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公開番号2024148997
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023062621
出願日2023-04-07
発明の名称画像形成装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類H04N 1/00 20060101AFI20241010BHJP(電気通信技術)
要約【課題】画像形成装置を無線LANアクセスポイントに接続させる際の処理を改善する技術を提供すること。
【解決手段】MFP1は、無線LAN-IF141との接続が確立したアクセスポイントを介した無線LAN通信によって、外部デバイスから画像形成に関する指示を受け付けることが可能であり、指示を受け付けた場合に画像形成を行う。また、MFP1は、管理者による入力を受け付けている状態で、パスワードに関する制限条件を設定可能である。MFP1は、アクセスポイントとの接続が確立されていない状態で、ユーザIF13を介して接続指示を受け付けた場合に、アクセスポイントと無線LAN-IF141との接続を試行する。アクセスポイントとの接続にはパスワードを用いた認証が必要であり、かつそのパスワードが制限条件を満たす場合に、MFP1は、そのアクセスポイントを介した無線LAN通信を制限する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
無線ＬＡＮインタフェースと、
ユーザインタフェースと、
画像形成エンジンと、
コンピュータと、
を備え、
前記無線ＬＡＮインタフェースとの接続が確立した無線ＬＡＮアクセスポイントを介した無線ＬＡＮ通信によって、外部デバイスから画像形成に関する指示を受け付けることが可能であり、
接続が確立された前記無線ＬＡＮアクセスポイントを介した無線ＬＡＮ通信によって、前記外部デバイスから画像形成に関する前記指示を受け付けた場合に、前記画像形成エンジンに画像形成を行わせるよう構成されており、
前記コンピュータは、
管理者による入力を受け付けている状態で、パスワードに関する接続制限条件を設定可能であり、
前記コンピュータはさらに、
前記無線ＬＡＮアクセスポイントとの接続が確立されていない状態で、前記ユーザインタフェースを介して接続指示を受け付けた場合に、
前記無線ＬＡＮアクセスポイントと前記無線ＬＡＮインタフェースとの接続を試行する接続試行処理と、
前記無線ＬＡＮアクセスポイントとの接続にはパスワードを用いた認証が必要であり、かつ前記無線ＬＡＮアクセスポイントとの接続に用いる前記パスワードが、管理者によって設定された前記接続制限条件を満たす場合に、前記無線ＬＡＮアクセスポイントを介した無線ＬＡＮ通信を制限する制限処理と、
を実行する、
ように構成される画像形成装置。
続きを表示（約 2,500 文字）【請求項２】
請求項１に記載する画像形成装置において、
前記コンピュータは、
前記無線ＬＡＮアクセスポイントとの接続が確立されていない状態で、前記ユーザインタフェースを介して前記接続指示を受け付けた場合に、
接続可能な無線ＬＡＮアクセスポイントを探索する探索処理と、
前記ユーザインタフェースを介して、前記探索処理によって探索された前記無線ＬＡＮアクセスポイントから、接続対象となる前記無線ＬＡＮアクセスポイントの選択を受け付ける選択処理と、
を実行するように構成され、
さらに前記コンピュータは、
前記選択処理にて選択された前記無線ＬＡＮアクセスポイントとの接続にパスワードを用いた認証が必要である場合に、前記ユーザインタフェースを介して、前記パスワードの入力を受け付けるパスワード受付処理を実行するように構成され、
前記接続試行処理では、
前記選択処理にて選択された前記無線ＬＡＮアクセスポイントと前記無線ＬＡＮインタフェースとの接続を、前記パスワード受付処理にて受け付けられた前記パスワードを用いて試行し、
前記制限処理では、
前記パスワード受付処理にて受け付けられた前記パスワードが、管理者によって設定された前記接続制限条件を満たす場合に、前記選択処理にて選択された前記無線ＬＡＮアクセスポイントを介した無線ＬＡＮ通信を制限する、
ように構成される画像形成装置。
【請求項３】
請求項２に記載する画像形成装置において、
前記コンピュータは、
前記接続試行処理を実行した結果、前記選択処理にて選択された前記無線ＬＡＮアクセスポイントから接続許可を示す応答があった場合に、前記パスワード受付処理にて受け付けられた前記パスワードが、管理者によって設定された前記接続制限条件を満たすか否かを判定し、
