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公開番号2024140730
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023052036
出願日2023-03-28
発明の名称電流検出回路
出願人株式会社豊田自動織機
代理人個人,個人
主分類H02M 7/48 20070101AFI20241003BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電流の検出精度を向上させること。
【解決手段】基板35は、各シャント抵抗31の第1端子32に対応して1つずつ設けられるとともに各第1端子32に電気的に接続される複数の第1接続パターン42と、複数のシャント抵抗31の並設方向X1に延びて各第1接続パターン42を集約するとともに第1センスパターン40の第1端に電気的に接続され、且つ、第1センスパターン40のパターン幅P11よりも広いパターン幅P1を有する第1集約パターン43と、各シャント抵抗31の第2端子33に対応して1つずつ設けられるとともに各第2端子33に電気的に接続される複数の第2接続パターン44と、並設方向X1に延びて各第2接続パターン44を集約するとともに第2センスパターン41の第1端に電気的に接続され、且つ、第2センスパターン41のパターン幅P12よりも広いパターン幅P2を有する第2集約パターン45と、を有している。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
第1導電パターン及び第2導電パターンを有する基板と、
前記第1導電パターンに電気的に接続される第1端子、及び前記第2導電パターンに電気的に接続される第2端子を有するシャント抵抗と、
前記第1端子と前記第2端子との間で発生する電圧を検出する電圧検出部と、
前記電圧検出部により検出された電圧に基づいて電流を検出する電流検出部と、を備え、
前記基板には、前記シャント抵抗が複数実装されており、
前記複数のシャント抵抗は、一方向に並んだ状態で並列接続されており、
前記基板は、
第1端が前記第1端子に電気的に接続されるとともに第2端が前記電圧検出部に電気的に接続される第1センスパターンと、
第1端が前記第2端子に電気的に接続されるとともに第2端が前記電圧検出部に電気的に接続される第2センスパターンと、を有している電流検出回路であって、
前記基板は、
前記各シャント抵抗の前記第1端子に対応して1つずつ設けられるとともに前記各第1端子に電気的に接続される複数の第1接続パターンと、
前記複数のシャント抵抗の並設方向に延びて前記各第1接続パターンを集約するとともに前記第1センスパターンの第1端に電気的に接続され、且つ、前記第1センスパターンのパターン幅よりも広いパターン幅を有する第1集約パターンと、
前記各シャント抵抗の前記第2端子に対応して1つずつ設けられるとともに前記各第2端子に電気的に接続される複数の第2接続パターンと、
前記並設方向に延びて前記各第2接続パターンを集約するとともに前記第2センスパターンの第1端に電気的に接続され、且つ、前記第2センスパターンのパターン幅よりも広いパターン幅を有する第2集約パターンと、を有していることを特徴とする電流検出回路。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記第1導電パターンは、電流を入力する入力部を有し、
前記第2導電パターンは、電流を出力する出力部を有し、
前記入力部及び前記出力部は、前記複数のシャント抵抗のうち、前記並設方向の中央寄りに配置されているシャント抵抗と前記並設方向に対して直交する方向で対向する位置に配置されており、
前記第1センスパターンは、前記第1集約パターンにおける前記並設方向の中央部に接続されており、
前記第2センスパターンは、前記第2集約パターンにおける前記並設方向の中央部に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の電流検出回路。
【請求項3】
前記第1導電パターンは、電流を入力する入力部を有し、
前記第2導電パターンは、電流を出力する出力部を有し、
前記入力部及び前記出力部は、前記複数のシャント抵抗のうち、前記並設方向の一方寄りに配置されているシャント抵抗と前記並設方向に対して直交する方向で対向する位置に配置されており、
前記第1センスパターンは、前記第1集約パターンにおける前記並設方向の他方寄りの部分に接続されており、
前記第2センスパターンは、前記第2集約パターンにおける前記並設方向の他方寄りの部分に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の電流検出回路。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電流検出回路に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1のように、シャント抵抗を用いて電流を検出する電流検出回路が従来から知られている。このような電流検出回路は、基板と、シャント抵抗と、電圧検出部と、電流検出部と、を備えている。基板は、第1導電パターン及び第2導電パターンを有している。シャント抵抗は、基板に実装されている。シャント抵抗は、第1端子及び第2端子を有している。第1端子は、第1導電パターンに電気的に接続されている。第2端子は、第2導電パターンに電気的に接続されている。
【0003】
そして、例えば、第1導電パターンから第1端子及び第2端子を経由して第2導電パターンへ電流が流れると、第1端子と第2端子との間で電圧が発生する。電圧検出部は、第1端子と第2端子との間で発生する電圧を検出する。電流検出部は、電圧検出部により検出された電圧に基づいて電流を検出する。
【0004】
