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公開番号
2025010676
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-23
出願番号
2023112783
出願日
2023-07-10
発明の名称
積層体分離装置および積層体分離方法
出願人
トヨタ紡織株式会社
代理人
弁理士法人暁合同特許事務所
主分類
C08J
11/06 20060101AFI20250116BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】各層を純度よく、かつ、効率よく分離回収することが可能な積層体分離装置および分離方法を提供する。
【解決手段】熱可塑性樹脂を含む第1層11および第2層12が積層された積層体10の分離装置20であって、第1層11の融点未満であって第2層12の融点以上の温度で積層体10を加熱するとともにベルトコンベア21に押し当てて第2層12を溶着させる加熱押圧部30と、第1層11を剥離する第1剥離部40と、第2層12を剥離する第2剥離部60と、を備え、ベルトコンベア21は第1ベルト22および第2ベルト24を含み、第1ベルト22および第2ベルト24は、加熱押圧部30から第1剥離部40にかけて並んで進行する一方、第2剥離部60において第1ベルト22が第2ベルト24に先立って第2層12から剥離する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
第1熱可塑性樹脂を含む第1層と前記第1熱可塑性樹脂よりも融点が低い第2熱可塑性樹脂を含む第2層とが積層された積層体の各層を分離するための積層体分離装置であって、
前記積層体を下流側に向けて搬送するベルトコンベアと、
前記第1熱可塑性樹脂の融点未満であって前記第2熱可塑性樹脂の融点以上の温度で前記積層体を加熱する加熱部と、
前記加熱部により加熱された前記積層体を前記第2層が前記ベルトコンベアと対向する状態で前記ベルトコンベアに押し当てて溶着させる押圧部と、
前記押圧部の下流側において前記第1層を前記第2層から剥離する第1剥離部と、
前記第1剥離部の下流側において前記第2層を前記ベルトコンベアから剥離する第2剥離部と、を備え、
前記ベルトコンベアは、その進行方向と交差する方向に縞状に並んで前記進行方向に同速度で進む第1ベルトおよび第2ベルトを含み、
前記第1ベルトおよび前記第2ベルトは、
少なくとも前記押圧部から前記第1剥離部にかけて並んで進行する一方、
前記第2剥離部において、前記第1ベルトの前記進行方向が反転する第1反転部が前記第2ベルトの前記進行方向が反転する第2反転部より上流側に設置されることで、前記第1ベルトが前記第2ベルトに先立って前記第2層から剥離する構成とされている、積層体分離装置。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記第2剥離部は、前記第1反転部の下流側において隣り合う2つの第2ベルトの間であって、かつ、前記ベルトコンベアがその外面を上方に向けた上方部と前記外面を下方に向けた下方部との間に、前記第2層のうち前記第1ベルトが剥離して露出された露出部に当接して前記第2層を前記第2ベルトから離れる方向に案内する剥離ガイド部を備えている請求項1に記載の積層体分離装置。
【請求項3】
前記第2剥離部は、前記第2層のうち前記第1ベルトが剥離して露出された露出部に向けて風を吹き付ける第1送風部を備えている請求項1または請求項2に記載の積層体分離装置。
【請求項4】
前記第2剥離部は、前記第2反転部において前記第2ベルトの前記進行方向が反転することにより前記第2層が前記第2ベルトから剥離される構成とされ、
前記第2反転部における前記第2ベルトと前記第2層との間の隙間に向けて前記進行方向の反対側から風を吹き付ける第2送風部が設けられている請求項1または請求項2に記載の積層体分離装置。
【請求項5】
前記押圧部は前記ベルトコンベアの外面を上方に向けた上方部に設けられ、
前記押圧部と前記第1剥離部との間に、並んで進行する前記第1ベルトおよび前記第2ベルトの前記進行方向をともに反転させる共通反転部が設けられている請求項1または請求項2に記載の積層体分離装置。
【請求項6】
前記第1剥離部と前記第2剥離部との間に前記第2層を冷却する冷却部が設けられている請求項1または請求項2に記載の積層体分離装置。
【請求項7】
前記第1剥離部は円筒状の回転ローラの外面にらせん形状のブレードが設けられた剥離ローラを備えている請求項1または請求項2に記載の積層体分離装置。
【請求項8】
前記ベルトコンベアは金属製とされている請求項1または請求項2に記載の積層体分離装置。
【請求項9】
請求項1または請求項2に記載の積層体分離装置を用いて、第1熱可塑性樹脂を含む第1層と前記第1熱可塑性樹脂よりも融点が低い第2熱可塑性樹脂を含む第2層とが積層された積層体の各層を分離する積層体分離方法であって、
前記第1熱可塑性樹脂の融点未満あって前記第2熱可塑性樹脂の融点以上の温度で前記積層体を前記加熱部により加熱する加熱工程と、
