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公開番号2024155343
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023069992
出願日2023-04-21
発明の名称サッシの製造方法
出願人株式会社LIXIL
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B29B 17/00 20060101AFI20241024BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】使用後のサッシから再生した再生塩化ビニル系樹脂を押出成形しても、発泡を抑制するとともに、サッシ中の鉛系安定剤の含有量を低減することが可能なサッシの製造方法を提供する。
【解決手段】サッシの製造方法は、再生塩化ビニル系樹脂と、安定剤と、を含むサッシ用組成物を押出成形する工程を含む。安定剤は、カルシウム-亜鉛系安定剤、バリウム-亜鉛系安定剤およびスズ系安定剤からなる群より選択される一種以上である。サッシ用組成物は、再生塩化ビニル系樹脂に対する安定剤の質量比が1%以上5%以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
再生塩化ビニル系樹脂と、安定剤と、を含むサッシ用組成物を押出成形する工程を含み、
前記安定剤は、カルシウム－亜鉛系安定剤、バリウム－亜鉛系安定剤およびスズ系安定剤からなる群より選択される一種以上であり、
前記サッシ用組成物は、前記再生塩化ビニル系樹脂に対する前記安定剤の質量比が１％以上５％以下である、サッシの製造方法。
続きを表示（約 280 文字）【請求項２】
使用後のサッシから前記再生塩化ビニル系樹脂を得る工程をさらに含む、請求項１に記載のサッシの製造方法。
【請求項３】
前記使用後のサッシは、塩化ビニル系樹脂と、鉛系安定剤と、を含み、
前記再生塩化ビニル系樹脂を得る工程は、前記使用後のサッシを破砕して粉末を得る工程と、前記粉末から前記鉛系安定剤を除去して、前記再生塩化ビニル系樹脂を得る工程と、を含む、請求項２に記載のサッシの製造方法。
【請求項４】
前記再生塩化ビニル系樹脂は、前記鉛系安定剤の含有量が５質量％以下である、請求項３に記載のサッシの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、サッシの製造方法に関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、使用済みの塩化ビニル系樹脂を再生した再生塩化ビニル系樹脂を利用することが検討されている。
【０００３】
特許文献１には、ポリ塩化ビニルを主成分とする使用済み樹脂サッシを回収し、使用済み樹脂サッシを粉砕してリサイクル粉末を作製し、リサイクル粉末の特性評価を行い、特性評価の結果に基づいてリサイクル粉末に添加する添加剤を決定し、リサイクル粉末と添加剤とを混合して混練物を作製し、混練物を押出成形する、樹脂サッシの製造方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１６－２１６５５８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、特許文献１に記載されている樹脂サッシの製造方法を使用すると、使用済み樹脂サッシに鉛系安定剤が含まれている場合に、リサイクル粉末にも鉛系安定剤が含まれる。また、リサイクル粉末の熱安定性が不足していると、発泡を抑制するために鉛系安定剤を添加する場合がある。
【０００６】
したがって、発明者は、使用後のサッシから再生した再生塩化ビニル系樹脂を押出成形しても、発泡を抑制するとともに、サッシ中の鉛系安定剤の含有量を低減することが可能なサッシの製造方法を提供する、という課題を見出した。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本開示は、サッシの製造方法において、再生塩化ビニル系樹脂と、安定剤と、を含むサッシ用組成物を押出成形する工程を含み、前記安定剤は、カルシウム－亜鉛系安定剤、バリウム－亜鉛系安定剤およびスズ系安定剤からなる群より選択される一種以上であり、前記サッシ用組成物は、前記再生塩化ビニル系樹脂に対する前記安定剤の質量比が１％以上５％以下である。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
本実施形態のサッシを製造する際に使用する押出成形機の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【００１０】
本実施形態のサッシの製造方法は、使用後のサッシから再生塩化ビニル系樹脂を得る第１工程と、再生塩化ビニル系樹脂と、安定剤と、を含むサッシ用組成物を押出成形する第２工程と、を含む。安定剤は、カルシウム－亜鉛系安定剤、バリウム－亜鉛系安定剤およびスズ系安定剤からなる群より選択される一種以上である。
（【００１１】以降は省略されています）

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