ところで、シャント抵抗において第1端子と第2端子との間で発生する電圧を、電圧検出部によって正確に検出することは、電流検出部において、電流の検出精度を高めるために重要である。そこで、電流検出回路では、周知の4端子法(ケルビン接続)を採用することで、シャント抵抗において第1端子と第2端子との間で発生する電圧を検出することが従来から行われている。4端子法が採用されている電流検出回路では、基板は、第1センスパターンと、第2センスパターンと、を有している。第1センスパターンは、第1端がシャント抵抗の第1端子に電気的に接続されるとともに第2端が電圧検出部に電気的に接続されている。第2センスパターンは、第1端がシャント抵抗の第2端子に電気的に接続されるとともに第2端が電圧検出部に電気的に接続されている。
【0005】
これによれば、シャント抵抗において第1端子と第2端子との間で発生する電圧を検出するための第1センスパターン及び第2センスパターンが、第1導電パターン及び第2導電パターンに対して分離されている。よって、電圧検出部は、第1導電パターン及び第2導電パターンを流れる電流による電圧降下の影響を受けずに、シャント抵抗において第1端子と第2端子との間で発生する電圧を検出することができる。その結果、シャント抵抗において第1端子と第2端子との間で発生する電圧を、電圧検出部によって正確に検出することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2012-149934号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、このような電流検出回路においては、比較的高い定格電力を実現するために、基板には、シャント抵抗が複数実装されている場合がある。複数のシャント抵抗は、例えば、一方向に並んだ状態で並列接続されている。この場合、各シャント抵抗を流れる電流のばらつきにより、各シャント抵抗において第1端子と第2端子との間で発生する電圧にもばらつきが生じる場合がある。このとき、電圧検出部が検出する電圧として、複数のシャント抵抗のうち、第1センスパターン及び第2センスパターンに近い位置に配置されているシャント抵抗での第1端子と第2端子との間で発生する電圧の影響が大きくなる。よって、電流検出部において、電流の検出精度が悪化してしまう虞がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決する電流検出回路は、第1導電パターン及び第2導電パターンを有する基板と、前記第1導電パターンに電気的に接続される第1端子、及び前記第2導電パターンに電気的に接続される第2端子を有するシャント抵抗と、前記第1端子と前記第2端子との間で発生する電圧を検出する電圧検出部と、前記電圧検出部により検出された電圧に基づいて電流を検出する電流検出部と、を備え、前記基板には、前記シャント抵抗が複数実装されており、前記複数のシャント抵抗は、一方向に並んだ状態で並列接続されており、前記基板は、第1端が前記第1端子に電気的に接続されるとともに第2端が前記電圧検出部に電気的に接続される第1センスパターンと、第1端が前記第2端子に電気的に接続されるとともに第2端が前記電圧検出部に電気的に接続される第2センスパターンと、を有している電流検出回路であって、前記基板は、前記各シャント抵抗の前記第1端子に対応して1つずつ設けられるとともに前記各第1端子に電気的に接続される複数の第1接続パターンと、前記複数のシャント抵抗の並設方向に延びて前記各第1接続パターンを集約するとともに前記第1センスパターンの第1端に電気的に接続され、且つ、前記第1センスパターンのパターン幅よりも広いパターン幅を有する第1集約パターンと、前記各シャント抵抗の前記第2端子に対応して1つずつ設けられるとともに前記各第2端子に電気的に接続される複数の第2接続パターンと、前記並設方向に延びて前記各第2接続パターンを集約するとともに前記第2センスパターンの第1端に電気的に接続され、且つ、前記第2センスパターンのパターン幅よりも広いパターン幅を有する第2集約パターンと、を有している。
【0009】
これによれば、各シャント抵抗の第1端子に印加される電圧が各第1接続パターンを介して第1集約パターンに集約されるとともに、各シャント抵抗の第2端子に印加される電圧が各第2接続パターンを介して第2集約パターンに集約される。そして、第1集約パターンに第1センスパターンの第1端が電気的に接続されるとともに、第2集約パターンに第2センスパターンの第1端が電気的に接続されている。よって、電圧検出部は、第1集約パターンと第2集約パターンとの間で発生する電圧を検出する。したがって、電圧検出部が検出する電圧として、複数のシャント抵抗のうち、第1センスパターン及び第2センスパターンに近い位置に配置されているシャント抵抗に発生する電圧の影響が大きくなってしまうことを回避することができる。よって、各シャント抵抗に流れる電流のばらつきにより、各シャント抵抗において第1端子と第2端子との間で発生する電圧にばらつきが生じても、電流検出部において、電流の検出精度が悪化してしまうことを回避することができる。さらには、第1集約パターンは、第1センスパターンのパターン幅よりも広いパターン幅を有するとともに、第2集約パターンは、第2センスパターンのパターン幅よりも広いパターン幅を有している。これによれば、第1集約パターン及び第2集約パターンのインピーダンスを低下させることができるため、電圧検出部による電圧の検出精度が向上する。その結果、電流検出部において、電流の検出精度を向上させることができる。
【0010】
上記電流検出回路において、前記第1導電パターンは、電流を入力する入力部を有し、前記第2導電パターンは、電流を出力する出力部を有し、前記入力部及び前記出力部は、前記複数のシャント抵抗のうち、前記並設方向の中央寄りに配置されているシャント抵抗と前記並設方向に対して直交する方向で対向する位置に配置されており、前記第1センスパターンは、前記第1集約パターンにおける前記並設方向の中央部に接続されており、前記第2センスパターンは、前記第2集約パターンにおける前記並設方向の中央部に接続されているとよい。
(【0011】以降は省略されています)

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