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公開番号
2024168641
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023085487
出願日
2023-05-24
発明の名称
ヘッドアップディスプレイ装置及び乗り物
出願人
マクセル株式会社
代理人
青稜弁理士法人
主分類
G02B
27/01 20060101AFI20241128BHJP(光学)
要約
【課題】
発熱による表示パネルの寿命低下を抑制するヘッドアップディスプレイ装置を提供すること。本発明によれば、持続可能な開発目標の「3すべての人に健康と福祉を」に貢献する。
【解決手段】
ヘッドアップディスプレイ装置は、表示パネルと、光源部と、照射範囲調整部と、を備えている。光源部は、表示パネルへ出力する光を発光する構成である。照射範囲調整部は、表示パネルへの光の照射範囲を調整する構成である。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
表示パネルと、
前記表示パネルへ光を出射する光源部と、
前記表示パネルから出射された映像光を反射して、反射された映像光を表示領域へ投射する映像光投射部と、を有し、
前記表示パネルへ入射する光の照射範囲を調整する照射範囲調整部と、を備える、
ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記照射範囲調整部は、
前記照射範囲調整部に入射した光のうち、前記照射範囲を形成するための光を透過し、前記照射範囲を形成しない光を吸収、または、反射する、
ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項3】
請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記照射範囲調整部は、
前記照射範囲調整部に入射した光のうち、前記照射範囲を形成するための光を反射し、前記照射範囲を形成しない光を吸収、または、透過する、
ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項4】
請求項2に記載のヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記照射範囲調整部は、
前記照射範囲調整部へ入射した光のうち、前記照射範囲を形成するための光を変調して出射する液晶素子と、
前記液晶素子の出射側に、前記液晶素子で変調された光を透過する偏光素子と、を備える、
ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項5】
請求項4に記載のヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記偏光素子は、反射型偏光素子である、
ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項6】
請求項3に記載のヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記照射範囲調整部は、
MEMSシャッター、または、DLPによって構成されている、
ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項7】
請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記光源部は、それぞれON/OFF切り替え可能な複数の光源からなる、
ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項8】
請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記表示パネルは、
前記照射範囲内の画素を用いて映像を描画する、
ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項9】
請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置であって、
制御部を備え、
前記制御部は、
前記表示パネルで描画する映像に応じて、前記照射範囲を調整する、
ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項10】
請求項3に記載のヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記照射範囲調整部は、前記表示パネルに対して、傾いて配置される、
ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドアップディスプレイ装置及び当該ヘッドアップディスプレイを搭載した乗り物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車等のフロントガラスに映像光を投写して虚像を形成し、例えば、ルート情報や渋滞情報などの交通情報、燃料残量や冷却水温度等の自動車情報を表示するヘッドアップディスプレイ(HUD:Head Up Display)装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-027798号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
HUD装置内には、光源と、映像光を出射する表示パネルと、が設けられる。ここで、表示パネルに光が入射することで、表示パネルが発熱し、表示パネルの寿命が縮まることが考えられる。そのため、発熱による表示パネルの寿命低下を抑制する技術を提供することに課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、下記の態様のヘッドアップディスプレイ装置が提供される。このヘッドアップディスプレイ装置は、表示パネルと、光源部と、照射範囲調整部と、を備える。光源部は、表示パネルへ出力する光源光を発光する。照射範囲調整部は、表示パネルへの光の照射範囲を調整する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、表示パネルへの光源からの光の照射範囲を制御し、映像の投射にあたって光源からの不要な光の入射を抑制し、表示パネルの寿命低下を抑制することができる。なお、上記した以外の課題、構成および効果は、以下の発明を実施するための形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
HUD装置を搭載した車両の一例を示す図。
HUD装置による映像光の投射の一例を示す図。
表示パネルの温度上昇原因の一例を説明するための図である。
表示パネルの温度上昇原因の一例を説明するための図である。
太陽光を原因とする表示パネルの温度上昇を抑制する方法の一例を説明するための図である。
日照センサの取り込み角の一例を示す図である。
車両情報の取得に用いる装置の一例を示す図である。
HUD装置における制御系の主要部の構成例を示す機能ブロック図である。
車両のコントローラにより制御するHUD装置の主要部の構成例を示す機能ブロック図である。
映像表示部の構造例を部分的に示した図である。
映像表示部の構造例を部分的に示した図である。
照射範囲調整部による照射範囲の制限の一例を示す図である。
照射範囲調整部および表示パネルの具体的な構造の一例を示す図である。
照射範囲調整部の制御の一例を示す図である。
図11に関する判定項目Aの一例を示す図である。
角度α、β、γについて説明するための図である。
照射範囲の変更の一例を示す図である。
変形例の構造を示す図である。
変形例の構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。実施形態は、本発明を説明するための例示であって、説明の明確化のため、適宜、省略および簡略化がなされている。本発明は、他の種々の形態でも実施することが可能である。特に限定しない限り、各構成要素は単数でも複数でも構わない。図面において示す各構成要素の位置、大きさ、形状、範囲などは、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲などを表していない場合がある。このため、本発明は、必ずしも、図面に開示された位置、大きさ、形状、範囲などに限定されない。同一あるいは同様の機能を有する構成要素が複数ある場合には、同一の符号に異なる添字を付して説明する場合がある。また、これらの複数の構成要素を区別する必要がない場合には、添字を省略して説明する場合がある。
【0009】
先ず、図1-図5を参照しながら、HUD装置等の概要について説明する。
【0010】
図1は、ヘッドアップディスプレイ装置(HUD装置)1を搭載した車両2の構成例を示す概略図である。車両2および運転者に対して、水平方向Xは、左右方向、車両の横方向または車両の幅方向であり、鉛直方向Zは、車両の上下方向、縦方向であり、車両の横方向に対し直交する水平方向Yは、車両の前後方向または車両の進行方向である。
(【0011】以降は省略されています)
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