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公開番号2024153499
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-29
出願番号2023067433
出願日2023-04-17
発明の名称生体情報測定システム
出願人マクセル株式会社
代理人弁理士法人池内アンドパートナーズ
主分類A61B 5/00 20060101AFI20241022BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】測定端末自体では異なる測定対象者が装着したことを検出できない場合であっても、取得された生体情報が、本来生体情報データを取得すべき測定対象者の測定結果であるか否かを容易に判別することができる生体情報測定システムを提供する。
【解決手段】測定対象者40の体に装着されて前記測定対象者の生体情報を取得する測定端末10と、前記測定対象者が所持し、前記測定端末と短距離通信手段により接続された本体機器20とを備え、前記測定端末は、所定のタイミングで前記生体情報と自身の識別情報とを含んだ測定データ信号を前記本体機器に送信し、前記本体機器が、前記測定端末から送信されてきた前記測定データ信号の信号強度を把握して、前記信号強度が設定された閾値を超えて変化した場合には、当該測定データ信号に含まれる前記生体情報に識別フラグを付加し、その信号強度とともに記憶部に記録する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
測定対象者の体に装着されて前記測定対象者の生体情報を取得する測定端末と、
前記測定対象者が所持し、前記測定端末と短距離通信手段により接続された本体機器とを備え、
前記測定端末は、所定のタイミングで前記生体情報と自身の識別情報とを含んだ測定データ信号を前記本体機器に送信し、
前記本体機器が、前記測定端末から送信されてきた前記測定データ信号の信号強度を把握して、前記信号強度が設定された閾値を超えて変化した場合には、当該測定データ信号に含まれる前記生体情報に識別フラグを付加し、その信号強度とともに記憶部に記録することを特徴とする、生体情報測定システム。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記閾値が、直前に受信した前記測定データ信号の信号強度に対する変化の割合として設定されている、請求項1に記載の生体情報測定システム。
【請求項3】
前記閾値が、前記測定端末と前記本体機器との間の距離に基づいて定められた基準値として定められている、請求項1に記載の生体情報測定システム。
【請求項4】
直前に受信した前記測定データ信号の信号強度に対する変化の割合と、前記測定端末と前記本体機器との間の距離に基づいて定められた基準値との比較とから、複合的に前記閾値を超えた変化であるか否かが判断される、請求項1に記載の生体情報測定システム。
【請求項5】
前記本体機器から前記生体情報を受信する管理装置をさらに備え、
前記本体機器は、前記測定端末から受信した前記生体情報と、付加されている場合には前記識別フラグと、当該生体情報を受信した際の前記信号強度とを前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、前記生体情報と、付加されている場合には前記識別フラグと、当該生体情報を受信した際の前記信号強度とを記憶部に記録するとともに、前記識別フラグの有無に基づいて前記測定対象者から取得された前記生体情報についてのデータ処理を行う、請求項1に記載の生体情報測定システム。
【請求項6】
前記本体機器は、前記測定データ信号の信号強度が設定された閾値を超えて変化した場合に、前記測定対象者に対して、正しい前記測定端末を装着し、かつ、前記本体機器を正しく所持するように注意を促す注意情報を報知する、請求項1に記載の生体情報測定システム。
【請求項7】
前記本体機器が、前記測定対象者が所持するスマートフォンである、請求項1に記載の生体情報測定システム。
【請求項8】
前記管理装置は、インターネット環境上に配置されたクラウドサーバである、請求項5に記載の生体情報測定システム。
【請求項9】
前記生体情報が、前記測定対象者の体温情報である、請求項1に記載の生体情報測定システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願は、測定対象者に装着した小型の測定端末によって一定の期間にわたって当該測定対象者の生体情報を取得し、その変化を把握する生体情報測定システムに関し、得られた生体情報が正しい測定対象者のものであるか否かを容易に判別することができる生体情報測定システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
