TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024148815
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023062278
出願日2023-04-06
発明の名称バッテリの入出力制御方法
出願人日産自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類H02J 7/04 20060101AFI20241010BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】従来のバッテリの入出力制御では、車両の動力性能制限に伴って、充電時間が長くなったり加速性能が低下したりする虞があった。
【解決手段】多数のセルを収容した構造を有するバッテリの入出力を制御する方法であって、バッテリのセル温度とセル電圧に基づいてガス生成反応速度を算出し、ガス生成反応速度に基づいてガス総発生量を算出し、ガス総発生量に基づいて温度抑制係数を算出し、温度抑制係数に基づいて入出力制限開始温度T1及び入出力禁止温度T2を算出する入出力制御方法とし、バッテリ内部に発生する総ガス発生量を所定量以下に抑えるように制御することで、動作許容範囲を拡大し、入出力制限が発生する頻度を抑える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
多数のセルを収容した構造を有するバッテリの入出力を制御する方法であって、
前記バッテリのセル温度とセル電圧に基づいてガス生成反応速度を算出し、
前記ガス生成反応速度に基づいてガス総発生量を算出し、
前記ガス総発生量に基づいて温度抑制係数を算出し、
前記温度抑制係数に基づいて入出力制限開始温度T1及び入出力禁止温度T2を算出することを特徴とするバッテリの入出力制御方法。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記セル内に発生する前記ガス総発生量の総発生モル数が所定値M1以上になった場合には、前記入出力制限開始温度T1及び前記入出力禁止温度T2を制限して前記ガス総発生量を抑制し、
その際、前記総発生モル数が最大許容モル数Mmaxまで到達する時間を拡大させるように、前記セル電圧及び前記セル温度の範囲に前記入出力制限開始温度T1及び前記入出力禁止温度T2を制限することを特徴とする請求項1に記載のバッテリの入出力制御方法。
【請求項3】
前記入出力制限開始温度T1及び前記入出力禁止温度T2が、前記セル電圧に基づいて設定され、及び又はバッテリの使用時間に基づく想定ガス総発生量が前記最大許容モル数Mmax以下となるように設定されることを特徴とする請求項2に記載のバッテリの入出力制御方法。
【請求項4】
前記ガス生成反応速度が、前記セル電圧及び前記セル温度に対して予め計測してあり、
実際の動作時の実セル電圧、実セル温度、及び実動作時間に基づいて前記ガス総発生量を算出し、前記ガス総発生量から総発生モル数を算出することを特徴とする請求項2に記載のバッテリの入出力制御方法。
【請求項5】
前記最大許容モル数Mmaxが、前記セル内の余剰体積、使用環境上想定される最低気圧及び最大温度に基づいて算出される値であることを特徴とする請求項2に記載のバッテリの入出力制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、電気自動車の電源として使用されるバッテリの入出力制御方法に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来におけるバッテリの入出力制御としては、例えば、特許文献1に記載されているものがある。特許文献1には、バッテリが上限温度に到達して出力制限が開始されるまでの時間を演算する機能を有し、バッテリの残容量があるうちに出力制限がかかるまでの残容量を予測して、容量計指示を補正するようにした制御装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3733663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記したような従来のバッテリの入出力制御では、バッテリが所定温度以上になると、バッテリの充電状態又はバッテリ電圧に関わらず入出力を制限して、上限温度で入出力を禁止させるため、車両の動力性能制限に伴って、充電時間が長くなったり加速性能が低下したりする虞があった。
【0005】
本発明は、上記従来の状況に鑑みて成されたもので、バッテリ内部に発生する総ガス発生量を所定量以下に抑えるように制御することで、動作許容範囲を拡大し、入出力制限が発生する頻度を抑えることができるバッテリの入出力制御方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係わるバッテリの入出力制御方法は、多数のセルを収容した構造を有するバッテリの入出力を制御する方法であって、バッテリのセル温度とセル電圧に基づいてガス生成反応速度を算出し、ガス生成反応速度に基づいてガス総発生量を算出し、ガス総発生量に基づいて温度抑制係数を算出する。そして、バッテリの入出力制御方法は、温度抑制係数に基づいて入出力制限開始温度T1及び入出力禁止温度T2を算出することを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係わるバッテリの入出力制御方法は、バッテリの劣化要因の一つとして高温条件でのガス発生が挙げられ、このガス発生量にはセル温度とセル電圧が関与するので、バッテリ内部に発生する総ガス発生量を所定量以下に抑えるようにバッテリの入出力を制御することで、動作許容範囲を拡大し、入出力制限の頻度を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明に係わるバッテリの入出力制御方法が適用可能な制御装置を示すブロック図である。
図1に記載のバッテリーコントローラおける入出力制御を説明するブロック図である。
図2に記載の演算器における演算工程(table1~4)を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1実施形態>
図1は、本発明に係わるバッテリの入出力制御方法が適用可能な制御装置を示す図である。図示の制御装置は、電池パック3において、直列接続した多数のセル1を夫々収容した電池モジュールM1,M2,M3と、夫々の電池モジュールM1,M2,M3の電池容量(具体的には各セル1の電圧VC1~VC4)を監視する3個のセルコントローラCC1,CC2,CC3とを備えている。
【0010】
3つの電池モジュールM1~M3は、直列に接続され、その両端に電気自動車等のモータ5が、インバータ2を介して接続してある。リレースイッチ4は、ON、OFF操作に
より、主電源のON・OFFを行い、電池パック3とモータ5及びインバータ2の間に接続される。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社発明屋
光起電システム
8日前
株式会社アイシン
回転電機
16日前
株式会社発明ラボックス
蓄電電池
19日前
ニデック株式会社
ステータ
8日前
個人
配電盤設置方法
14日前
三菱電機株式会社
駆動回路
5日前
中国電力株式会社
接地線穴カバー
14日前
三菱電機モビリティ株式会社
電力変換装置
5日前
株式会社カネカ
独立システム
13日前
新電元工業株式会社
絶縁電源
13日前
ローム株式会社
複合電源回路
12日前
株式会社アイドゥス企画
連結ドラムモータ
12日前
新電元工業株式会社
電源装置
13日前
住友電装株式会社
ブラケット
7日前
株式会社NTTドコモ
中継装置
19日前
オムロン株式会社
電力変換装置
5日前
株式会社東光通商
熱電発電装置
12日前
エイブリック株式会社
DC-DCコンバータ
16日前
株式会社ダイヘン
電力変換装置
6日前
富士電機株式会社
電力変換装置
13日前
株式会社ダイヘン
電力供給装置
6日前
株式会社デンソー
リニアモータ
8日前
株式会社NTTドコモ
中継装置
19日前
トヨタ自動車株式会社
電動車両
16日前
株式会社豊田自動織機
電子機器
8日前
未来工業株式会社
配線ボックス
16日前
ミネベアミツミ株式会社
ステータ組立体
5日前
日本精工株式会社
接続装置
14日前
国立大学法人 長崎大学
発電装置
19日前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
14日前
株式会社アイシン
ステータ
16日前
ミツミ電機株式会社
直流電源装置
13日前
株式会社アイシン
電源装置
13日前
矢崎総業株式会社
グロメット
7日前
株式会社豊田自動織機
電力変換装置
13日前
株式会社豊田自動織機
電流検出回路
13日前
続きを見る