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公開番号
2024150516
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-23
出願番号
2024109831,2022505853
出願日
2024-07-08,2021-02-10
発明の名称
SARS-CoV-2の構造タンパク質に対する抗体のエピトープ、該エピトープに反応する抗体、該抗体を用いてSARS-CoV-2を検出する方法、該抗体を含むSARS-CoV-2検出キット、該エピトープのポリペプチドを含む抗SARS-CoV-2抗体を検出する方法、該エピトープのポリペプチドを含む抗SARS-CoV-2抗体検出キット、該エピトープのポリペプチドを含むSARS-CoV-2用ワクチン及び該抗体を含むSARS-CoV-2感染症治療薬
出願人
デンカ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07K
16/10 20060101AFI20241016BHJP(有機化学)
要約
【課題】SARS-CoV-2を検出する抗体、該抗体を用いてSARS-CoV-2を検出する方法及び該抗体を含む検出キットを提供すること。SARS-CoV-2に加えてMERS-CoV、SARS-CoV等の重篤な呼吸器症状を引き起こすヒト感染性コロナウイルスを同時に検出する抗体、該抗体を用いてSARS-CoV-2及びヒト感染性コロナウイルスを同時に検出する方法及び該抗体を含む検出キットを提供すること。
【解決手段】SARS-CoV-2の構造タンパク質と特異的に反応するモノクローナル抗体又はその抗原結合性断片であって、前記SARS-CoV-2の構造タンパク質がN-タンパク質である、前記モノクローナル抗体又はその抗原結合性断片、並びに、SARS-CoV-2のタンパク質に反応する抗体と特異的に反応するハプテンであって、前記SARS-CoV-2のタンパク質がN-タンパク質である、前記ハプテン。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
SARS-CoV-2の構造タンパク質と特異的に反応するモノクローナル抗体又はその抗原結合性断片であって、前記SARS-CoV-2の構造タンパク質がN-タンパク質である、前記モノクローナル抗体又はその抗原結合性断片。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記N-タンパク質の19~49番目(配列番号18)、401~419番目(配列番号25)、1~18番目(配列番号17)、362~379番目(配列番号23)、377~395番目(配列番号24)、247~267番目(配列番号21)、174~207番目(配列番号19)、230~252番目(配列番号20)又は336~350番目(配列番号22)のアミノ酸領域に結合する、請求項1に記載のモノクローナル抗体又はその抗原結合性断片。
【請求項3】
前記N-タンパク質の20~48番目、403~417番目、1~12番目、366~377番目、381~391番目、254~263番目、175~206番目、234~250番目又は338~348番目のアミノ酸領域に結合する、請求項1又は2に記載のモノクローナル抗体又はその抗原結合性断片。
【請求項4】
前記N-タンパク質の27~41番目、406~415番目、4~11番目、367~375番目、384~390番目、256~261番目、185~196番目、237~247番目又は340~347番目のアミノ酸領域に結合する、請求項1又は2に記載のモノクローナル抗体又はその抗原結合性断片。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載のモノクローナル抗体又はその抗原結合性断片と検体とを接触させ、免疫学的測定法によりSARS-CoV-2を検出することを含む、検体中のSARS-CoV-2を検出する方法。
【請求項6】
N-タンパク質の19~49番目(配列番号18)、401~419番目(配列番号25)、1~18番目(配列番号17)、362~379番目(配列番号23)、377~395番目(配列番号24)、247~267番目(配列番号21)、174~207番目(配列番号19)、230~252番目(配列番号20)及び336~350番目(配列番号22)からなる群より選択されるアミノ酸領域に同時に結合することのできる、少なくとも2種類のモノクローナル抗体又はその抗原結合性断片を用いる、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
請求項1~4のいずれか一項に記載のモノクローナル抗体又はその抗原結合性断片を含む、SARS-CoV-2の検出キット。
【請求項8】
N-タンパク質の19~49番目(配列番号18)、401~419番目(配列番号25)、1~18番目(配列番号17)、362~379番目(配列番号23)、377~395番目(配列番号24)、247~267番目(配列番号21)、174~207番目(配列番号19)、230~252番目(配列番号20)及び336~350番目(配列番号22)からなる群より選択されるアミノ酸領域に同時に結合することのできる、少なくとも2種類のモノクローナル抗体又はその抗原結合性断片を含む、請求項7に記載のキット。
【請求項9】
SARS-CoV-2の構造タンパク質、及びSARS-CoV-2以外のヒト感染性コロナウイルスの構造タンパク質と特異的に反応するモノクローナル抗体又はその抗原結合性断片であって、前記SARS-CoV-2の構造タンパク質がN-タンパク質であり、前記SARS-CoV-2以外のヒト感染性コロナウイルスの構造タンパク質がN-タンパク質である、前記モノクローナル抗体又はその抗原結合性断片。
【請求項10】
