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公開番号
2024148814
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-18
出願番号
2023062276
出願日
2023-04-06
発明の名称
計測装置及びアブソリュート角度特定方法
出願人
株式会社ミツトヨ
代理人
弁理士法人片山特許事務所
,
個人
,
個人
主分類
G01D
5/245 20060101AFI20241010BHJP(測定;試験)
要約
【課題】計測装置の部品点数を削減し、計測装置の消費電流を低下させる。
【解決手段】計測装置は、ロータリースケールに設けられ、ロータリースケールの回転軸回りに配置され、複数の第1のパターンが周方向に沿って配列された第1のスケール、ロータリースケールに設けられ、回転軸周りに配置され、複数の第2のパターンが周方向に沿って配列され、第1のスケールと異なる位置に形成された第2のスケール、回転軸回りに広がり、それぞれ第1のスケールと対向させて配置され、それぞれ第1のパターンを読み取る複数の第1パターン検出部、第2のスケールと対向させて配置され、第2のパターンを読み取る第2パターン検出部、第1パターン検出部の読み取り結果と第2パターン検出部の読み取り結果とに基づき、ロータリースケールのアブソリュート角度を特定する演算部を備える。第2パターン検出部の数は、第1パターン検出部の数よりも少ない。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ロータリースケールに設けられ、当該ロータリースケールの回転軸回りに配置され、複数の第1のパターンが周方向に沿って配列されて形成された第1のスケールと、
前記ロータリースケールに設けられ、前記回転軸周りに配置され、複数の第2のパターンが周方向に沿って配列され、前記第1のスケールと異なる位置に形成された第2のスケールと、
前記回転軸回りに広がり、それぞれ前記第1のスケールと対向させて配置され、それぞれ前記第1のパターンを読み取る複数の第1パターン検出部と、
前記第2のスケールと対向させて配置され、前記第2のパターンを読み取る第2パターン検出部と、
前記第1パターン検出部の読み取り結果と、前記第2パターン検出部の読み取り結果とに基づいて、前記ロータリースケールのアブソリュート角度を特定する演算部と、
を備え、
前記第2パターン検出部の数は、前記第1パターン検出部の数よりも少ない、
計測装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記第2パターン検出部の前記回転軸を中心とした周方向の位置は、前記複数の第1パターン検出部のうちのいずれかの前記回転軸を中心とした周方向の位置と一致している、
請求項1に記載の計測装置。
【請求項3】
前記演算部は、前記複数の第1パターン検出部のうち、前記回転軸を中心とした周方向の位置が前記第2パターン検出部の前記回転軸を中心とした周方向の位置と一致している前記第1パターン検出部の読み取り結果と、前記第2パターン検出部の読み取り結果とに基づいて、前記ロータリースケールのアブソリュート角度を特定する、
請求項1又は2に記載の計測装置。
【請求項4】
前記第1のパターンの数と、前記第2のパターンの数とは、異なっている請求項1に記載の計測装置。
【請求項5】
前記演算部は、前記第2パターン検出部が読み取りを行う第1のタイミングと異なる第2のタイミングにおける前記第1パターン検出部の読み取り結果に基づいて、前記第1のタイミングにおける前記第1パターン検出部の仮想読み取り結果を算出し、
前記第1のタイミングにおける前記第2パターン検出部の読み取り結果と、前記仮想読み取り結果とに基づいて、
前記ロータリースケールのアブソリュート角度を特定する、
請求項1又は2に記載の計測装置。
【請求項6】
前記演算部は、前記第1のタイミングよりもサンプリング間隔ΔTだけ早い時刻に設定された前記第2のタイミングにおける前記第1パターン検出部の読み取り結果に、前記サンプリング間隔ΔTに前記ロータリースケールの回転速度Vを乗じた値を加算して得られる値を前記仮想読み取り結果とする、
請求項5に記載の計測装置。
【請求項7】
前記演算部は、前記第1のタイミングよりも早い時刻に設定された前記第2のタイミングにおける前記第1パターン検出部の読み取り結果と、前記第1のタイミングよりも遅い時刻に設定された第3のタイミングにおける前記第1パターン検出部の読み取り結果との平均値を算出し、算出した前記平均値を前記仮想読み取り結果とする、
請求項5に記載の計測装置。
【請求項8】
前記複数の第1パターン検出部は、前記第1のパターンとの間のギャップの大きさに応じてそれぞれゲイン設定がされた、
