TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024145289
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023057578
出願日
2023-03-31
発明の名称
双方向コンバータ
出願人
株式会社ダイヘン
代理人
個人
,
個人
主分類
H02M
3/155 20060101AFI20241004BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】昇圧状態と降圧状態とが切り替わる時にオーバーシュートまたはアンダーシュートが発生することを抑制可能な双方向コンバータを提供する。
【解決手段】双方向コンバータA1では、電力変換回路1は、第1端子対T1および第2端子対T2の一方を一次側、他方を二次側として、一次側から二次側に、昇圧して電力伝送を行う昇圧モードと、降圧して電力伝送を行う降圧モードと、昇圧および降圧での電力伝送を選択的に行う昇降圧モードとで、動作可能である。昇降圧モードでは、昇圧状態と降圧状態とで複数のスイッチング素子Q1~Q4の駆動制御が共通する。昇圧モードと降圧モードとは、昇降圧モードを介して切り替わる。制御部4は、一次側から二次側への伝送電力の値が閾値(切替判定値)よりも小さい時に、昇降圧モードへの移行を許可し、且つ、伝送電力の値が閾値(切替判定値)以上の時に、昇降圧モードへの移行を禁止する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1高電位側端子および第1低電位側端子を含む第1端子対と、
第2高電位側端子および第2低電位側端子を含む第2端子対と、
複数のスイッチング素子、インダクタ、および、前記複数のスイッチング素子のうちの対応する1つにそれぞれ逆並列に接続された複数のダイオードを含み、前記第1端子対および前記第2端子対の間で双方向の電力伝送が可能な電力変換回路と、
前記複数のスイッチング素子の各々のオンとオフとを切り替える駆動制御を行う制御部と、
を備え、
前記複数のスイッチング素子は、前記第1高電位側端子と前記インダクタの一端とに接続された第1スイッチング素子と、前記第1低電位側端子と前記インダクタの前記一端とに接続された第2スイッチング素子と、前記第2高電位側端子と前記インダクタの他端とに接続された第3スイッチング素子と、前記第2低電位側端子と前記インダクタの前記他端とに接続された第4スイッチング素子と、を含み、
前記電力変換回路は、前記第1端子対および前記第2端子対の一方を一次側、前記第1端子対および前記第2端子対の他方を二次側として、前記一次側から前記二次側に昇圧して電力伝送を行う昇圧モードと、前記一次側から前記二次側に降圧して電力伝送を行う降圧モードと、前記一次側から前記二次側に昇圧および降圧での電力伝送を選択的に行う昇降圧モードとで、動作可能であり、
前記昇降圧モードでは、昇圧状態と降圧状態とで前記複数のスイッチング素子の前記駆動制御が共通し、
前記昇圧モードと前記降圧モードとは、前記昇降圧モードを介して切り替わり、
前記制御部は、前記一次側から前記二次側への伝送電力の値が閾値よりも小さい時に、前記昇降圧モードへの移行を許可し、且つ、前記伝送電力の値が前記閾値以上の時に、前記昇降圧モードへの移行を禁止する、双方向コンバータ。
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
前記電力変換回路は、前記第1端子対に印加される第1電圧と前記第2端子対に印加される第2電圧との電圧差の絶対値が設定値よりも大きい時に、前記昇圧モードまたは前記降圧モードで動作し、前記電圧差の絶対値が設定値以下である時に、前記昇降圧モードで動作する、請求項1に記載の双方向コンバータ。
【請求項3】
前記制御部は、前記伝送電力の値が前記閾値以上の時、前記電圧差の絶対値が前記設定値よりも大きい状態を維持するように、前記複数のスイッチング素子の駆動を制御する、請求項2に記載の双方向コンバータ。
【請求項4】
前記制御部は、制御信号生成部と、PWM信号生成部と、駆動信号生成部と、切替可否判定部と、動作モード判定部とを含み、
