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公開番号2025011901
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114316
出願日2023-07-12
発明の名称クッションばね
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類B60N 2/70 20060101AFI20250117BHJP(車両一般)
要約【課題】シートクッションのサイド部のロール剛性を適切に高めることが可能なクッションばねを提供すること。
【解決手段】クッションばね10は、シートクッションフレームに前後に架橋される左右一対のフォームドワイヤ11と、これらに結合される樹脂部材12と、を有する。各フォームドワイヤ11は、互いに左右に並んで前後に延びるセンタワイヤ11Aとサイドワイヤ11Bとを有する。樹脂部材12は、後繋ぎ部12Cと一対の撓み規制部12Aとを有する。後繋ぎ部12Cは、座骨支持部よりも後側の領域で各サイドワイヤ11Bとセンタワイヤ11Aとの間と各センタワイヤ11Aの間とをそれぞれ左右に繋ぐように延びる。各撓み規制部12Aは、後繋ぎ部12Cから各サイドワイヤ11Bに形成される左右に繰り返し折り返されるように曲がる全てのクランク部B1の間を前後に繋ぐように延びる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
シートクッションフレームにシート前後方向に架橋されて、着座乗員の荷重を表面で受けるクッションばねであって、
前記シートクッションフレームにシート前後方向に架橋されるシート幅方向に並ぶ一対のフォームドワイヤと、
一対の前記フォームドワイヤに結合される樹脂部材と、を有し、
一対の前記フォームドワイヤが、互いにシート幅方向に並んでシート前後方向に延びるセンタワイヤとサイドワイヤとをそれぞれ有し、
前記センタワイヤと前記サイドワイヤとが、前記シートクッションフレームのシート幅方向の中心から外側に向かってこの順に並ぶように配置され、
前記樹脂部材が、一対の前記フォームドワイヤのシートクッションパッドを介して着座乗員の座骨を支持する座骨支持部よりもシート後側の領域において各々の前記サイドワイヤと前記センタワイヤとの間と各前記センタワイヤの間とをそれぞれシート幅方向に繋ぐように延びる後繋ぎ部と、該後繋ぎ部から各前記サイドワイヤに形成されるシート幅方向に繰り返し折り返されるように曲がる全てのクランク部の間をシート前後方向に繋ぐように延びる一対の撓み規制部と、を有するクッションばね。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
請求項1に記載のクッションばねであって、
一対の前記撓み規制部が、これらの繋ぐ各前記サイドワイヤよりも高い位置で前記シートクッションパッドをパッド裏側から斜め内向きの角度で面状に支持するクッションばね。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のクッションばねであって、
一対の前記撓み規制部が、各前記サイドワイヤに形成される全ての前記クランク部の間をシート幅方向の全域に亘ってシート前後方向に繋ぐクッションばね。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載のクッションばねであって、
一対の前記撓み規制部が、各前記サイドワイヤの最もシート幅方向の外側に張り出す部位よりも外側に張り出して前記シートクッションパッドをパッド裏側から面状に支持する外張出部を有するクッションばね。
【請求項5】
請求項1又は請求項2に記載のクッションばねであって、
一対の前記撓み規制部のシート幅方向の内縁が、外縁よりも肉薄とされる部分を有するクッションばね。
【請求項6】
請求項1又は請求項2に記載のクッションばねであって、
前記後繋ぎ部が、各前記センタワイヤの間を繋ぐ中央繋ぎ部と、各々の前記サイドワイヤと前記センタワイヤとの間を繋ぐ一対のサイド繋ぎ部と、を有し、前記中央繋ぎ部と一対の前記サイド繋ぎ部とが、これらの繋ぐ各前記センタワイヤ及び各前記サイドワイヤよりも高い位置で前記シートクッションパッドをパッド裏側から斜め前向きの角度で面状に支持するクッションばね。
【請求項7】
請求項1又は請求項2に記載のクッションばねであって、
