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公開番号
2024152411
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2023066594
出願日
2023-04-14
発明の名称
点群復号装置、点群復号方法及びプログラム
出願人
KDDI株式会社
代理人
フェリシテ弁理士法人
主分類
G06T
9/40 20060101AFI20241018BHJP(計算;計数)
要約
【課題】符号化効率を向上させる点群復号装置、点群復号方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】点群符号化装置及び点群復号装置を有する点群処理システムにおいて、点群復号装置200は、大きなノードサイズから順に、各ノードサイズにおけるTrisoupの頂点情報を復号する近似表面合成部2030を備える。頂点情報は、ユニークセグメント毎の頂点の有無又はユニークセグメント毎の頂点位置の少なくとも1つを含む。近似表面合成部2030は、対象ノードサイズより大きな復号済みのノードサイズが存在する場合、復号済みのノードサイズにおける頂点情報から、対象ノードサイズにおける頂点情報の予測値を生成し、予測値を用いて対象ノードサイズの頂点情報を復号する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
点群復号装置であって、
大きなノードサイズから順に、各ノードサイズにおけるTrisoupの頂点情報を復号する近似表面合成部を備え、
前記頂点情報は、ユニークセグメントごとの頂点の有無、又は、前記ユニークセグメントごとの頂点位置の少なくとも1つを含み、
前記近似表面合成部は、対象ノードサイズより大きな復号済みのノードサイズが存在する場合、前記復号済みのノードサイズにおける前記頂点情報から、前記対象ノードサイズにおける前記頂点情報の予測値を生成し、前記予測値を用いて前記対象ノードサイズの頂点情報を復号することを特徴とする点群復号装置。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記近似表面合成部は、
前記復号済みのノードサイズにおける前記ユニークセグメントごとの頂点位置から前記予測値を生成し、
前記対象ノードサイズにおける対象ユニークセグメントに前記頂点情報の予測値が存在する場合、前記予測値と前記対象ノードサイズにおける前記ユニークセグメントの頂点位置との差分値を復号し、前記差分値と前記予測値とを加算することで、前記対象ノードサイズにおける前記ユニークセグメントの頂点位置を復号することを特徴とする請求項1に記載の点群復号装置。
【請求項3】
前記近似表面合成部は、
前記復号済みのノードサイズにおける前記ユニークセグメントごとの頂点位置から前記予測値を生成し、
前記対象ノードサイズにおける対象ユニークセグメントに前記頂点情報の予測値が存在するか否かに基づいて、コンテクストを切り替え、
前記コンテクストを用いて、前記対象ユニークセグメントの頂点有無を復号することを特徴とする請求項1に記載の点群復号装置。
【請求項4】
前記近似表面合成部は、
前記復号済みのノードサイズにおける前記ユニークセグメントごとの頂点位置から前記予測値を生成し、
前記対象ノードサイズにおける対象ユニークセグメントに前記頂点情報の予測値が存在する場合は、前記予測値に基づいて、コンテクストを切り替え、
前記コンテクストを用いて、前記対象ユニークセグメントの頂点位置を復号することを特徴とする請求項1に記載の点群復号装置。
【請求項5】
前記近似表面合成部は、異なるノードサイズの境界に位置するユニークセグメントにおいて、大きなノードサイズにおける前記頂点情報から小さなノードサイズの前記頂点情報の予測値を生成することを特徴とする請求項2~4のいずれか1項に記載の点群復号装置。
【請求項6】
点群復号装置であって、
Trisoupの頂点情報を復号する近似表面合成部を備え、
前記頂点情報は、ユニークセグメントごとの頂点の有無、又は、前記ユニークセグメントごとの頂点位置の少なくとも1つを含み、
前記頂点の有無及び前記頂点の位置は、それぞれ複数のコンテクストを用いて復号され、
前記コンテクストは、前記復号処理に先立って前記コンテクストが取り得る値に基づいた必要最小限の数分用意されて、初期化されるように構成されていることを特徴とする点群復号装置。
【請求項7】
点群復号方法であって、
大きなノードサイズから順に、各ノードサイズにおけるTrisoupの頂点情報を復号する工程を有し、
前記頂点情報は、ユニークセグメントごとの頂点の有無、又は、前記ユニークセグメントごとの頂点位置の少なくとも1つを含み、
前記工程において、対象ノードサイズより大きな復号済みのノードサイズが存在する場合、前記復号済みのノードサイズにおける前記頂点情報から、前記対象ノードサイズにおける前記頂点情報の予測値を生成し、前記予測値を用いて前記対象ノードサイズの頂点情報を復号することを特徴とする点群復号方法。
【請求項8】
コンピュータを、点群復号装置として機能させるプログラムであって、
前記点群復号装置は、大きなノードサイズから順に、各ノードサイズにおけるTrisoupの頂点情報を復号する近似表面合成部を備え、