前記パスワード受付処理にて受け付けられた前記パスワードが前記接続制限条件を満たさないと判定された場合、前記選択処理にて選択された前記無線ＬＡＮアクセスポイントと前記無線ＬＡＮインタフェースとの接続を確立させ、
前記パスワード受付処理にて受け付けられた前記パスワードが前記接続制限条件を満たすと判定された場合、前記制限処理によって、前記選択処理にて選択された前記無線ＬＡＮアクセスポイントを介した無線ＬＡＮ通信を制限する、
ように構成される画像形成装置。
【請求項４】
請求項３に記載する画像形成装置において、
前記コンピュータは、
前記パスワード受付処理にて受け付けられた前記パスワードが前記接続制限条件を満たすと判定されて前記制限処理を実行することによって、前記選択処理にて選択された前記無線ＬＡＮアクセスポイントを介した無線ＬＡＮ通信が制限される場合、パスワードの安全性に関する第１メッセージを、前記ユーザインタフェースに表示させる第１メッセージ表示処理を実行し、
前記選択処理にて選択された前記無線ＬＡＮアクセスポイントから接続不許可を示す応答があった場合、前記選択処理にて選択された前記無線ＬＡＮアクセスポイントとの接続が確立されず、パスワードの認証失敗に関する第２メッセージを、前記ユーザインタフェースに表示させる第２メッセージ表示処理を実行する、
ように構成される画像形成装置。
【請求項５】
請求項３に記載する画像形成装置において、
メモリを備え、
前記コンピュータは、
管理者による入力を受け付けている状態で、前記接続制限条件を設定可能な設定画面を提供可能であり、前記設定画面を介して前記接続制限条件の設定を受け付けた場合に、受け付けられた前記接続制限条件を、前記メモリに記憶し、
前記パスワード受付処理にて受け付けられた前記パスワードが、前記メモリに記憶されている前記接続制限条件を満たすと判定された場合に、前記制限処理を実行する、
ように構成される画像形成装置。
【請求項６】
請求項５に記載する画像形成装置において、
ウェブサーバとして機能させるためのプログラムである埋め込みウェブサーバを有しており、
前記コンピュータは、
前記埋め込みウェブサーバにアクセスがあり、前記埋め込みウェブサーバに管理者権限を有したユーザがログインしている場合に、前記埋め込みウェブサーバによって、前記設定画面を示すウェブページをアクセス元に提供可能であり、前記接続制限条件の設定を、前記ウェブページへの入力によって受け付け可能である、
ように構成される画像形成装置。
【請求項７】
請求項５に記載する画像形成装置において、
前記接続制限条件には、パスワードの最低長さが含まれる、
ように構成される画像形成装置。
【請求項８】
請求項５に記載する画像形成装置において、
前記接続制限条件には、シンプルな構成を示す規則に合致する条件が含まれる、
ように構成される画像形成装置。
【請求項９】
請求項５に記載する画像形成装置において、
前記接続制限条件には、文字種の組み合わせに関する条件が含まれる、
ように構成される画像形成装置。
【請求項１０】
請求項３に記載する画像形成装置において、
前記コンピュータは、
前記パスワード受付処理にて受け付けられた前記パスワードが前記接続制限条件を満たすと判定された場合に、前記選択処理を再実行し、
再実行された前記選択処理では、
前記探索処理によって探索された無線ＬＡＮアクセスポイントのうち、先に実行された前記選択処理にて選択された前記無線ＬＡＮアクセスポイントを、選択可能な無線ＬＡＮアクセスポイントの中から除外する、
ように構成される画像形成装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本明細書に開示される技術分野は、無線ＬＡＮアクセスポイントに接続可能な画像形成装置の技術に関する。
続きを表示（約 2,200 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、テレワークの普及に伴って、特許文献１に開示されているように、社外のスペースにプリンタ等の画像形成装置が設置され、社外のスペースで画像形成装置を利用した作業が行われる場合がある。特許文献１に開示されているシステムでは、画像形成装置をあらかじめＬＡＮに接続しておき、利用者が持ち込んだ携帯端末を無線Ｗｉ－Ｆｉのアクセスポイントに接続し、携帯端末が多目的アプリケーションプログラムをダウンロードすることで、画像形成装置の利用を可能にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１９－１５７５８７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
