TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024149640
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2024126082,2021569078
出願日2024-08-01,2020-05-18
発明の名称インテリジェント回路遮断器
出願人アンバー セミコンダクター,インク.
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H02H 3/08 20060101AFI20241010BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】信頼性の高い回路遮断器を提供する。
【解決手段】
回路遮断器は、電気機械スイッチ、電流センサ、電圧センサ、およびプロセッサを含む。電気機械スイッチは、回路遮断器の線路入力端子と負荷出力端子との間に直列に接続されており、スイッチ閉鎖状態またはスイッチ開放状態にされるように構成されている。電流センサは、線路入力端子と負荷出力端子との間の電路に流れる電流の大きさを検知し、かつ電流検知信号を生成するように構成されている。電圧センサは、線路入力端子と負荷出力端子との間の電路上の点における電圧の大きさを検知し、かつ電圧検知信号を生成するように構成されている。プロセッサは、電流検知信号および電圧検知信号を受信し、処理して、回路遮断器の動作ステータス情報を判定し、かつ負荷出力端子に接続された負荷の電力使用情報を判定するように構成されている。
【選択図】図3B
特許請求の範囲【請求項1】
回路遮断器であって、
前記回路遮断器の線路入力端子と負荷出力端子との間に直列に接続されており、(i)スイッチ閉鎖状態および(ii)スイッチ開放状態のうちの1つにされるように構成された、電気機械スイッチと、
前記線路入力端子と前記負荷出力端子との間の電路に流れる電流の大きさを検知し、かつ電流検知信号を生成するように構成された、電流センサと、
前記線路入力端子と前記負荷出力端子との間の前記電路上の点における電圧の大きさを検知し、かつ電圧検知信号を生成するように構成された、電圧センサと、
前記電流検知信号および前記電圧検知信号を受信し、処理して、前記回路遮断器の動作ステータス情報を判定し、かつ前記負荷出力端子に接続された負荷の電力使用情報を判定するように構成された、プロセッサと、を備える、回路遮断器。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記プロセッサに結合された無線周波数送受信機をさらに備え、無線周波数送受信機が、前記動作ステータス情報および電力使用情報をリモートコンピューティングノードに伝送するように、かつ前記プロセッサによって処理するために前記リモートコンピューティングノードから伝送されたリモート制御コマンドを受信するように構成されている、請求項1に記載の回路遮断器。
【請求項3】
前記電圧センサが、
前記電気機械スイッチの上流の前記電路に結合されており、電源入力端子に印加されたAC供給電圧の大きさを検知するように構成された、第1の電圧センサと、
前記電気機械スイッチの下流の前記電路に結合されており、前記負荷出力端子に接続された負荷の負荷電圧の大きさを検知するように構成された、第2の電圧センサと、を備える、請求項1に記載の回路遮断器。
【請求項4】
前記電流センサが、過電流状態を検出し、前記検出された過電流状態を示す制御信号を生成し、前記制御信号を前記プロセッサに出力して、前記プロセッサに前記過電流状態を通知するように構成されている回路機構を備える、請求項1に記載の回路遮断器。
【請求項5】
前記電流センサが、プログラム可能な過電流閾値に基づいて前記過電流状態を検出する、請求項4に記載の回路遮断器。
【請求項6】
前記過電流閾値が、電流デジタルアナログ変換器によって生成され、かつ前記電流センサの比較器の入力に印加される基準閾値電流を含む、請求項5に記載の回路遮断器。
【請求項7】
前記電気機械スイッチが、エアギャップ電磁スイッチを含む、請求項1に記載の回路遮断器。
【請求項8】
前記プロセッサが、差し迫った障害事象を示すセンサデータに応答して前記エアギャップ電磁スイッチを開放させるためのスイッチ制御信号を生成する、請求項7に記載の回路遮断器。
【請求項9】
前記プロセッサから出力されたスイッチ制御信号に応答して前記回路遮断器内に内部短絡を生成するように構成されている内部短絡スイッチをさらに備え、前記内部短絡が、(i)前記電気機械スイッチをトリップさせること、および(ii)前記回路遮断器のヒューズを溶断させることのうちの1つのために生成される、請求項1に記載の回路遮断器。
【請求項10】
