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公開番号2024151427
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023064737
出願日2023-04-12
発明の名称電力管理装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H02J 3/00 20060101AFI20241018BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】需要が増加した場合であっても送配電事業者からの調整力の要求に合わせ易くする。
【解決手段】送配電事業者に電力の調整力を供出する取引事業者の電力管理装置のプロセッサは、各時間帯のコマにおける、調整システムによる需要の仮基準値と、仮基準値を基準として調整システムによって増加または抑制させることが可能と予想される需要である入札時可能量とを決定し(S112)、入札時可能量に基づいてコマにおいて送配電事業者に調整力として供給可能な電力を入札量として需給調整市場に入札した落札結果の約定量をメモリに記憶し(S113,S122)、入札のときよりもコマに近い時刻に予想される調整システムによって増加または抑制させることが可能と予想される需要である直近可能量を決定し(S132)、約定量に対して直近可能量に余裕がある場合、直近可能量の一部を仮基準値に加えた基準値を、需給調整市場に申告する(S133)。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
送配電事業者に電力の調整力を供出する取引事業者の電力管理装置であって、
前記電力管理装置は、
電力の需要リソースを含む調整システムを制御可能であり、
所定プログラムを記憶するメモリと、
前記所定プログラムを実行するプロセッサとを備え、
前記プロセッサは、前記所定プログラムを実行することによって、
各時間帯のコマにおける、前記調整システムによる需要の仮基準値と、前記仮基準値を基準として前記調整システムによって増加または抑制させることが可能と予想される需要である入札時可能量とを決定し、
前記入札時可能量に基づいて前記コマにおいて前記送配電事業者に調整力として供給可能な電力を入札量として需給調整市場に入札した落札結果の約定量を前記メモリに記憶し、
入札のときよりも前記コマに近い時刻に予想される前記調整システムによって増加または抑制させることが可能と予想される需要である直近可能量を決定し、
前記約定量に対して前記直近可能量に余裕がある場合、前記直近可能量の一部を前記仮基準値に加えた基準値を、前記需給調整市場に申告する、電力管理装置。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記プロセッサは、前記基準値を前記需給調整市場に申告するときに、前記約定量が多い場合は、少ない場合と比較して小さい基準値を申告する、請求項1に記載の電力管理装置。
【請求項3】
前記需要リソースは、充電可能な複数の車両を含む、請求項1または請求項2に記載の電力管理装置。
【請求項4】
前記需要リソースは、充電可能な複数の充電車両と充放電可能な複数の充放電車両とを含む、請求項1または請求項2に記載の電力管理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記基準値を前記需給調整市場に申告するときに、前記充放電車両によって放電可能な電力が多い場合は、少ない場合と比較して小さい基準値を申告する、請求項4に記載の電力管理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この開示は、電力管理装置に関し、特に、送配電事業者に電力の調整力を供出する取引事業者の電力管理装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
一般送配電事業者にアグリゲータなどの取引事業者が供出する電力の調整力を調達する市場である需給調整市場が近年、開設された。この需給調整市場で扱われる商品として、再生可能エネルギの予測誤差に対応する調整力である三次調整力(2)(正確には、丸付き数字の2であるが、ここでは、括弧付き数字の2として記載する。)がある。この三次調整力(2)を供出する取引事業者として、電力取引を行う取引事業者を選定するために、単位時間ごとの取引事業者の想定需要と、需要家の実需要との差分の標準偏差に基づき、需要家のランク付けを行う技術があった(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-089602号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術のように、取引事業者が電力取引を行う場合、一般送配電事業者の要求に応じて需要家の電力需要を合わせることが求められる。一方、需要家における突然の電動車両の充電などによって、電力需要に変動が生じた場合、一般送配電事業者の要求に対して実需要を追従させることができない虞がある。
【0005】
この開示は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、需要が増加した場合であっても送配電事業者からの調整力の要求に合わせ易くすることが可能な電力管理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この開示に係る電力管理装置は、送配電事業者に電力の調整力を供出する取引事業者の電力管理装置であって、電力の需要リソースを含む調整システムを制御可能であり、所定プログラムを記憶するメモリと、所定プログラムを実行するプロセッサとを備える。プロセッサは、所定プログラムを実行することによって、各時間帯のコマにおける、調整システムによる需要の仮基準値と、仮基準値を基準として調整システムによって増加または抑制させることが可能と予想される需要である入札時可能量とを決定し、入札時可能量に基づいてコマにおいて送配電事業者に調整力として供給可能な電力を入札量として需給調整市場に入札した落札結果の約定量をメモリに記憶し、入札のときよりもコマに近い時刻に予想される調整システムによって増加または抑制させることが可能と予想される需要である直近可能量を決定し、約定量に対して直近可能量に余裕がある場合、直近可能量の一部を仮基準値に加えた基準値を、需給調整市場に申告する。
【0007】
このような構成によれば、調整システムによる需要が入札時から増加した場合であっても、対応するコマに近い時刻に、需要の基準値を増加させることができる。その結果、需要が増加した場合であっても送配電事業者からの調整力の要求に合わせ易くすることが可能な電力管理装置を提供することができる。
【0008】
プロセッサは、基準値を需給調整市場に申告するときに、約定量が多い場合は、少ない場合と比較して小さい基準値を申告するようにしてもよい。
【0009】
このような構成によれば、約定量が多い程、許容される調整力の誤差が大きくなるため、基準値を小さくしても、送配電事業者からの調整力の要求に合わせることができる。
【0010】
需要リソースは、充電可能な複数の車両を含むようにしてもよい。このような構成によれば、充電可能な車両を用いて送配電事業者からの調整力の要求に合わせることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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