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公開番号2024154611
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023068532
出願日2023-04-19
発明の名称化学蓄熱体、及び化学蓄熱反応器
出願人日新電機株式会社
代理人個人,個人
主分類F28D 20/00 20060101AFI20241024BHJP(熱交換一般)
要約【課題】化学蓄熱物質の固結を要因とした化学蓄熱物質の反応性の低下を抑えることが可能となる化学蓄熱体、及び化学蓄熱反応器を提供する。
【解決手段】化学蓄熱体は、脱水反応により蓄熱し、かつ水和反応により放熱する化学蓄熱物質の粒子21を含有する化学蓄熱材12を備える。化学蓄熱材12は、例えば、化学蓄熱物質の粒子21と、化学蓄熱物質の粒子21の外面を部分的に被覆する被覆層22とを備える。被覆層22は、化学蓄熱物質の粒子21の潮解により生成する水溶液に溶解可能な界面活性剤を含有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
脱水反応により蓄熱し、かつ水和反応により放熱する化学蓄熱物質の粒子を含有する化学蓄熱材を備え、
前記化学蓄熱材は、前記化学蓄熱物質の粒子の潮解により生成する水溶液に溶解可能な界面活性剤を含有する、化学蓄熱体。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記化学蓄熱材は、前記化学蓄熱物質の粒子と、前記化学蓄熱物質の粒子の外面を部分的に被覆する被覆層とを備える化学蓄熱材を含み、
前記被覆層は、前記界面活性剤を含有する、請求項1に記載の化学蓄熱体。
【請求項3】
前記化学蓄熱材は、前記化学蓄熱物質の粒子と前記界面活性剤の粒子とを一体化してなる化学蓄熱材を含む、請求項1に記載の化学蓄熱体。
【請求項4】
前記化学蓄熱物質は、アルカリ土類金属のハロゲン化物を含む、請求項1に記載の化学蓄熱体。
【請求項5】
化学蓄熱体と、
前記化学蓄熱体に接続される水蒸気流路と、
前記化学蓄熱体と熱交換を行う熱交換器と、を備え、
前記化学蓄熱体は、脱水反応により蓄熱し、かつ水和反応により放熱する化学蓄熱物質の粒子を含有する化学蓄熱材を備え、
前記化学蓄熱材は、前記化学蓄熱物質の粒子の潮解により生成する水溶液に溶解可能な界面活性剤を含有する、化学蓄熱反応器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、化学蓄熱体、及び化学蓄熱反応器に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載されるように、化学蓄熱体と、化学蓄熱体に接続される水蒸気流路と、化学蓄熱体と熱交換を行う熱交換器とを備える化学蓄熱反応器が知られている。化学蓄熱体を構成する化学蓄熱物質は、脱水反応により蓄熱する。また、化学蓄熱物質は、水和反応により放熱する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-040463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような化学蓄熱反応器で用いる化学蓄熱体が、潮解性を有する化学蓄熱物質の粒子を含む場合、化学蓄熱物質が潮解によって化学蓄熱物質の水溶液が生成する。このような水溶液は、化学蓄熱物質の粒子同士を固結させる要因となるおそれがある。化学蓄熱物質の粒子の固結は、化学蓄熱物質の反応性の低下を招くため、このような粒子の固結を抑えることが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する化学蓄熱体、及び化学蓄熱反応器の各態様について説明する。
態様1の化学蓄熱体は、脱水反応により蓄熱し、かつ水和反応により放熱する化学蓄熱物質の粒子を含有する化学蓄熱材を備え、前記化学蓄熱材は、前記化学蓄熱物質の粒子の潮解により生成する水溶液に溶解可能な界面活性剤を含有する。
【0006】
化学蓄熱物質が潮解すると、化学蓄熱物質の粒子の間に化学蓄熱物質の水溶液の架橋が形成される場合がある。このような水溶液の架橋である液架橋は、化学蓄熱物質の粒子を固結させる要因となる。上記構成によれば、化学蓄熱物質の水溶液の表面張力を界面活性剤により低下させることができる。これにより、化学蓄熱物質の粒子間における液架橋の形成を抑えることが可能となる。
【0007】
態様2の化学蓄熱体では、態様1において、前記化学蓄熱材は、前記化学蓄熱物質の粒子と、前記化学蓄熱物質の粒子の外面を部分的に被覆する被覆層とを備える化学蓄熱材を含み、前記被覆層は、前記界面活性剤を含有してもよい。
【0008】
態様3の化学蓄熱体では、態様1又は態様2において、前記化学蓄熱材は、前記化学蓄熱物質の粒子と前記界面活性剤の粒子とを一体化してなる化学蓄熱材を含んでもよい。
上記構成によれば、化学蓄熱物質の粒子の外面又は外面付近に界面活性剤を固定することができる。このため、化学蓄熱物質の粒子の潮解により生成する水溶液に界面活性剤を速やかに溶解させることができる。これにより、化学蓄熱物質の固着を効率的に抑えることが可能となる。
【0009】
態様4の化学蓄熱体では、態様1又は態様2において、前記化学蓄熱物質は、アルカリ土類金属のハロゲン化物を含んでもよい。この構成によれば、例えば、120℃以下の排熱等、比較的低温の排熱を利用して、蓄熱動作を行うことが可能となる。
【0010】
態様5の化学蓄熱反応器は、化学蓄熱体と、前記化学蓄熱体に接続される水蒸気流路と、前記化学蓄熱体と熱交換を行う熱交換器と、を備え、前記化学蓄熱体は、脱水反応により蓄熱し、かつ水和反応により放熱する化学蓄熱物質の粒子を含有する化学蓄熱材を備え、前記化学蓄熱材は、前記化学蓄熱物質の粒子の潮解により生成する水溶液に溶解可能な界面活性剤を含有する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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