前記頂点情報は、ユニークセグメントごとの頂点の有無、又は、前記ユニークセグメントごとの頂点位置の少なくとも1つを含み、
前記近似表面合成部は、対象ノードサイズより大きな復号済みのノードサイズが存在する場合、前記復号済みのノードサイズにおける前記頂点情報から、前記対象ノードサイズにおける前記頂点情報の予測値を生成し、前記予測値を用いて前記対象ノードサイズの頂点情報を復号することを特徴とするプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、点群復号装置、点群復号方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
非特許文献1では、Trisoupと呼ばれる幾何情報の符号化技術が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
G-PCC Future Enhancement、ISO/IEC JTC1/SC29/WG11 N19328
[GPCC][13.50] Report on enhanced edge neighborhood for vertex prediction in TriSoup、ISO/IEC JTC1/SC29/WG7 m61565
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、非特許文献1の方法では、スライス毎に固定のノードサイズでしかTrisoupを実行できないという問題点があった。
【0005】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、複数のノードサイズでのTrisoupにおいて、大きなノードサイズにおいて復号した頂点位置を基に小さなノードサイズにおける頂点位置の予測値を生成し、小さなノードサイズにおける頂点位置との差分を符号化/復号することで、符号化効率を向上させることができる点群復号装置、点群復号方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の特徴は、点群復号装置であって、大きなノードサイズから順に、各ノードサイズにおけるTrisoupの頂点情報を復号する近似表面合成部を備え、前記頂点情報は、ユニークセグメントごとの頂点の有無、又は、前記ユニークセグメントごとの頂点位置の少なくとも1つを含み、前記近似表面合成部は、対象ノードサイズより大きな復号済みのノードサイズが存在する場合、前記復号済みのノードサイズにおける前記頂点情報から、前記対象ノードサイズにおける前記頂点情報の予測値を生成し、前記予測値を用いて前記対象ノードサイズの頂点情報を復号することを要旨とする。
【0007】
本発明の第2の特徴は、点群復号装置であって、Trisoupの頂点情報を復号する近似表面合成部を備え、前記頂点情報は、ユニークセグメントごとの頂点の有無、又は、前記ユニークセグメントごとの頂点位置の少なくとも1つを含み、前記頂点の有無及び前記頂点の位置は、それぞれ複数のコンテクストを用いて復号され、前記コンテクストは、前記復号処理に先立って前記コンテクストが取り得る値に基づいた必要最小限の数分用意されて、初期化されるように構成されていることを要旨とする。
【0008】
本発明の第3の特徴は、点群復号方法であって、大きなノードサイズから順に、各ノードサイズにおけるTrisoupの頂点情報を復号する工程を有し、前記頂点情報は、ユニークセグメントごとの頂点の有無、又は、前記ユニークセグメントごとの頂点位置の少なくとも1つを含み、前記工程において、対象ノードサイズより大きな復号済みのノードサイズが存在する場合、前記復号済みのノードサイズにおける前記頂点情報から、前記対象ノードサイズにおける前記頂点情報の予測値を生成し、前記予測値を用いて前記対象ノードサイズの頂点情報を復号することを要旨とする。
【0009】
本発明の第4の特徴は、コンピュータを、点群復号装置として機能させるプログラムであって、前記点群復号装置は、大きなノードサイズから順に、各ノードサイズにおけるTrisoupの頂点情報を復号する近似表面合成部を備え、前記頂点情報は、ユニークセグメントごとの頂点の有無、又は、前記ユニークセグメントごとの頂点位置の少なくとも1つを含み、前記近似表面合成部は、対象ノードサイズより大きな復号済みのノードサイズが存在する場合、前記復号済みのノードサイズにおける前記頂点情報から、前記対象ノードサイズにおける前記頂点情報の予測値を生成し、前記予測値を用いて前記対象ノードサイズの頂点情報を復号することを要旨とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数のノードサイズでのTrisoupにおいて、大きなノードサイズにおいて復号した頂点位置を基に小さなノードサイズにおける頂点位置の予測値を生成し、小さなノードサイズにおける頂点位置との差分を符号化/復号することで、符号化効率を向上させることができる点群復号装置、点群復号方法及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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