前記後繋ぎ部が、対象物をシート裏側からクランプさせられるようにシート表側からシート裏側に窪む凹状のクランプ部と、前記後繋ぎ部と面一状の上面を成すように前記クランプ部の凹内に張り出すリブと、を有するクッションばね。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クッションばねに関する。詳しくは、シートクッションフレームにシート前後方向に架橋されて、着座乗員の荷重を表面で受けるクッションばねに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、シートクッションの骨格を成すシートクッションフレームに架橋されて、着座乗員の荷重を表面で受けるクッションばねが開示されている。このクッションばねは、シートクッションフレームの枠前部と枠後部との間に架橋される左右一対のフォームドワイヤを備える。各フォームドワイヤは、それぞれ、平面視U字状を成す形に折り返されている。各フォームドワイヤは、それらの折り返されたセンタワイヤとサイドワイヤとが、シートクッションフレームの枠前部と枠後部との間に前後方向に延びるように架橋されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-73115号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の構成では、センタワイヤとサイドワイヤとが互いに左右対称な形状とされている。そのため、シートクッションのサイド部のロール剛性を高める場合、クッションパッドのサイド部を部分的に硬くするなどの工夫が必要となる。しかし、クッションパッドの硬さを部分的に変える構成では、パッドのへたりや位置バラつき、硬度バラつきが生じやすく、ロール剛性を安定的に高めることができない。そこで、本発明は、シートクッションのサイド部のロール剛性を適切に高めることが可能なクッションばねを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する手段として、本発明のクッションばねは、次の手段をとる。
【0006】
すなわち、本発明の第1の発明は、シートクッションフレームにシート前後方向に架橋されて、着座乗員の荷重を表面で受けるクッションばねであって、前記シートクッションフレームにシート前後方向に架橋されるシート幅方向に並ぶ一対のフォームドワイヤと、一対の前記フォームドワイヤに結合される樹脂部材と、を有し、一対の前記フォームドワイヤが、互いにシート幅方向に並んでシート前後方向に延びるセンタワイヤとサイドワイヤとをそれぞれ有し、前記センタワイヤと前記サイドワイヤとが、前記シートクッションフレームのシート幅方向の中心から外側に向かってこの順に並ぶように配置され、前記樹脂部材が、一対の前記フォームドワイヤのシートクッションパッドを介して着座乗員の座骨を支持する座骨支持部よりもシート後側の領域において各々の前記サイドワイヤと前記センタワイヤとの間と各前記センタワイヤの間とをそれぞれシート幅方向に繋ぐように延びる後繋ぎ部と、該後繋ぎ部から各前記サイドワイヤに形成されるシート幅方向に繰り返し折り返されるように曲がる全てのクランク部の間をシート前後方向に繋ぐように延びる一対の撓み規制部と、を有するクッションばねである。
【0007】
第1の発明によれば、樹脂部材の後繋ぎ部により、各フォームドワイヤのうちの一方に着座乗員の荷重が掛けられた際に、もう一方にもその荷重が伝達されるようになる。その結果、各フォームドワイヤによって、下方に沈み込みにくい安定した受けを行うことが可能となる。また、樹脂部材の各撓み規制部により、各サイドワイヤに形成されるクランク部の撓みを効果的に規制することができる。それにより、各サイドワイヤが、着座乗員の荷重を表面で受けた際に下方に沈み込みにくくなる。その結果、シートクッションのサイド部のロール剛性が適切に高められる。
【0008】
本発明の第2の発明は、上記第1の発明において、一対の前記撓み規制部が、これらの繋ぐ各前記サイドワイヤよりも高い位置で前記シートクッションパッドをパッド裏側から斜め内向きの角度で面状に支持するクッションばねである。
【0009】
第2の発明によれば、一対の撓み規制部により、着座乗員の大腿部を斜め外側から面状に広く支持することができる。一対の撓み規制部は、座骨支持部よりもシート後側にある後繋ぎ部と繋がる位置まで延びる。したがって、一対の撓み規制部により、大腿部の付け根(大転子や小転子)も斜め外側方から支持することが可能となる。その結果、着座乗員の姿勢のロール方向のぐらつきを適切に抑制することができる。
【0010】
本発明の第3の発明は、上記第1又は第2の発明において、一対の前記撓み規制部が、各前記サイドワイヤに形成される全ての前記クランク部の間をシート幅方向の全域に亘ってシート前後方向に繋ぐクッションばねである。
(【0011】以降は省略されています)

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