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公開番号
2025014431
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023116976
出願日
2023-07-18
発明の名称
位置決め補助構造
出願人
トヨタ紡織株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F16J
15/10 20060101AFI20250123BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】ガスケットの形状や取付溝の形状を変更することなく同ガスケットの位置決めを行うことのできる位置決め補助構造を提供する。
【解決手段】ガスケット30は、非取り付け状態における形状が非円形の環状である所定形状をなす。ガスケット30は、その外面において同ガスケット30の延設方向と交差する方向に延びる線状をなす第1線状部31を有する。カバー本体20は、取付溝23と、第2線状部51とを有する。取付溝23は、非円形の環状である前記所定形状をなす態様で延設されて、ガスケット30が嵌め込まれる溝形状をなす。第2線状部51は、側壁20bおよびフランジ部20cの内周面に設けられるとともに、ガスケット30の取付方向と同一方向に延びる線状をなす。第2線状部51は、ガスケット30が取付溝23に正規の位置で嵌め込まれた状態では同取付溝23の延設方向に交差する方向において第1線状部31と並ぶ位置に設けられる。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
取付対象部材へのガスケットの取り付けにかかる位置決めを補助する位置決め補助構造であって、
前記ガスケットは、非取り付け状態における形状が非円形の環状である所定形状をなすとともに、前記ガスケットの外面において同ガスケットの延設方向と交差する方向に延びる線状をなす第1線状部を有し、
前記取付対象部材は、
非円形の環状である前記所定形状をなす態様で延設されて、前記ガスケットが嵌め込まれる溝形状をなす取付溝と、
前記取付溝に沿って延びる壁部の外面に設けられ、且つ、前記ガスケットが前記取付溝に正規の位置で嵌め込まれた状態では前記取付溝の延設方向に交差する方向において前記第1線状部と並ぶ位置に設けられ、前記ガスケットの取付方向と同一方向に延びる線状をなす第2線状部と、を有する、位置決め補助構造。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
前記第2線状部は、前記取付方向から見て前記取付溝の延設方向と直交する方向に延在する面であり、且つ、前記第1線状部の少なくとも一部を含む態様で延在する前記面で延びている、
請求項1に記載の位置決め補助構造。
【請求項3】
前記取付対象部材は、前記第2線状部を境界に、一方側の部分が他方側の部分よりも突出する段差形状をなす段差部を有する、
請求項1または2に記載の位置決め補助構造。
【請求項4】
前記壁部の外面における前記第2線状部を間に挟む位置に設けられて、前記取付方向と同一方向に延びる線状をなす一対のサブ線状部を有する、
請求項1または2に記載の位置決め補助構造。
【請求項5】
前記取付対象部材は、前記一対のサブ線状部の一方と前記第2線状部とに挟まれた部分を下段部とするとともに、前記一対のサブ線状部の他方と前記第2線状部とに挟まれた部分を上段部とする二段の階段状をなす階段部を有する、
請求項4に記載の位置決め補助構造。
【請求項6】
前記第1線状部は、前記ガスケットの曲げ部における曲げ稜線である、
請求項1または2に記載の位置決め補助構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置決め補助構造に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、2つの部材の間に、シールのためのガスケットを設けることが多用されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載のシール構造では、2つの部材のうちの一方(以下、取付対象部材)に、環状の取付溝が設けられる。この取付溝には環状のガスケットが嵌められる。そして、2つの部材の間にガスケットを挟み込む態様で、それら部材が組み付けられる。これにより、2つの部材の間にガスケットが介設されるため、それら部材の隙間が同ガスケットによってシールされる。
【0003】
上記シール構造では、取付溝およびガスケットの形状が、非円形状である三次元形状をなしている。そのため、取付対象部材に対するガスケットの取付位置が正規の位置からずれると、取付溝およびガスケットの曲げ部において取付溝の内面とガスケットの外面との密着度合いが低下するなどして、シール性能の低下を招くおそれがある。
【0004】
特許文献1に記載のシール構造では、ガスケットの外面に係合凸部が設けられるとともに、取付対象部材における取付溝の内面に切り欠き部が設けられる。そして、ガスケットの取り付けに際して、同ガスケットの凸部が取付溝の切り欠き部に係合される。この係合を通じて、取付対象部材に対するガスケットの位置決めがなされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第4677283号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したシール構造では、取付対象部材に対するガスケットの位置決めのために、ガスケットの形状や取付溝の形状を変更する必要がある。こうした形状変更は、ガスケットの外面と取付溝の内面との接触面圧を不要に変化させるおそれがある。そして、これによりシール性能の低下を招くおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための位置決め補助構造は、取付対象部材へのガスケットの取り付けにかかる位置決めを補助する位置決め補助構造であって、前記ガスケットは、非取り付け状態における形状が非円形の環状である所定形状をなすとともに、前記ガスケットの外面において同ガスケットの延設方向と交差する方向に延びる線状をなす第1線状部を有し、前記取付対象部材は、非円形の環状である前記所定形状をなす態様で延設されて、前記ガスケットが嵌め込まれる溝形状をなす取付溝と、前記取付溝に沿って延びる壁部の外面に設けられ、且つ、前記ガスケットが前記取付溝に正規の位置で嵌め込まれた状態では前記取付溝の延設方向に交差する方向において前記第1線状部と並ぶ位置に設けられ、前記ガスケットの取付方向と同一方向に延びる線状をなす第2線状部と、を有する。
【0008】
上記構成によれば、ガスケットの外面と取付溝の内面とを係合させる構造を採用せずとも、ガスケットの第1線状部と取付対象部材の第2線状部とを位置合わせするといった簡素な作業で、取付対象部材に対するガスケットの位置決めを行うことができる。したがって、ガスケットの形状や取付溝の形状を変更することなく、同ガスケットの位置決めを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態の位置決め補助構造が適用されるシリンダヘッドカバーをシリンダヘッドとともに示す分解斜視図である。
同シリンダヘッドカバーおよびシリンダヘッドの断面図である。
同シリンダヘッドカバーの下面図である。
第1窪み部およびその周辺を内周側から示す分解斜視図である。
第1窪み部およびその周辺を内周側から示す分解側断面図である。
目印凸部およびその周辺を内周側から拡大して示す側断面図である。
目印凸部およびその周辺の下面図である。
他の実施形態にかかる目印凸部およびその周辺の下面図である。
他の実施形態にかかる目印凸部およびその周辺の下面図である。
他の実施形態にかかる着色部およびその周辺を内周側から拡大して示す側断面図である。
他の実施形態にかかる目印凸部およびその周辺の下面図である。
他の実施形態にかかるガスケットの第1線状部およびその周辺を拡大して示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1~図7を参照して、位置決め補助構造の一実施形態について説明する。なお、本実施形態の位置決め補助構造は、内燃機関のシリンダヘッドカバーに適用される。
図1~図3に示すように、シリンダヘッドカバー(以下、カバー10)は、内燃機関を構成するシリンダヘッド40に取り付けられるカバー本体20と、シリンダヘッド40とカバー本体20との間をシールする環状のガスケット30とを備えている。カバー本体20は、硬質樹脂材料により形成されている。ガスケット30は、ゴムなどの可撓性材料によって一体成形されている。
(【0011】以降は省略されています)
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