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公開番号2024150383
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-23
出願番号2023106137
出願日2023-06-28
発明の名称コンテナ内の害虫防除方法
出願人フマキラー株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類A01N 25/00 20060101AFI20241016BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】コンテナ内に侵入した害虫の防除を短期間で簡便に行えるようにする。
【解決手段】荷物200が収容されている貨物用コンテナ100内の害虫を防除するコンテナ100内の害虫防除方法は、殺虫剤と噴射剤とが収容されたエアゾール製品を用意し、エアゾール製品が有する噴射口をコンテナ100内の隙間S1~S4に向けて殺虫剤を噴射し、殺虫剤の噴射後にコンテナ100の扉を閉じる工程を含んでいる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
荷物が収容されているコンテナ内の害虫を防除するコンテナ内の害虫防除方法であって、
殺虫剤と、当該殺虫剤を噴射するための噴射剤とが収容されたエアゾール製品を用意し、
前記エアゾール製品が有する噴射口を前記コンテナ内の隙間に向けて前記殺虫剤を噴射し、前記殺虫剤の噴射後にコンテナの扉を閉じることを特徴とするコンテナ内の害虫防除方法。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
請求項1に記載のコンテナ内の害虫防除方法において、
前記コンテナの壁面と前記荷物との間に形成された隙間に向けて前記殺虫剤を噴射することを特徴とするコンテナ内の害虫防除方法。
【請求項3】
請求項1に記載のコンテナ内の害虫防除方法において、
前記コンテナに収容された複数の前記荷物のうち、一の前記荷物と、当該一の前記荷物の隣に位置する他の前記荷物との間に形成された隙間に向けて前記殺虫剤を噴射することを特徴とするコンテナ内の害虫防除方法。
【請求項4】
請求項1に記載のコンテナ内の害虫防除方法において、
荷物はパレットに載置されており、
前記パレットに形成されているフォークポケットで構成された隙間に向けて前記殺虫剤を噴射することを特徴とするコンテナ内の害虫防除方法。
【請求項5】
請求項1に記載のコンテナ内の害虫防除方法において、
トランスフルトリンとメトフルトリンの少なくとも一方を前記殺虫剤として含んでいる薬剤が収容されたエアゾール製品を用意することを特徴とするコンテナ内の害虫防除方法。
【請求項6】
請求項1に記載のコンテナ内の害虫防除方法において、
前記隙間には、前記殺虫剤を20mg以上噴射することを特徴とするコンテナ内の害虫防除方法。
【請求項7】
請求項4に記載のコンテナ内の害虫防除方法において、
前記隙間には、前記殺虫剤を40mg以上噴射することを特徴とするコンテナ内の害虫防除方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、貨物用コンテナに侵入した害虫を防除するコンテナ内の害虫防除方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えば非特許文献1等に記載されているように、ヒアリやアルゼンチンアリ等の特定外来生物に指定されている害虫が海外での荷役時に貨物用コンテナ内に侵入し、生きたまま日本国内に侵入する事例が報告されている。ヒアリ(Solenopsis invicta)は、攻撃性が強く、刺された場合体質によってはアナフィラキシー症状を起こす可能性がある等人体にとって危険な生物である。また、在来のアリ類を駆逐してしまうなど生態系への影響が懸念されている。このような外来生物の国内への侵入及び定着を防ぐため、コンテナ内で防除が行われており、例えばホスフィンや臭化メチルを含有する燻蒸剤や燻煙剤がコンテナ内で使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
環境省自然環境局野生生物課外来生物対策室、「ヒアリの防除に関する基本的考え方 Ver.3.2」、2022年3月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ホスフィンや臭化メチルを含有する燻蒸剤や燻煙剤を用いることで高い防除効果が得られることは知られているが、ホスフィンは毒物(前駆物質としてよく使用される燐化アルミニウムとその分解促進剤とを含有する製剤は特定毒物)、臭化メチルは劇物にそれぞれ指定されているので、作業時には送気管や防護服等の準備が必要になり、煩雑である。
【0005】
また、燻蒸剤や燻煙剤を用いた場合には、作業開始から終了までに数日以上を要するので処理に時間が掛かるという問題もあった。このため、コンテナを数日間にわたって倉庫等に保管しておく必要があり、特に貨物用コンテナにおいては、流通の遅れ、保管のコストなどが大きな課題となっている。
【0006】
一方で、家庭用の殺虫剤においては、居室空間に殺虫剤を含有するエアゾール製品を噴霧することで、当該居室空間内の害虫を簡便に防除する技術が知られている。しかしながら、コンテナには大量の荷物が積載されており、内部空間の大部分は荷物で占められている。また奥行が長く、通常の居室空間とは大きく異なる。このように、奥行が長く、かつ大部分が荷物で占められた空間において、害虫を簡便に防除する方法はこれまで知られていない。
【0007】
本開示は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コンテナ内に侵入した害虫の防除を短期間で簡便に行えるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願出願人は、殺虫剤と、当該殺虫剤を噴射するための噴射剤とが収容されたエアゾール製品を用意し、前記エアゾール製品が有する噴射口を前記コンテナ内の隙間に向けて噴射することで意外にも高い防除効果を奏することが可能であることを見出した。すなわち、上記目的を達成するために、荷物が収容されているコンテナ内の害虫を防除するコンテナ内の害虫防除方法を前提とすることができる。この防除方法では、殺虫剤と、当該殺虫剤を噴射するための噴射剤とが収容されたエアゾール製品を用意し、前記エアゾール製品が有する噴射口を前記コンテナ内の隙間に向けて前記殺虫剤を噴射し、前記殺虫剤の噴射後にコンテナの扉を閉じる工程を備えている。
【0009】
すなわち、コンテナ内に荷物が収容されていることでコンテナ内の隙間は狭くなっており、殺虫剤を拡散させる必要のある容積は小さくなっている。よって、コンテナ内の隙間に向けて殺虫剤を噴射すると、噴射された殺虫剤が隙間を通ってコンテナの奥側や幅方向両側に拡散し易くなるとともに、高さ方向にも拡散し易くなる。その結果、殺虫剤がコンテナ内の各部に行き渡り、各部に潜んでいる害虫に対して高い防除効果を発揮する。これにより、従来例の燻蒸剤や燻煙剤を用いることなく、殺虫剤を用いて簡便にかつ短期間でコンテナ内の害虫を防除可能になる。
【0010】
前記コンテナの壁面と前記荷物との間に形成された隙間に向けて前記殺虫剤を噴射してもよい。これにより、殺虫剤がコンテナの壁面と荷物との間を通って奥側及び高さ方向に広く拡散していく。
(【0011】以降は省略されています)

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