感光性樹脂組成物が、ウレタン(メタ)アクリレート樹脂及びエポキシ(メタ)アクリレート樹脂からなる群より選ばれる1種類以上の(メタ)アクリレート樹脂を含み、
クラッド用感光性樹脂組成物が、ウレタン(メタ)アクリレート樹脂及びエポキシ(メタ)アクリレート樹脂からなる群より選ばれる1種類以上の(メタ)アクリレート樹脂を含む、光導波路の製造方法。
<2> コア用感光性樹脂組成物に含まれる(メタ)アクリレート樹脂が、ポリエーテル骨格を含有するウレタン(メタ)アクリレート樹脂、並びに、ビスフェノールA骨格を含有するエポキシ(メタ)アクリレート樹脂からなる群より選ばれる1種類以上を含む、<1>に記載の光導波路の製造方法。
<3> コア用感光性樹脂組成物が、当該コア用感光性樹脂組成物の不揮発成分100質量%に対して、(メタ)アクリレート樹脂を70質量%以上含む、<1>又は<2>に記載の光導波路の製造方法。
<4> クラッド用感光性樹脂組成物が、当該クラッド用感光性樹脂組成物の不揮発成分100質量%に対して、(メタ)アクリレート樹脂を70質量%以上含む、<1>~<3>のいずれか1項に記載の光導波路の製造方法。
<5> 下記式(1)で表されるパラメータD
clad
が、400以上5000以下である、<1>~<4>のいずれか1項に記載の光導波路の製造方法。
TIFF
2025104830000002.tif
14
170
(式(1)において、
W
clad
は、クラッド用感光性樹脂組成物に含まれる各(メタ)アクリレート樹脂の、クラッド用感光性樹脂組成物の不揮発成分100質量%を基準とした含有率(質量%)を表し、
C
clad
は、クラッド用感光性樹脂組成物に含まれる各(メタ)アクリレート樹脂の重量平均分子量Mwを当該(メタ)アクリレート樹脂1分子が有する(メタ)アクリロイル基の数Nで割った値Mw/Nを表す。)
【発明の効果】
【0010】
本発明は、伝送損失が低く、かつ、針状部の抜去時におけるコア部の位置ずれを抑制できる光導波路の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
味の素株式会社
樹脂組成物
2日前
味の素株式会社
樹脂組成物
2日前
味の素株式会社
樹脂組成物
1か月前
味の素株式会社
樹脂組成物
2日前
味の素株式会社
樹脂組成物
9日前
味の素株式会社
樹脂組成物
3日前
味の素株式会社
樹脂組成物
9日前
味の素株式会社
苦味の改質剤
1か月前
味の素株式会社
風味増強方法
4日前
味の素株式会社
シリコーン樹脂
3日前
味の素株式会社
豆腐調理用組成物
3日前
味の素株式会社
乾麺用調味料組成物
4日前
味の素株式会社
光導波路の製造方法
2日前
味の素株式会社
金属箔付き樹脂シート
18日前
味の素株式会社
金属箔付き樹脂シート
18日前
味の素株式会社
ごまを含有するペースト状調味料組成物
4日前
味の素株式会社
樹脂組成物
9日前
味の素株式会社
樹脂組成物
24日前
味の素株式会社
評価装置、評価方法、評価プログラムおよび非認知能力分析装置
4日前
味の素株式会社
抹茶飲料の製造方法
16日前
味の素株式会社
抗体および機能性物質の位置選択的なコンジュゲートまたはその塩、ならびにその製造に用いられる抗体誘導体および化合物またはそれらの塩
11日前
株式会社シグマ
結像光学系
4日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
9日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
9日前
日本電波工業株式会社
光学フィルタ
3日前
株式会社コシナ
ズームレンズ
18日前
株式会社シグマ
大口径比超広角レンズ
9日前
株式会社シャルマン
眼鏡
5日前
本多通信工業株式会社
光コネクタ
17日前
個人
2重らせん構造式仮想現実シミュレーター
8日前
TDK株式会社
網膜投影装置
9日前
新光電気工業株式会社
光導波路部品
4日前
住友化学株式会社
光学積層体
5日前
住友化学株式会社
偏光子の製造方法
4日前
日本精機株式会社
ヘッドアップディスプレイ装置
11日前
AGC株式会社
光学フィルタ
17日前
続きを見る
他の特許を見る