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公開番号
2025104661
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023222616
出願日
2023-12-28
発明の名称
MEMSミラー素子
出願人
国立研究開発法人産業技術総合研究所
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02B
26/10 20060101AFI20250703BHJP(光学)
要約
【課題】ミラーを揺動させる際の周波数を下げる、ミラーを小型化する、アクチュエータの大型化に伴いMEMSミラー素子を大型化する、等の対応を行わずに、ミラーの振幅を大きくすることができるMEMSミラー素子を提供することを目的とする。
【解決手段】ミラー部11と、ミラー部11を回転軸Sまわりに揺動可能に支持する一対のトーションバー12であって、一方の端部がミラー部11に接続され、回転軸Sに沿って延びるトーションバー12と、を備える可動ミラー部10と、一対のトーションバー12のそれぞれの他方の端部が接続される一対の接続部41と、一対の接続部41に接続され、可動ミラー部10の周囲に配置される第1アクチュエータ20と、一対の接続部41に接続され、可動ミラー部10及び第1アクチュエータ20の周囲に配置される第2アクチュエータ30と、を備える、ことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ミラー部と、前記ミラー部を回転軸まわりに揺動可能に支持する一対のトーションバーであって、一方の端部が前記ミラー部に接続され、前記回転軸に沿って延びるトーションバーと、を備える可動ミラー部と、
前記一対のトーションバーのそれぞれの他方の端部が接続される一対の接続部と、
前記一対の接続部に接続され、前記可動ミラー部の周囲に配置される第1アクチュエータと、
前記一対の接続部に接続され、前記可動ミラー部及び前記第1アクチュエータの周囲に配置される第2アクチュエータと、
を備える、
ことを特徴とするMEMSミラー素子。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
前記第1アクチュエータは、前記回転軸に直交する方向の一方及び他方に一対に設けられる半環状部を備え、
前記一対の半環状部のそれぞれの、前記回転軸に沿う方向の両端は、前記一対の接続部のそれぞれに接続され、
前記一対の半環状部のそれぞれの内郭部は、前記ミラー部の外郭に沿う、
ことを特徴とする請求項1に記載のMEMSミラー素子。
【請求項3】
前記第2アクチュエータは、端部が前記接続部に接続され、前記回転軸に直交する方向の一方及び他方に一対に設けられるカンチレバー部を備え、
前記一対の接続部のそれぞれに接続される前記カンチレバー部の形状は、互いに対称であり、且つ、前記第1アクチュエータの外郭に沿う、
ことを特徴とする請求項1に記載のMEMSミラー素子。
【請求項4】
前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータは同位相で揺動し、
前記ミラー部は、前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータと逆位相で揺動する、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のMEMSミラー素子。
【請求項5】
前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータは、下部電極と、前記下部電極の上に配置される圧電薄膜と、前記圧電薄膜の上に配置される上部電極と、を含む圧電薄膜アクチュエータ、又は、電流を印加し電磁駆動を行うための電磁駆動用配線構造、のいずれかを含む、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のMEMSミラー素子。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、MEMSミラー素子に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
半導体製造技術を利用したデバイスとして、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)が知られている。
特許文献1には、ミラー部に接続されたトーションバーの耐久性を改善するため、応力が集中する箇所に剛性変更圧電素子を配置したMEMS光偏向器が開示されている。
特許文献2には、パッシベーション膜を通過して来る水分による圧電膜層の劣化を抑制するため、パッシベーション膜を通過して来た水分を吸収する乾燥剤が設けられたMEMSデバイスが開示されている。
特許文献3には、大きい偏向角でミラーを駆動させるため、交流電圧値を調整すること等によって、ミラーの偏向角を設定または調整することを可能としたMEMS光スキャナが開示されている。