前記SARS-CoV-2以外のヒト感染性コロナウイルスが、MERS-CoV及び/又はSARS-CoVである、請求項9に記載のモノクローナル抗体又はその抗原結合性断片。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、SARS-CoV-2の構造タンパク質に対する抗体が認識するエピトープ、該エピトープに反応する抗体、該抗体を用いてSARS-CoV-2を検出する方法、該抗体を含むSARS-CoV-2検出キット、該エピトープのポリペプチドを含む抗SARS-CoV-2抗体を検出する方法、該エピトープのポリペプチドを含む抗SARS-CoV-2抗体検出キット及び該エピトープのポリペプチドを含むSARS-CoV-2用ワクチン及び該抗体を含むSARS-CoV-2感染症治療薬に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
コロナウイルスは正の一本鎖RNAゲノムとらせん対称性のヌクレオカプシドをもつエンベロープウイルスである。ヒトに感染するコロナウイルスとしてはベータコロナウイルスがあり、中でもMERSコロナウイルス(MERS-CoV)及びSARSコロナウイルス(SARS-CoV)は重篤な呼吸器症状を引き起こすことが知られている。
【0003】
2019年に中国で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が発生し、2020年2月現在東アジアを中心に東南アジア、中東、ヨーロッパなどで感染拡大が続いている。そのため、SARS-CoV-2に対する治療法やワクチンに加えて、SARS-CoV-2を早期に発見して感染拡大を抑えるべく、迅速かつ簡便な検出法の開発が急務となっている。
【0004】
SARS-CoV-2の発生以降、SARS-CoV-2の抗原性及び候補エピトープに関する報告がなされているが(例えば、非特許文献1)、当該候補エピトープはSARS-CoV-2に対するワクチンの開発を指向したものであり、SARS-CoV-2の検出に適したエピトープ及び当該エピトープを認識する抗体については未だ報告されていない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
Suresh Kumar, Preprints, doi:https://www.preprints.org/manuscript/202002.0071/v1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、SARS-CoV-2を検出する抗体、該抗体を用いてSARS-CoV-2を検出する方法及び該抗体を含む検出キットを提供することを目的とする。また、本発明は、SARS-CoV-2に加えてMERS-CoV、SARS-CoV等の重篤な呼吸器症状を引き起こすヒト感染性コロナウイルスを同時に検出する抗体、該抗体を用いてSARS-CoV-2及びヒト感染性コロナウイルスを同時に検出する方法及び該抗体を含む検出キットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
従来、抗原性を予測する複数のアルゴリズムが報告されているが(例えば、Chou PY, Fasman GD. 1978. Prediction of the secondary structure ofproteins from their amino acid sequence. Adv Enzymol Relat Areas Mol Biol47:45-148)、これらのアルゴリズムは互いに相反する指標を含んでいることから、個々のアルゴリズムでは抗原性予測の精度に乏しいという問題点があった。本発明者らはこれらのアルゴリズムを統合して抗原性の精度を高めることができるための改良を行い、当該改良したアルゴリズムを用いて得られたSARS-CoV-2を構成する構造タンパク質分子全体についての抗原性の強弱スコア(図1~4)から、SARS-CoV-2を構成する構造タンパク質における特定のアミノ酸配列を有する領域においてウイルス抗原性が強く、当該特定のアミノ酸配列がSARS-CoV-2を検出する抗体の認識するエピトープ(ポリペプチド)として有用であることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
すなわち、本発明はSARS-CoV-2の構造タンパク質と特異的に反応するモノクローナル抗体又はその抗原結合性断片及び該抗体を含むSARS-CoV-2の検出キットを提供する。ここで、前記SARS-CoV-2の構造タンパク質は、S-タンパク質、N-タンパク質、M-タンパク質及びE-タンパク質からなる群より選択される少なくとも1種のタンパク質である。
【0009】
また、本発明はSARS-CoV-2の構造タンパク質と特異的に反応するモノクローナル抗体又はその抗原結合性断片と検体とを接触させ、免疫学的測定法によりSARS-CoV-2を検出することを含む、検体中のSARS-CoV-2を検出する方法を提供する。検体中のSARS-CoV-2を検出する方法においては、各構造タンパク質について少なくとも2種類のモノクローナル抗体又はその抗原結合性断片を用いるサンドイッチ法が好ましい。
【0010】
また、本発明はSARS-CoV-2の構造タンパク質、及びSARS-CoV-2以外のヒト感染性コロナウイルス(好ましくは、MERS-CoV及び/又はSARS-CoV)の構造タンパク質と特異的に反応するモノクローナル抗体又はその抗原結合性断片及び該抗体を含む、SARS-CoV-2、及びSARS-CoV-2以外のヒト感染性コロナウイルス(好ましくは、MERS-CoV及び/又はSARS-CoV)の検出キットを提供する。ここで、前記SARS-CoV-2の構造タンパク質は、S-タンパク質、N-タンパク質、M-タンパク質及びE-タンパク質からなる群より選択される少なくとも1種のタンパク質であり、前記SARS-CoV-2以外のヒト感染性コロナウイルスの構造タンパク質は、S-タンパク質、N-タンパク質、M-タンパク質及びE-タンパク質からなる群より選択される少なくとも1種のタンパク質である。
(【0011】以降は省略されています)
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