請求項1に記載の計測装置。
【請求項9】
請求項1に記載の計測装置におけるアブソリュート角度の特定方法であって、
前記第1パターン検出部によって前記第1のパターンを読み取るとともに、前記第2パターン検出部によって前記第2のパターンを読み取る工程と、
前記第1パターン検出部の読み取り結果と、前記第2パターン検出部の読み取り結果とに基づいて、前記ロータリースケールのアブソリュート角度を算出する工程と、
を含む、
アブソリュート角度の特定方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本件は、計測装置及びアブソリュート角度特定方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、特定の軸回りの回転角度を検出したり、回転速度を検出したりすることができる計測装置が知られている。このような計測装置はロータリーエンコーダを備えている。ロータリーエンコーダは、測定対象物の回転方向の機械的変位量をデジタル量に変換する位置センサである。ロータリーエンコーダは、複数のパターンが周方向に配列されたスケールと、このスケールと対向配置された検出部(検出ヘッド)を備えている。
【0003】
ところで、測定対象物における現在の角度(アブソリュート角度)が直ちに判明すると便利であることから、これを可能とするアブソリュート型の絶対位置測定装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1における絶対位置測定装置は、スピンドルの位置をアブソリュート型で測定するために、スピンドルの回転に応じて2つの互いに周期が異なる位相信号を発信する位相信号発信手段を備える。ここで、位相信号発信手段は、第1ロータリーエンコーダと第2ロータリーエンコーダを備えている。また、ロータリーエンコーダの計測精度を向上させるために、円周上に複数の検出部を配置して、個々の検出部から得られたデータを平均化する方法が提案されている(例えば、特許文献2、3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-304052号公報特
国際公開第2019/039344号
特開2001-12967号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されているように、多くの検出部を備えることで、精度よくアブソリュート角度を検出することができるようになる。
【0006】
しかしながら、検出部の数が増すほど、計測装置の部品点数が増し、計測装置の消費電流も増加する。
【0007】
1つの側面では、本発明は、計測装置の部品点数を削減し、計測装置の消費電流を低下させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
1つの態様では、計測装置は、ロータリースケールに設けられ、当該ロータリースケールの回転軸回りに配置され、複数の第1のパターンが周方向に沿って配列されて形成された第1のスケールと、前記ロータリースケールに設けられ、前記回転軸周りに配置され、複数の第2のパターンが周方向に沿って配列され、前記第1のスケールと異なる位置に形成された第2のスケールと、前記回転軸回りに広がり、それぞれ前記第1のスケールと対向させて配置され、それぞれ前記第1のパターンを読み取る複数の第1パターン検出部と、前記第2のスケールと対向させて配置され、前記第2のパターンを読み取る第2パターン検出部と、前記第1パターン検出部の読み取り結果と、前記第2パターン検出部の読み取り結果とに基づいて、前記ロータリースケールのアブソリュート角度を特定する演算部と、を備え、前記第2パターン検出部の数は、前記第1パターン検出部の数よりも少ない態様とすることができる。
【0009】
上記構成の計測装置において、前記第2パターン検出部の前記回転軸を中心とした周方向の位置は、前記複数の第1パターン検出部のうちのいずれかの前記回転軸を中心とした周方向の位置と一致している態様としてもよい。
【0010】
また、上記構成の計測装置において、前記演算部は、前記複数の第1パターン検出部のうち、前記回転軸を中心とした周方向の位置が前記第2パターン検出部の前記回転軸を中心とした周方向の位置と一致している前記第1パターン検出部の読み取り結果と、前記第2パターン検出部の読み取り結果とに基づいて、前記ロータリースケールのアブソリュート角度を特定する構成とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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