前記電流センサが、エネルギーメータリング回路機構を備え、前記エネルギーメータリング回路機構が、前記回路遮断器を流れる検知された電流に基づいてエネルギー使用データを生成し、かつ前記エネルギー使用データを分析のために前記プロセッサに出力するように構成されている、請求項1に記載の回路遮断器。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、以下の出願、(i)2019年5月18日に出願された米国特許仮出願第62/849,847号、(ii)2019年12月19日に出願された、Intelligent Circuit Breakersという名称の米国特許出願第16/720,446号、(iii)2019年12月19日に出願された、Intelligent Circuit Breakers with Solid-State Bidirectional Switchesという名称の米国特許出願第16/720,506号、(iv)2019年12月19日に出願された、Intelligent Circuit Breakers with Air-Gap and Solid-State Switchesという名称の米国特許出願第16/720,485号、(v)2019年12月19日に出願された、Intelligent Circuit Breakers with Detection Circuitry Configured to Detect Fault Conditionsという名称の米国特許出願第16/720,533号、および(vi)2019年12月19日に出願された、Intelligent Circuit Breakers with Visual Indicators to Provide Operational Statusという名称の米国特許出願第16/720,583の各々に対する優先権を主張し、これらの開示はすべて参照により本明細書に完全に組み込まれる。
続きを表示(約 3,000 文字)【0002】
本開示は、概して、電力制御システムおよびデバイスに関し、特に、障害状態に起因する損傷から分岐回路を保護するための回路遮断器デバイスおよびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
電気回路遮断器は、配電システムにおいて本質的な構成要素である。一般に、回路遮断器は、所与の建物または住宅構造内の複数の下流分岐回路に外部電源システムの高電流電源供給線を分割する配電パネル(例えば、回路遮断器パネル)に配設される。各回路遮断器は、入ってくる高電流電源供給線と分岐回路の対応する1つとの間に接続されて、分岐回路導体および分岐回路に対する電気負荷を過電流状態にさらされることから保護する。過負荷状態および障害状態を含む、いくつかのタイプの過電流状態がある。過負荷状態は、通常の全負荷定格を超える機器、または電流容量を超える分岐回路として定義され、過負荷が十分な期間続くと、損傷または危険な過熱を引き起こす。障害状態は、障害のインピーダンスに応じて、通常、過負荷よりもはるかに高い過電流状態を生じる、意図しないまたは偶発的な負荷状態を含む。最大過電流状態を生じる障害は、短絡または「ボルテッド障害(bolted fault)」と称される。
【0004】
従来の回路遮断器は、本来、電気機械なものであり、オペレータレバーの手動介入によって物理的に分離された、または障害状態または長時間の過電流状態の発生時に自動的に分離された電気接点を有しており、自動的に分離される場合、回路遮断器は、「トリップした」と見なされる。回路遮断器の電気接点の分離は、電磁的もしくは電気機械に、または両方の組み合わせによって行われ得る。
【0005】
従来の回路遮断器の重要な問題は、回路遮断器の電気機械構造に起因して、回路遮断器が障害状態に反応するのが遅いことである。従来の回路遮断器は、典型的には、障害状態を分離するために少なくとも数ミリ秒を必要とする。反応時間が遅いと、ボルテッド障害が十分に迅速に分離されない場合に短絡箇所で発生する可能性がある、有害な火災、電気機器の損傷、およびアークフラッシュの危険性が高まるため、望ましくない。アークフラッシュは、短絡状態を生じる導体の電気的爆発である。アークフラッシュでのエネルギー放出は、端子で35,000°Fを超える温度を生成し、これにより、金属導体を急速に気化させ、溶融金属をブラストするとともに、プラズマを膨張させて極端な力で外側に排出し得る。したがって、アークフラッシュは、生命、財産、および電気機器にとって、特に、ガス漏れのリスクが著しい産業環境および住宅環境で、極めて有害である。
【0006】
従来の回路遮断器は、障害の分離が遅いことに加えて、障害または長時間の過電流状態に応答して、トリップまでの時間と電流トリップ限界との両方において大きな変動を呈する。この変動は、主に、回路遮断器デバイスの電気機械設計の制限、および、取り付け応力および温度変動などの物理的要因の影響に起因する。トリップまでの時間および電流トリップ限界の変動自体は、デバイスが、同じタイプであり、同じ定格を有し、かつ同じ製造者製であっても、デバイスによって相違し得る。
【0007】
従来の回路遮断器は、回路遮断器がトリップされると高い分離能力を提供する。しかしながら、これらの回路遮断器の遅い反応時間、精度の欠如、および高次の変動性は、いずれも、非常に望ましくない特徴である。反応時間の遅さが、アークフラッシュの可能性に対する不十分な保護をもたらすだけでなく、高次の変動性および精度の欠如が、複雑なシステム内の複数の回路遮断器間の協調をほとんど不可能にする。