加熱された前記積層体を前記押圧部において前記第2層が前記ベルトコンベアと対向する状態で前記ベルトコンベアに押し当てて溶着させる押圧工程と、
前記第1層を前記第2層から剥離する第1剥離工程と、
前記第2層を前記ベルトコンベアから剥離する第2剥離工程と、を含み、
前記第2剥離工程において、前記第1ベルトを前記第2ベルトに先立って前記第2層から剥離させる積層体分離方法。
【請求項10】
前記第2剥離工程において、前記第2層のうち前記第1ベルトが剥離して露出された露出部に、前記第2層を前記第2ベルトから離れる方向に案内する剥離ガイド部を当接させる請求項9に記載の積層体分離方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される技術は、積層体分離装置および積層体分離方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、複数の層から構成される積層体の各層を分離する方法として、特許文献1に記載の技術が知られている。具体的に、特許文献1には、コンベアベルト上にタイルカーペット(積層体)を置き、加熱炉で加熱し、該タイルカーペットの端部の表皮層端部とバッキング樹脂層端部をそれぞれ上下反対方向に引き剥がすことで、タイルカーペットの表皮層とバッキング樹脂層とを分離する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-69083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示の方法では、表皮層にバッキング樹脂層が部分的に残ってしまうこと、あるいはバッキング層に表皮層が部分的に残ってしまうことが考えられる。その場合、分離後に得られる各層の材料の純度が低下するため、各層をそれぞれ再利用して得られる再利用品の品質が低下する。また、積層体から各層を剥離するように分離させる場合、一方の層を他方の層からスムーズに剥離できることが望ましい。
【0005】
本開示は上記のような事情に基づいて完成された技術であって、各層を純度よく、かつ、効率よく分離回収することが可能な積層体分離装置および分離方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に開示する技術は、第1熱可塑性樹脂を含む第1層と前記第1熱可塑性樹脂よりも融点が低い第2熱可塑性樹脂を含む第2層とが積層された積層体の各層を分離するための積層体分離装置であって、前記積層体を下流側に向けて搬送するベルトコンベアと、前記第1熱可塑性樹脂の融点未満であって前記第2熱可塑性樹脂の融点以上の温度で前記積層体を加熱する加熱部と、前記加熱部により加熱された前記積層体を前記第2層が前記ベルトコンベアと対向する状態で前記ベルトコンベアに押し当てて溶着させる押圧部と、前記押圧部の下流側において前記第1層を前記第2層から剥離する第1剥離部と、前記第1剥離部の下流側において前記第2層を前記ベルトコンベアから剥離する第2剥離部と、を備え、前記ベルトコンベアは、その進行方向と交差する方向に縞状に並んで前記進行方向に同速度で進む第1ベルトおよび第2ベルトを含み、前記第1ベルトおよび前記第2ベルトは、少なくとも前記押圧部から前記第1剥離部にかけて並んで進行する一方、前記第2剥離部において、前記第1ベルトの前記進行方向が反転する第1反転部が前記第2ベルトの前記進行方向が反転する第2反転部より上流側に設置されることで、前記第1ベルトが前記第2ベルトに先立って前記第2層から剥離する構成とされている。
【0007】
このような積層体分離装置によれば、押圧部において積層体のうち第2層がベルトコンベアに溶着されることで、第2層がしっかり固定された状態となる、よって、第1剥離部において第1層を第2層から剥離し易くなり、剥離した第1層に第2層が部分的に残ったり、残った第2層に第1層が部分的に残ることを抑制することができる。つまり、剥離後の第1層と第2層の材料の純度を高めることができる。
【0008】
また、第2剥離部において第1ベルトが第2ベルトに先立って第2層から剥離することで、第2層とベルトコンベアとの溶着面積が小さくなる。よって、最終的に第2層をベルトコンベア(第2ベルト)から剥離する際に、容易に剥離することができる。
【0009】
前記第2剥離部は、前記第1反転部の下流側において隣り合う2つの第2ベルトの間であって、かつ、前記ベルトコンベアがその外面を上方に向けた上方部と前記外面を下方に向けた下方部との間に、前記第2層のうち前記第1ベルトが剥離して露出された露出部に当接して前記第2層を前記第2ベルトから離れる方向に案内する剥離ガイド部を備えていてもよい。
【0010】
上記構成によれば、剥離ガイド部により第2層は第2ベルトから離れる方向に案内されるから、第2層を確実に第2ベルトから離脱させることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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