社外のスペースで画像形成装置を利用する場合、画像形成装置も無線ＬＡＮアクセスポイントと接続するケースもある。この場合、社外のスペースに安全性が高い無線ＬＡＮアクセスポイントが設置されているとは限らない。安全性が低い無線ＬＡＮアクセスポイントに接続してしまうと情報漏洩のリスクがあることから、そのような無線ＬＡＮアクセスポイントとの接続は好ましくない。一方で、無線ＬＡＮアクセスポイントとの接続を制限してしまうと社外のスペースの利便性を損なう可能性もある。このことから、画像形成装置が無線ＬＡＮアクセスポイントに接続する技術には、改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
この課題の解決を目的としてなされた画像形成装置は、無線ＬＡＮインタフェースと、ユーザインタフェースと、画像形成エンジンと、コンピュータと、を備え、前記無線ＬＡＮインタフェースとの接続が確立した無線ＬＡＮアクセスポイントを介した無線ＬＡＮ通信によって、外部デバイスから画像形成に関する指示を受け付けることが可能であり、接続が確立された前記無線ＬＡＮアクセスポイントを介した無線ＬＡＮ通信によって、前記外部デバイスから画像形成に関する前記指示を受け付けた場合に、前記画像形成エンジンに画像形成を行わせるよう構成されており、前記コンピュータは、管理者による入力を受け付けている状態で、パスワードに関する接続制限条件を設定可能であり、前記コンピュータはさらに、前記無線ＬＡＮアクセスポイントとの接続が確立されていない状態で、前記ユーザインタフェースを介して接続指示を受け付けた場合に、前記無線ＬＡＮアクセスポイントと前記無線ＬＡＮインタフェースとの接続を試行する接続試行処理と、前記無線ＬＡＮアクセスポイントとの接続にはパスワードを用いた認証が必要であり、かつ前記無線ＬＡＮアクセスポイントとの接続に用いる前記パスワードが、管理者によって設定された前記接続制限条件を満たす場合に、前記無線ＬＡＮアクセスポイントを介した無線ＬＡＮ通信を制限する制限処理と、を実行する、ように構成される。
【０００６】
本明細書に開示される画像形成装置は、無線ＬＡＮアクセスポイントとの接続に用いるパスワードに関する接続制限条件を、管理者が設定可能である。無線ＬＡＮアクセスポイントとの接続指示を受け付けた場合に、画像形成装置は、無線ＬＡＮアクセスポイントとの接続にパスワードを用いた認証が必要であって、かつ、そのパスワードが、設定された接続制限条件を満たす場合には、その無線ＬＡＮアクセスポイントを介した無線ＬＡＮ通信を制限する。つまり、画像形成装置は、パスワードの接続制限条件によって、無線ＬＡＮアクセスポイントとの接続を制限するか否かを設定可能である。従って、無線ＬＡＮを利用する場合の自由度が高く、画像形成装置について、安全性と利便性とを考慮した自由度が高い運用を図ることができる。
【０００７】
上記画像形成装置の機能を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、当該プログラムを格納するコンピュータにて読取可能な記憶媒体も、新規で有用である。
【発明の効果】
【０００８】
本明細書に開示される技術によれば、画像形成装置を無線ＬＡＮアクセスポイントに接続させる際の処理を改善する技術が実現される。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本実施の形態のＭＦＰの電気的構成を示すブロック図である。
ＭＦＰの使用環境の例を示す説明図である。
管理処理の手順の例を示すフローチャートである。
設定画面の例を示す説明図である。
ＡＰ接続処理の手順の例を示すフローチャートである。
待機画面の例を示す説明図である。
アクセスポイント選択画面の例を示す説明図である。
制限確立処理の手順の例を示すフローチャートである。
警告画面の例を示す説明図である。
接続不可画面の例を示す説明図である。
アクセスポイント選択画面の例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、画像形成装置を具体化した実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本明細書では、無線通信機能を有する複合機（以下、「ＭＦＰ」とする）を開示する。
（【００１１】以降は省略されています）

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