一定の期間、例えば数日間から2週間程度にわたって測定対象者の生体情報を継続的に把握する生体情報測定システムが知られている。このような生体情報測定システムでは、測定対象者が身につけて生体情報を取得する測定端末から、生体情報の測定値とその生体情報を取得した測定時刻とを含む生体データが、システム全体を管理する管理装置に送られる。管理装置では、取得した生体データの記録と分析を行い、必要に応じて生体データに基づいて測定対象者の健康状態に関する警告報知をするなど、各種の処理が行われる。
【0003】
長時間測定端末を装着する測定対象者の負担を軽減するうえでは、測定端末は小型・軽量であることが好ましい。また、測定端末で測定された生体データは有線ではなく無線通信によって管理装置に送信されることが好ましい。この際、測定端末のデータ送信部を簡易な構成として測定端末の電源容量をより小さなものとするために、測定端末から直接管理装置に生体データを送信するのではなく、測定対象者に本体機器を別途所持させてこの本体機器を介して測定端末から管理装置へと生体データを送信する方法が採用されている。
【0004】
なお、測定端末からは、生体データとともに測定端末自身の識別ID(測定端末情報)も管理装置に送信されて、管理装置で生体情報のデータ処理を行う際に測定端末の識別IDに基づいて、どの測定対象者のデータであるかが判別できるようになっている。
【0005】
生体情報の測定期間において、測定端末が本来の測定対象者以外の人物に装着されてしまうと、本来の測定対象者の生体情報を継続して取得できなくなってしまう。このような不測の事態を避けるために、形状の変化から異なる人物が装着したことを自動的に検出できる測定端末を用いた生体情報測定システムが提案されている(特許文献1参照)。特許文献1の生体情報測定システムでは腕時計型の測定端末が用いられ、装着時の時計バンドの長さを判別して、生体情報を取得している最中に時計バンドの長さが変わった場合には異なる人物が測定端末を装着したと判断して、警告を発するように設定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2004-166896号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献1に記載された従来の生体情報測定システムは、例えば複数の測定対象者が共用する測定端末の場合に、時計バンドの長さによって測定対象者が替わったか否かを判断可能とすることができる。このことを用いて、同一の測定対象者が装着し続ける場合には測定対象者を識別するための識別情報の入力の手間を無くし、異なる測定対象者が装着した場合には改めて識別情報を入力させることで、システムの簡易な運用と正しいデータの取得とを両立させることができる。
【0008】
しかし、服内の体温を測定する場合や、入浴中や運動中も生体情報を継続して把握する生体情報測定システムでは、腕時計型の測定端末ではなく、粘着シートによって測定対象者の皮膚に貼着されるいわゆるパッチ型の測定端末が用いられる。パッチ型の測定端末は装着者の体型によって形状が変化しないため、上記従来の腕時計型の測定端末のように測定端末の形状変化から測定対象者が代わったことを検出することは困難である。また、腕時計型の測定端末の場合でも、装着時の時計バンドの長さがたまたま同じ測定対象者の場合は、測定対象者間で装着者が入れ替わっても形状変化が生じずに、測定端末自体で測定対象者が替わったことを判別できない可能性が高い。
【0009】
本願は、上記従来技術の有する課題を解決することを目的とするものであり、測定端末自体では異なる測定対象者が装着したことを検出できない場合であっても、取得された生体情報が、本来生体情報データを取得すべき測定対象者の測定結果であるか否かを容易に判別することができる生体情報測定システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本願で開示する生体情報測定システムは、測定対象者の体に装着されて前記測定対象者の生体情報を取得する測定端末と、前記測定対象者が所持し、前記測定端末と短距離通信手段により接続された本体機器とを備え、前記測定端末は、所定のタイミングで前記生体情報と自身の識別情報とを含んだ測定データ信号を前記本体機器に送信し、前記本体機器が、前記測定端末から送信されてきた前記測定データ信号の信号強度を把握して、前記信号強度が設定された閾値を超えて変化した場合には、当該測定データ信号に含まれる前記生体情報に識別フラグを付加し、その信号強度とともに記憶部に記録することを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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