【0008】
保護デバイスとして、回路遮断器は、障害電流が回路遮断器トリップ電流定格を大きく超える場合でも、外部供給回路から障害を分離することができ、それによって内部の単一の障害点から保護しなければならない。回路遮断器のアンペア遮断容量(AIC)定格は、回路遮断器デバイスの負荷側に障害が適用されたときに回路遮断器デバイスが安全にクリアする最大障害電流(アンペア単位)を示す。回路遮断器デバイスのAIC定格は、回路遮断器デバイスの障害なしで回路遮断器デバイスによって遮断され得る最大障害電流を表す。AIC定格は、極めて高いレベルの短絡保護を要求し、国内の回路遮断器は、10,000アンペア以上を定格とすることが多い。
【0009】
従来の回路遮断器は、外部電源を負荷から遮断するかもしくは分離するためのスマート意思決定に基づく機能性を実装しないか、またはそれ以外に電圧および/もしくは電流などの電力の成分を監視もしくは測定し、電圧および/もしくは電流の測定および計算に基づいてインテリジェントな意思決定を行う。対照的に、従来の回路遮断器は、磁力、または別異の熱膨張パラメータを有する金属を有するバイメタル素子の膨張によって生成される機械的な力によって回路遮断器をトリップさせる電気機械構成要素に基づいて、過剰な負荷電力需要(例えば、電流過負荷、短絡)から保護するように動作する。インテリジェントなトリップ動作の欠如、および配電環境で作り出される粗野な力への依存は、過度のアーキング、遅いトリップ応答時間、および危険なほど高い内部動作温度などの過度の電力状態をもたらし得る。従来の回路遮断器が、フック、ばねなどのトリップを起こす機械部品に依存することは、火災の危険、デバイスの非信頼性、ならびに人命および財産の潜在的な損失に関して、災害の潜在性を増加させる。住宅または建物内の電気火災の一般的な原因は、信頼できない、障害のある電気機械保護デバイスおよび回路遮断器の結果であることが知られている。よって、従来の電気機械/熱磁気回路遮断器/保護デバイスの使用を排除し、かつ保護デバイスのより信頼性が高く効率的なソリューションを実装することが、回路遮断器および保護デバイス業界において望まれ、必要とされている。
【発明の概要】
【0010】
本開示の実施形態は、インテリジェント回路遮断器、ならびにインテリジェント回路遮断器を実装するためのシステムおよび方法を含む。例えば、一実施形態は、回路遮断器を含む。回路遮断器は、電気機械スイッチ、電流センサ、電圧センサ、およびプロセッサを備える。電気機械スイッチは、回路遮断器の線路入力端子と負荷出力端子との間に直列に接続されており、(i)スイッチ閉鎖状態および(ii)スイッチ開放状態のうちの1つにされるように構成されている。電流センサは、線路入力端子と負荷出力端子との間の電路に流れる電流の大きさを検知し、かつ電流検知信号を生成するように構成されている。電圧センサは、線路入力端子と負荷出力端子との間の経路上の点における電圧の大きさを検知し、かつ電圧検知信号を生成するように構成されている。プロセッサは、電流検知信号および電圧検知信号を受信し、処理して、回路遮断器の動作ステータス情報を判定し、かつ負荷出力端子に接続された負荷の電力使用情報を判定するように構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社発明屋
光起電システム
8日前
株式会社アイシン
回転電機
16日前
株式会社発明ラボックス
蓄電電池
19日前
ニデック株式会社
ステータ
8日前
個人
配電盤設置方法
14日前
三菱電機株式会社
駆動回路
5日前
中国電力株式会社
接地線穴カバー
14日前
三菱電機モビリティ株式会社
電力変換装置
5日前
株式会社カネカ
独立システム
13日前
新電元工業株式会社
絶縁電源
13日前
ローム株式会社
複合電源回路
12日前
株式会社アイドゥス企画
連結ドラムモータ
12日前
新電元工業株式会社
電源装置
13日前
住友電装株式会社
ブラケット
7日前
株式会社NTTドコモ
中継装置
19日前
オムロン株式会社
電力変換装置
5日前
株式会社東光通商
熱電発電装置
12日前
エイブリック株式会社
DC-DCコンバータ
16日前
株式会社ダイヘン
電力変換装置
6日前
富士電機株式会社
電力変換装置
13日前
株式会社ダイヘン
電力供給装置
6日前
株式会社デンソー
リニアモータ
8日前
株式会社NTTドコモ
中継装置
19日前
トヨタ自動車株式会社
電動車両
16日前
株式会社豊田自動織機
電子機器
8日前
未来工業株式会社
配線ボックス
16日前
ミネベアミツミ株式会社
ステータ組立体
5日前
日本精工株式会社
接続装置
14日前
国立大学法人 長崎大学
発電装置
19日前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
14日前
株式会社アイシン
ステータ
16日前
ミツミ電機株式会社
直流電源装置
13日前
株式会社アイシン
電源装置
13日前
矢崎総業株式会社
グロメット
7日前
株式会社豊田自動織機
電力変換装置
13日前
株式会社豊田自動織機
電流検出回路
13日前
続きを見る