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公開番号2024145416
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023057747
出願日2023-03-31
発明の名称ボイラ
出願人三浦工業株式会社
代理人個人
主分類F22B 37/00 20060101AFI20241004BHJP(蒸気発生)
要約【課題】ボイラ本体内を効率よく効果的に防錆することができるボイラを提供することである。
【解決手段】水を加熱して蒸気を生成するボイラ本体2と、前記ボイラ本体に不活性ガスを導入可能な不活性ガス導入部7とを備え、前記不活性ガス導入部7は、水の加熱を停止したことにより、前記ボイラ本体内の圧力が不活性ガスを導入可能となる圧力まで低下すると、当該ボイラ本体2に不活性ガスを導入する。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
水を加熱して蒸気を生成するボイラ本体と、
前記ボイラ本体に不活性ガスを導入可能な不活性ガス導入部とを備え、
前記不活性ガス導入部は、水の加熱を停止したことにより、前記ボイラ本体内の圧力が不活性ガスを導入可能となる圧力まで低下すると、当該ボイラ本体に不活性ガスを導入する、ボイラ。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記不活性ガス導入部は、
前記ボイラ本体内の圧力を検出可能な本体圧力検出部と、
不活性ガスを供給する不活性ガスラインと前記ボイラ本体とが連通していない非連通状態と、連通している連通状態とに変化可能な連通弁とを含み、
前記本体圧力検出部によって検出された圧力が所定値未満となったときに、前記連通弁を前記連通状態に変化させる第1制御を行う、請求項1に記載のボイラ。
【請求項3】
前記不活性ガス導入部は、前記第1制御を行った後であって前記本体圧力検出部によって検出された圧力が所定値以上となった以降において、前記連通弁を前記非連通状態に変化させる第2制御を行う、請求項2に記載のボイラ。
【請求項4】
前記不活性ガス導入部は、
前記不活性ガスライン内の圧力を検出可能な不活性ガスライン圧力検出部を含み、
前記不活性ガスライン圧力検出部によって検出される圧力が、当該不活性ガスライン圧力検出部を通過する不活性ガスの圧力に相当するとして定められている圧力値よりも高い特定値以上となったときに、エラーに関する制御を行う、請求項3に記載のボイラ。
【請求項5】
前記不活性ガス導入部は、
前記連通弁が前記非連通状態に変化しているか否かを判定する判定部を含み、
前記第2制御を行ったにもかかわらず前記判定部により前記非連通状態に変化していないと判定されたときにエラーに関する制御を行う、請求項3に記載のボイラ。
【請求項6】
前記不活性ガス導入部は、
前記ボイラ本体内の圧力が不活性ガスを導入可能となる圧力として定められている圧力まで低下したときに、閉状態から開状態となることで、当該ボイラ本体に不活性ガスを導入可能とする開閉弁を含み、
前記開閉弁は、前記ボイラ本体内の圧力にかかわらず、不活性ガスを供給する不活性ガスラインと連通可能である、請求項1に記載のボイラ。
【請求項7】
前記不活性ガスラインは、不活性ガスの供給元への逆流を止めるための逆止弁を含む、請求項6に記載のボイラ。
【請求項8】
前記不活性ガス導入部は、
前記不活性ガスラインと前記開閉弁とが連通していない非連通状態と、連通している連通状態とに変化可能な連通弁を含み、
前記連通弁は、前記ボイラ本体内の圧力にかかわらず、前記不活性ガスラインと前記開閉弁とが連通している連通状態となっている、請求項6に記載のボイラ。
【請求項9】
前記不活性ガス導入部は、
前記不活性ガスライン内の圧力を検出可能な不活性ガスライン圧力検出部と、
前記連通弁および前記不活性ガスライン圧力検出部よりも不活性ガスの供給元側に設けられ、不活性ガスの供給元への逆流を止めるための逆止弁とを含み、
前記不活性ガスライン圧力検出部によって検出される圧力が、当該不活性ガスライン圧力検出部を通過する不活性ガスの圧力に相当するとして定められている圧力値よりも高い特定値以上となったときに、前記連通弁を非連通状態に変化させる制御を行う、請求項8に記載のボイラ。
【請求項10】
前記不活性ガス導入部は、
前記不活性ガスライン内の圧力を検出可能な不活性ガスライン圧力検出部と、
前記不活性ガスライン圧力検出部よりも不活性ガスの供給元側に設けられ、不活性ガスの供給元への逆流を止めるための逆止弁とを含み、
前記不活性ガスライン圧力検出部によって検出される圧力が、当該不活性ガスライン圧力検出部を通過する不活性ガスの圧力に相当するとして定められている圧力値よりも高い特定値以上となったときに、エラーに関する制御を行う、請求項8に記載のボイラ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ボイラに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、例えばボイラが燃焼停止状態であるときにおいて、ボイラ本体内に酸素が残留していた場合ボイラ本体に錆びが生じる虞がある。このため、例えば、不活性ガスである窒素をボイラ本体内に流入させつつボイラ本体内の空気をボイラ本体外へ排出させて窒素に置き換えることなどにより、防錆処理を行うものがあった(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-057009号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来のボイラにおいては、ボイラの燃焼停止後、ボイラ本体内の空気を窒素に置き換える際に、空気よりも窒素の方が軽いため、空気をボイラ本体の上側から抜くと完全に抜ききることができない。また、空気をボイラ本体の下側から抜く場合、ボイラ本体内には缶水が残っており缶水の水位がまちまちであるため、缶水の水位のすぐ上の位置から空気を抜くことが不可能であり、空気を抜く位置と缶水の水位との間に溜まる空気を抜き切ることができない。このため、従来のボイラにおいては、窒素への置き換えが不完全となり、空気が残留してしまう虞があった。一方、空気をボイラ本体の最下方から抜く場合には、排水ブローをして缶水を全て抜いた上で窒素を封入することになり手間およびコストが生じる。
【0005】
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、ボイラ本体内を効率よく効果的に防錆することができるボイラを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1) 上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うボイラは、水を加熱して蒸気を生成するボイラ本体と、前記ボイラ本体に不活性ガスを導入可能な不活性ガス導入部とを備え、前記不活性ガス導入部は、水の加熱を停止したことにより、前記ボイラ本体内の圧力が不活性ガスを導入可能となる圧力まで低下すると、当該ボイラ本体に不活性ガスを導入する。
【0007】
上記の構成によれば、加熱停止に応じてボイラ本体内の蒸気が水に変化することによる圧力低下を活用して不活性ガスが導入されるため、ボイラ本体内に空気を残存させることなく効率よく効果的に防錆処理を行うことができる。
【0008】
(2) 好ましくは、前記不活性ガス導入部は、前記ボイラ本体内の圧力を検出可能な本体圧力検出部と、不活性ガスを供給する不活性ガスラインと前記ボイラ本体とが連通していない非連通状態と、連通している連通状態とに変化可能な連通弁とを含み、前記本体圧力検出部によって検出された圧力が所定値未満となったときに、前記連通弁を前記連通状態に変化させる第1制御を行う。
【0009】
上記の構成によれば、ボイラ本体内の圧力が所定値未満となったときに、ボイラ本体に不活性ガスを導入可能な状態に遷移できる。
【0010】
(3) 前記不活性ガス導入部は、前記第1制御を行った後であって前記本体圧力検出部によって検出された圧力が所定値以上となった以降において、前記連通弁を前記非連通状態に変化させる第2制御を行う。
(【0011】以降は省略されています)

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