前記制御信号生成部は、前記電力変換回路に流れる制御対象電流の検出値および設定値に基づいて、前記複数のスイッチング素子の各々のスイッチングを制御するための制御信号を生成し、
前記PWM信号生成部は、前記制御信号に基づいてPWM信号を生成し、
前記切替可否判定部は、前記伝送電力の値と前記閾値との比較により、前記昇降圧モードへの移行を許可するか禁止するかを判定し、
前記動作モード判定部は、前記昇圧モード、前記降圧モードおよび前記昇降圧モードのいずれの動作モードであるかを判定し、
前記駆動信号生成部は、前記PWM信号と前記動作モードの判定結果とに基づいて、前記複数のスイッチング素子の各々に入力する駆動信号を生成しており、
前記PWM信号生成部は、前記切替可否判定部が前記昇降圧モードへの移行を禁止すると判定した場合、前記電圧差の絶対値が前記設定値よりも大きい状態を維持するように前記制御信号に制限を加える、請求項3に記載の双方向コンバータ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、双方向コンバータに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、2つの電圧源の間で双方向に電力変換を行う双方向DC/DCコンバータが知られている。例えば、特許文献1には、従来の双方向コンバータが開示されている。特許文献1に記載の双方向コンバータは、昇降圧部と、スイッチング制御部と、を備える。
【0003】
昇降圧部は、第1ないし第4のスイッチ素子と、インダクタとを有する。また、昇降圧部は、第1の電圧源が接続される第1の端子対(第1の入出力端子および第1の基準端子)と、第2の電圧源が接続される第2の端子対(第2の入出力端子および第2の基準端子)とを有する。昇降圧部は、スイッチング制御部の制御に基づいて、第1の電圧源から第2の電圧源に電力伝送する場合と、第2の電圧源から第1の電圧源に電力伝送する場合とのそれぞれで、降圧動作または昇圧動作を行う。
【0004】
スイッチング制御部は、第1の端子対から第2の端子対に電力伝送する場合、第2及び第4のスイッチ素子をオフしたまま、降圧動作時には第1のスイッチ素子のスイッチングを制御すると共に第3のスイッチ素子をオフにし、昇圧動作時には第1のスイッチ素子をオンすると共に第3のスイッチ素子のスイッチングを制御する。一方、第2の端子対から第1の端子対に電力伝送する場合、第1及び第3のスイッチ素子をオフしたまま、降圧動作時には第4のスイッチ素子のスイッチングを制御すると共に第2のスイッチ素子をオフして、昇圧動作時には第4のスイッチ素子をオンすると共に第2のスイッチ素子のスイッチングを制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-205427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の双方向コンバータにおいて、上記のように第1ないし第4のスイッチング素子のスイッチングを制御すると、第1の端子対に印加される電圧と第2の端子対に印加される電圧との大小が切り替わる時(昇圧状態と降圧状態とが切り替わる時)に、オーバーシュートまたはアンダーシュートが発生することがある。オーバーシュートおよびアンダーシュートは、内部回路および外部回路(外部の電源および負荷など)の各々の破壊または寿命を短くする要因であるとともに、第1の端子対および第2の端子対間の電圧変換に悪影響を及ぼす。
【0007】
