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公開番号2024154843
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023068993
出願日2023-04-20
発明の名称乗物ダクト構造
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類B60H 1/00 20060101AFI20241024BHJP(車両一般)
要約【課題】空気清浄機としてもサーキュレータとしても使用可能な乗物用天井ダクト構造を提供する。
【解決手段】乗物10に設けられた送風装置20の空気流路を形成するダクト30の構造1であって、前記ダクト30内に配置され、前記ダクト30内を流れる空気流をろ過可能なフィルタ51を備え、前記フィルタ51はプリーツ加工されており、前記空気流路を塞ぐ形で展開される展開状態と、前記空気流路を開放する形で折り畳まれる折り畳み状態との間で変位可能とされている。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
乗物に設けられた送風装置の空気流路を形成するダクトの構造であって、
前記ダクト内に配置され、前記ダクト内を流れる空気流をろ過可能なフィルタを備え、
前記フィルタはプリーツ加工されており、前記空気流路を塞ぐ形で展開される展開状態と、前記空気流路を開放する形で折り畳まれる折り畳み状態との間で変位可能とされている、乗物ダクト構造。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記ダクトの壁面に前記フィルタを挿抜可能な開口が設けられ、
前記ダクトは、前記フィルタが前記ダクト内に配置された状態において前記開口を塞ぐ蓋部を備え、
前記蓋部は、前記ダクトの延び方向と交差する交差方向における一端側において前記蓋部の内面から前記ダクト内に立ち上がる固定部を備え、
前記固定部と対向して配置され、前記交差方向に移動可能な可動部が設けられ、
前記フィルタは、その折り畳み方向における一端側が前記固定部に固定され、他端側が前記可動部に固定されており、前記可動部を前記固定部に対して変位させることにより伸縮可能とされている請求項1に記載の乗物ダクト構造。
【請求項3】
前記可動部に前記蓋部側に向けて延びる操作部が設けられ、
前記蓋部は、前記操作部を前記交差方向に移動可能な状態で前記ダクトの外側に逃がすためのスリットを備えており、
前記操作部を前記スリットに沿って移動させることにより、前記可動部が前記固定部に対して変位可能とされている請求項2に記載の乗物ダクト構造。
【請求項4】
前記スリットは、その延び方向に延びる2つの開口縁部に片持ち状に取り付けられた弾性を有する遮蔽片により塞がれている請求項3に記載の乗物ダクト構造。
【請求項5】
前記ダクトの内面に前記可動部の移動を案内する案内部が設けられている請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の乗物ダクト構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される技術は、乗物ダクト構造に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
乗物室内に空気流を発生させる装置として、例えば特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1に記載の空気流発生装置は、車両の天井部に配置された送風装置と、車両の床部に配置され、送風装置から吹き出された空気を吸引する排気装置とを備えている。このうち送風装置は、ハウジング、空気流入部、送風機、フィルタ、吹出部等を有しており、車室内から取り込まれて送風機から送風された空気は、フィルタによりろ過され、清浄化されることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-120977号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記構成の送風装置は、フィルタにより空気抵抗が大きくなり易く、例えば乗車直後の乗物室内温度が高い場合等、状況によっては、空気清浄機能を使用せずにより強い風力が得られるサーキュレータとして使用したいという要望もある。
【0005】
本明細書に開示される技術は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、乗物用の送風装置を空気清浄機としてもサーキュレータとしても使用可能とする乗物ダクト構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に開示される技術は、乗物に設けられた送風装置の空気流路を形成するダクトの構造であって、前記ダクト内に配置され、前記ダクト内を流れる空気流をろ過可能なフィルタを備え、前記フィルタはプリーツ加工されており、前記空気流路を塞ぐ形で展開される展開状態と、前記空気流路を開放する形で折り畳まれる折り畳み状態との間で変位可能とされている。
【0007】
上記構成によれば、フィルタが空気流路を横切る展開状態とされた場合には、送風装置を、フィルタにより塵や埃を除去可能な空気清浄モードとすることができる。一方、フィルタが空気流路を開放する折り畳み状態とされた場合には、空気の圧力損失が生じ難くなるから、送風装置をより強い風力で送風することが可能なサーキュレータモードとすることができる。
【0008】
前記ダクトの壁面に前記フィルタを挿抜可能な開口が設けられ、前記ダクトは、前記フィルタが前記ダクト内に配置された状態において前記開口を塞ぐ蓋部を備え、前記蓋部は、前記ダクトの延び方向と交差する交差方向における一端側において前記蓋部の内面から前記ダクト内に立ち上がる固定部を備え、前記固定部と対向して配置され、前記交差方向に移動可能な可動部が設けられ、前記フィルタは、その折り畳み方向における一端側が前記固定部に固定され、他端側が前記可動部に固定されており、前記可動部を前記固定部に対して変位させることにより伸縮可能とされていてもよい。
【0009】
上記構成によれば、ダクト内においてフィルタを伸縮させるための一実施形態が実現可能である。また、フィルタが蓋部に設けられた固定部と一体とされているから、フィルタ交換の際に蓋部とフィルタとを一括に扱うことが可能となり、フィルタ交換作業が容易である。
【0010】
前記可動部に前記蓋部側に向けて延びる操作部が設けられ、前記蓋部は、前記操作部を前記交差方向に移動可能な状態で前記ダクトの外側に逃がすためのスリットを備えており、前記操作部を前記スリットに沿って移動させることにより、前記可動部が前記固定部に対して変位可能とされていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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