TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024150919
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-24
出願番号2023063968
出願日2023-04-11
発明の名称プロテクタおよびワイヤハーネス
出願人矢崎総業株式会社,トヨタ車体株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H02G 3/04 20060101AFI20241017BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】グリスの漏れを抑制することができるプロテクタおよびワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【解決手段】プロテクタ1は、鉛直方向Zの下側に位置されるカバー側第1周壁22aを有したカバー20と、鉛直方向Zの下側に位置されカバー側第1周壁22aの内側に重ねられるベース側第1周壁12aを有したベース10と、を備え、カバー20には、カバー側第1周壁22aとの間にベース側第1周壁12aを挟むようにカバー側底壁21から積層方向Yの他方側に突出したリブ27が設けられ、リブ27は、ベース10およびカバー20が組み付けられた状態で、ベース側第1周壁12aをカバー側第1周壁22a側に押圧して弾性変形させ、リブ27とベース側第1周壁12aとの間をシールするシール部40を形成している。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
ベース側底壁と、前記ベース側底壁の周縁部から当該ベース側底壁と交差する積層方向の一方側に突出したベース側周壁と、を有し、前記ベース側周壁の内側に車両に配索される配索材の折返し部が収容される収容空間部が設けられたベースと、
前記ベース側底壁と対向するカバー側底壁と、前記カバー側底壁の周縁部から前記積層方向の他方側に突出したカバー側周壁と、を有し、前記収容空間部を前記積層方向の一方側から覆うように前記ベースに組み付けられるカバーと、
を備え、
前記ベースおよび前記カバーには、前記収容空間部と外部とを連通し、前記配索材が前記収容空間部内に導入または前記収容空間部外に引き出される一対の開口部が設けられ、
前記カバー側周壁は、前記積層方向と交差する鉛直方向の下側に位置されるカバー側第1周壁を含み、
前記ベース側周壁は、前記鉛直方向の下側に位置され、前記カバー側第1周壁の内側に重ねられるベース側第1周壁を含み、
前記カバーには、前記カバー側第1周壁との間に前記ベース側第1周壁を挟むように前記カバー側底壁から前記積層方向の他方側に突出したリブが設けられ、
前記リブは、前記ベースおよび前記カバーが組み付けられた状態で、前記ベース側第1周壁を前記カバー側第1周壁側に押圧して弾性変形させ、前記リブと前記ベース側第1周壁との間をシールするシール部を形成している、
プロテクタ。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記リブは、前記カバーにおいて、前記カバー側第1周壁の前記積層方向および前記鉛直方向と交差する延在方向の一端部と他端部との間に渡って延びるように設けられる、
請求項1に記載のプロテクタ。
【請求項3】
前記リブの先端部には、前記積層方向の他方側に向かうにつれて前記鉛直方向の上側に向かうように傾斜した傾斜面が設けられる、
請求項1または2に記載のプロテクタ。
【請求項4】
前記カバー側周壁は、前記鉛直方向の上側に位置されるカバー側第2周壁を含み、
前記ベース側周壁は、前記鉛直方向の上側に位置され、前記カバー側第2周壁の内側に重ねられるベース側第2周壁を含み、
前記カバーにおける前記リブと前記カバー側第2周壁との間の前記鉛直方向に沿った第1開口幅は、前記ベースにおける前記ベース側第1周壁と前記ベース側第2周壁との間の前記鉛直方向に沿った第2開口幅よりも広く形成される、
請求項1または2に記載のプロテクタ。
【請求項5】
導電性を有する配索材と、
前記配索材を保護するプロテクタと、を備え、
前記プロテクタは、
ベース側底壁と、前記ベース側底壁の周縁部から当該ベース側底壁と交差する積層方向の一方側に突出したベース側周壁と、を有し、前記ベース側周壁の内側に車両に配索される前記配索材の折返し部が収容される収容空間部が設けられたベースと、
前記ベース側底壁と対向するカバー側底壁と、前記カバー側底壁の周縁部から前記積層方向の他方側に突出したカバー側周壁と、を有し、前記収容空間部を前記積層方向の一方側から覆うように前記ベースに組み付けられるカバーと、
を備え、
前記ベースおよび前記カバーには、前記収容空間部と外部とを連通し、前記配索材が前記収容空間部内に導入または前記収容空間部外に引き出される一対の開口部が設けられ、
前記カバー側周壁は、前記積層方向と交差する鉛直方向の下側に位置されるカバー側第1周壁を含み、
前記ベース側周壁は、前記鉛直方向の下側に位置され、前記カバー側第1周壁の内側に重ねられるベース側第1周壁を含み、
前記カバーには、前記カバー側第1周壁との間に前記ベース側第1周壁を挟むように前記カバー側底壁から前記積層方向の他方側に突出したリブが設けられ、
前記リブは、前記ベースおよび前記カバーが組み付けられた状態で、前記ベース側第1周壁を前記カバー側第1周壁側に押圧して弾性変形させ、前記リブと前記ベース側第1周壁との間をシールするシール部を形成している、
ワイヤハーネス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プロテクタおよびワイヤハーネスに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来のワイヤハーネスのプロテクタに関する技術として、例えば、特許文献1には、車両に配索される配索材の折返し部が収容される収容空間部が設けられたベースと、収容空間部を積層方向の一方側から覆うようにベースに組み付けられるカバーと、を備えたプロテクタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-143606号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した特許文献1に記載のワイヤハーネスでは、例えば、車両の搭載要件等によってプロテクタを縦置きの状態で設置する場合があり、この場合、収容空間部内に塗布されているグリス等がベースとカバーとの間の隙間から外部に漏れてしまう虞があった。