本開示は、上記事情に鑑みて考え出されたものであり、その目的は、昇圧状態と降圧状態とが切り替わる時にオーバーシュートおよびアンダーシュートが発生することを抑制可能な双方向コンバータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の双方向コンバータは、第1高電位側端子および第1低電位側端子を含む第1端子対と、第2高電位側端子および第2低電位側端子を含む第2端子対と、複数のスイッチング素子、インダクタ、および、前記複数のスイッチング素子のうちの対応する1つにそれぞれ逆並列に接続された複数のダイオードを含み、前記第1端子対および前記第2端子対の間で双方向の電力伝送が可能な電力変換回路と、前記複数のスイッチング素子の各々のオンとオフとを切り替える駆動制御を行う制御部と、を備え、前記複数のスイッチング素子は、前記第1高電位側端子と前記インダクタの一端とに接続された第1スイッチング素子と、前記第1低電位側端子と前記インダクタの前記一端とに接続された第2スイッチング素子と、前記第2高電位側端子と前記インダクタの他端とに接続された第3スイッチング素子と、前記第2低電位側端子と前記インダクタの前記他端とに接続された第4スイッチング素子と、を含み、前記電力変換回路は、前記第1端子対および前記第2端子対の一方を一次側、前記第1端子対および前記第2端子対の他方を二次側として、前記一次側から前記二次側に昇圧して電力伝送を行う昇圧モードと、前記一次側から前記二次側に降圧して電力伝送を行う降圧モードと、前記一次側から前記二次側に昇圧および降圧での電力伝送を選択的に行う昇降圧モードとで、動作可能であり、前記昇降圧モードでは、昇圧状態と降圧状態とで前記複数のスイッチング素子の前記駆動制御が共通し、前記昇圧モードと前記降圧モードとは、前記昇降圧モードを介して切り替わり、前記制御部は、前記一次側から前記二次側への伝送電力の値が閾値よりも小さい時に、前記昇降圧モードへの移行を許可し、且つ、前記伝送電力の値が前記閾値以上の時に、前記昇降圧モードへの移行を禁止する。
【0009】
前記双方向コンバータの好ましい実施の形態において、前記電力変換回路は、前記第1端子対に印加される第1電圧と前記第2端子対に印加される第2電圧との電圧差の絶対値が設定値よりも大きい時に、前記昇圧モードまたは前記降圧モードで動作し、前記電圧差の絶対値が設定値以下である時に、前記昇降圧モードで動作する。
【0010】
前記双方向コンバータの好ましい実施の形態において、前記制御部は、前記伝送電力の値が前記閾値以上の時、前記電圧差の絶対値が前記設定値よりも大きい状態を維持するように、前記複数のスイッチング素子の駆動を制御する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社ダイヘン
開閉器
1か月前
株式会社ダイヘン
移動体
10日前
株式会社ダイヘン
移動体
10日前
株式会社ダイヘン
制御装置
1か月前
株式会社ダイヘン
端末装置
10日前
株式会社ダイヘン
搬送装置
3日前
株式会社ダイヘン
搬送装置
1か月前
株式会社ダイヘン
充電装置
3日前
株式会社ダイヘン
電源装置
25日前
株式会社ダイヘン
電源装置
24日前
株式会社ダイヘン
電源装置
24日前
株式会社ダイヘン
可搬型端末
3日前
株式会社ダイヘン
給電システム
25日前
株式会社ダイヘン
干渉判定装置
3日前
株式会社ダイヘン
充電システム
3日前
株式会社ダイヘン
充電システム
1か月前
株式会社ダイヘン
レーザ加工装置
3日前
株式会社ダイヘン
レーザ加工装置
3日前
株式会社ダイヘン
アーク溶接制御方法
25日前
株式会社ダイヘン
パルスアーク溶接制御方法
25日前
株式会社ダイヘン
パルスアーク溶接制御方法
25日前
株式会社ダイヘン
2重シールドティグ溶接方法
11日前
株式会社ダイヘン
2重シールドティグ溶接方法
17日前
株式会社ダイヘン
交流消耗電極アーク溶接制御方法
11日前
株式会社ダイヘン
位置姿勢取得装置、及びプローブ
24日前
株式会社ダイヘン
交流消耗電極アーク溶接制御方法
17日前
株式会社ダイヘン
交流消耗電極アーク溶接制御方法
11日前
株式会社ダイヘン
接合監視システムおよび測定方法
4日前
株式会社ダイヘン
溶接ワイヤ送給装置および溶接装置
23日前
株式会社ダイヘン
制御回路、および、三相力率改善装置
17日前
国立大学法人大阪大学
固相接合装置および固相接合方法
4日前
国立大学法人大阪大学
固相接合装置および不純物の除去方法
4日前
国立大学法人大阪大学
抵抗スポット接合方法及び抵抗スポット接合装置
4日前
個人
発電機
3日前
個人
赤道周回変圧器
17日前
株式会社ダイヘン
電源装置
24日前
続きを見る
他の特許を見る