特許文献4には、騒音を抑制するために、可動部の可動範囲が大きな箇所近傍に、可動部が動くために必要となる空隙とともに、空気が移動できるような幅の空隙を設けたMEMS装置が開示されている。
特許文献5には、小型化のために、内側可動部材と枠体とを連結する第1梁を反射ミラー部材の裏面に配置したMEMSミラー装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-12034号公報
特開2017-109268号公報
特開2016-151681号公報
特許第6668126号公報
特許第7105934号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
MEMSミラー素子は、例えば、レーザー掃引システムにおいて、レーザー光源から定点照射されるレーザー光を走査させるために用いられる。レーザー光をより広い範囲に掃引させるために、MEMSミラー素子の備えるミラーを揺動させる際の振幅を大きくすることが求められる。
しかしながら、従来のMEMSミラー素子は、1つのミラーに対して1つのアクチュエータが設けられている。このため、ミラーの振幅を大きくするためには、ミラーを揺動させる際の周波数を下げる、ミラーを小型化する、アクチュエータの大型化に伴いMEMSミラー素子を大型化する、等の対応が必要となる課題がある。
【0005】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、ミラーを揺動させる際の周波数を下げる、ミラーを小型化する、アクチュエータの大型化に伴いMEMSミラー素子を大型化する、等の対応を行わずに、ミラーの振幅を大きくすることができるMEMSミラー素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
<1>本発明の態様1に係るMEMSミラー素子は、ミラー部と、前記ミラー部を回転軸まわりに揺動可能に支持する一対のトーションバーであって、一方の端部が前記ミラー部に接続され、前記回転軸に沿って延びるトーションバーと、を備える可動ミラー部と、前記一対のトーションバーのそれぞれの他方の端部が接続される一対の接続部と、前記一対の接続部に接続され、前記可動ミラー部の周囲に配置される第1アクチュエータと、前記一対の接続部に接続され、前記可動ミラー部及び前記第1アクチュエータの周囲に配置される第2アクチュエータと、を備える、ことを特徴とする。
【0007】
態様1に係る発明によれば、可動ミラー部の周囲に配置される第1アクチュエータと、可動ミラー部及び第1アクチュエータの周囲に配置される第2アクチュエータと、を備える。つまり、MEMSミラー素子が、1つの可動ミラー部に対し、2つのアクチュエータを備える。これにより、例えば、MEMSミラー素子が1つの可動ミラー部に対し1つのアクチュエータを備える場合と比較して、ミラー部を揺動させる力を大きくすることができる。よって、例えば、ミラー部が揺動する際の速度を速くすることができる。したがって、ミラー部を揺動させる際の周波数を下げる、ミラー部を小型化する、アクチュエータの大型化に伴いMEMSミラー素子を大型化する、等の対応を行わずに、ミラー部の振幅を大きくすることができる。
【0008】
<2>本発明の態様2に係るMEMSミラー素子は、態様1に係るMEMSミラー素子において、前記第1アクチュエータは、前記回転軸に直交する方向の一方及び他方に一対に設けられる半環状部を備え、前記一対の半環状部のそれぞれの、前記回転軸に沿う方向の両端は、前記一対の接続部のそれぞれに接続され、前記一対の半環状部のそれぞれの内郭部は、前記ミラー部の外郭に沿う、ことを特徴とする。
【0009】
態様2に係る発明によれば、第1アクチュエータは、回転軸に直交する方向の一方及び他方に一対に設けられる半環状部を備える。一対の半環状部のそれぞれの、回転軸に沿う方向の両端は、一対の接続部のそれぞれに接続される。これにより、半環状部のそれぞれが、回転軸まわりに揺動することができる。
また、一対の半環状部のそれぞれの内郭部は、ミラー部の外郭に沿う。これにより、第1アクチュエータと可動ミラー部との間の隙間が大きくなることを抑えることができる。よって、MEMSミラー素子を形成する素材の面積利用率を向上させることができる。すなわち、MEMSミラー素子を大型化させることなく、第1アクチュエータを大型化することができる。また、MEMSミラー素子を形成する際の材料の歩留まりを向上させることができる。
【0010】
<3>本発明の態様3に係るMEMSミラー素子は、態様1又は態様2に係るMEMSミラー素子において、前記第2アクチュエータは、端部が前記接続部に接続され、前記回転軸に直交する方向の一方及び他方に一対に設けられるカンチレバー部を備え、前記一対の接続部のそれぞれに接続される前記カンチレバー部の形状は、互いに対称であり、且つ、前記第1アクチュエータの外郭に沿う、ことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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