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、グリスの漏れを抑制することができるプロテクタおよびワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係るプロテクタは、ベース側底壁と、前記ベース側底壁の周縁部から当該ベース側底壁と交差する積層方向の一方側に突出したベース側周壁と、を有し、前記ベース側周壁の内側に車両に配索される配索材の折返し部が収容される収容空間部が設けられたベースと、前記ベース側底壁と対向するカバー側底壁と、前記カバー側底壁の周縁部から前記積層方向の他方側に突出したカバー側周壁と、を有し、前記収容空間部を前記積層方向の一方側から覆うように前記ベースに組み付けられるカバーと、を備え、前記ベースおよび前記カバーには、前記収容空間部と外部とを連通し、前記配索材が前記収容空間部内に導入または前記収容空間部外に引き出される一対の開口部が設けられ、前記カバー側周壁は、前記積層方向と交差する鉛直方向の下側に位置されるカバー側第1周壁を含み、前記ベース側周壁は、前記鉛直方向の下側に位置され、前記カバー側第1周壁の内側に重ねられるベース側第1周壁を含み、前記カバーには、前記カバー側第1周壁との間に前記ベース側第1周壁を挟むように前記カバー側底壁から前記積層方向の他方側に突出したリブが設けられ、前記リブは、前記ベースおよび前記カバーが組み付けられた状態で、前記ベース側第1周壁を前記カバー側第1周壁側に押圧して弾性変形させ、前記リブと前記ベース側第1周壁との間をシールするシール部を形成している。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るプロテクタおよびワイヤハーネスは、カバーには、カバー側第1周壁との間にベース側第1周壁を挟むようにカバー側底壁から積層方向の他方側に突出したリブが設けられ、リブは、ベースおよびカバーが組み付けられた状態で、ベース側第1周壁をカバー側第1周壁側に押圧して弾性変形させ、リブとベース側第1周壁との間をシールするシール部を形成している。この構成により、プロテクタおよびワイヤハーネスは、例えば、シール部によってベースとカバーとのうち鉛直方向の下側に位置されるリブとベース側第1周壁との間の隙間を塞ぐことができる。この結果、プロテクタおよびワイヤハーネスは、収容空間部内に塗布されているグリスの漏れを抑制することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係るプロテクタが適用されるワイヤハーネスの例示的な斜視図である。
図2は、実施形態に係るプロテクタの例示的な分解斜視図である。
図3は、実施形態に係るプロテクタの例示的な断面図である。
図4は、図3のリブ近傍の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、下記実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。なお、本明細書では、序数は、部品や、部材、部位、位置、方向等を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
【0010】
[実施形態]
図1は、実施形態に係るプロテクタ1が適用されるワイヤハーネスWHの斜視図である。図1に示される本実施形態のプロテクタ1は、車両に配索されるワイヤハーネスWHに組み込まれるものである。ここで、ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各機器間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の配索材Wを束にして集合部品とし、コネクタ等で複数の配索材Wを各機器に接続するようにしたものである。本実施形態のワイヤハーネスWHは、導電性を有する配索材Wと、配索材Wを保護するプロテクタ1と、を備えている。プロテクタ1は、例えば、車両に搭載された不図示のスライドシートやスライドドア等に配索される配索材Wの一部を余長部分として内部に収容して保護するものである。なお、ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、コルゲートチューブや、グロメット、電気接続箱、固定具、コネクタなど種々の構成部品を含んで構成されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

矢崎総業株式会社
コネクタ
4日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
4日前
矢崎総業株式会社
表示装置
4日前
矢崎総業株式会社
グロメット
9日前
矢崎総業株式会社
グロメット
9日前
矢崎総業株式会社
電線固定構造
2日前
矢崎総業株式会社
電線冷却装置
2日前
矢崎総業株式会社
ワイヤハーネス
4日前
矢崎総業株式会社
異品番検出構造
3日前
矢崎総業株式会社
ワイヤハーネス
4日前
矢崎総業株式会社
ヒューズユニット
3日前
矢崎総業株式会社
コネクタ嵌合構造
2日前
矢崎総業株式会社
車両のアンテナ取付構造
2日前
矢崎総業株式会社
ワイヤハーネスの製造方法
2日前
矢崎総業株式会社
検査システム及び検査方法
4日前
矢崎総業株式会社
ヒューズユニット保護カバー
4日前
矢崎総業株式会社
プロテクタおよびワイヤハーネス
3日前
矢崎総業株式会社
ワイヤハーネス及びその製造方法
2日前
矢崎総業株式会社
グロメット、グロメットインナ、及びワイヤーハーネス
4日前
個人
可変磁力式同期機
4日前
株式会社発明屋
光起電システム
12日前
ニデック株式会社
ステータ
12日前
株式会社アイシン
回転電機
2日前
三菱電機株式会社
駆動回路
9日前
中国電力株式会社
接地線穴カバー
18日前
三菱電機モビリティ株式会社
電力変換装置
9日前
住友電装株式会社
ブラケット
11日前
新電元工業株式会社
電源装置
17日前
株式会社カネカ
独立システム
17日前
ローム株式会社
複合電源回路
16日前
株式会社正興電機製作所
充電表示器
4日前
新電元工業株式会社
絶縁電源
17日前
株式会社アイドゥス企画
連結ドラムモータ
16日前
株式会社豊田自動織機
電子機器
12日前
株式会社デンソー
リニアモータ
12日前
株式会社東光通商
熱電発電装置
16日前
続きを見る