TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025015898
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-31
出願番号
2023118779
出願日
2023-07-21
発明の名称
発電設備のボイラ給水ポンプ回転数制御方法及び装置
出願人
JFEエンジニアリング株式会社
代理人
弁理士法人MTS国際特許事務所
主分類
F22D
5/32 20060101AFI20250124BHJP(蒸気発生)
要約
【課題】エネルギーロスを抑制し省エネ性に優れると共に、廃棄物処理発電設備などの燃焼状態の変動が大きく、かつ、高圧給水加熱器等の圧損要素を有さない場合においても、ボイラ給水流量調節弁による制御性も維持し、安定した稼働を得る。
【解決手段】ボイラ給水流量調節弁22を経由してボイラ(10)に給水を行う発電設備において、ボイラドラム10の水位(L)が一定となるように前記ボイラ給水流量調節弁22を制御すると共に、前記ボイラ給水流量調節弁22の入口と出口の差圧P
i
-P
O
が目標値ΔPとなるよう、ボイラ給水ポンプ14の回転数をインバータ(46)を用いて制御する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
ボイラ給水流量調節弁を経由してボイラに給水を行う発電設備において、
ボイラドラムの水位が一定となるように前記ボイラ給水流量調節弁を制御すると共に、
前記ボイラ給水流量調節弁の入口と出口の差圧が目標値となるよう、ボイラ給水ポンプの回転数を制御することを特徴とする発電設備のボイラ給水ポンプ回転数制御方法。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記ボイラ給水ポンプの回転数をインバータを用いて制御することを特徴とする請求項1に記載の発電設備のボイラ給水ポンプ回転数制御方法。
【請求項3】
前記発電設備が、ボイラで廃棄物を燃焼して発電する廃棄物処理発電設備であることを特徴とする請求項1又は2に記載の発電設備のボイラ給水ポンプ回転数制御方法。
【請求項4】
ボイラが複数ある発電設備で全てのボイラ給水ポンプを同じ回転数で運転する場合においては、全てのボイラのボイラ給水流量調節弁の入口と出口の差圧の最低値が目標値となるようにボイラ給水ポンプの回転数を制御することを特徴とする請求項1に記載の発電設備のボイラ給水ポンプ回転数制御方法。
【請求項5】
ボイラ出側のボイラ発生蒸気配管上に、蒸気温度が設定値を超えないようにするための減温器が設けられている発電設備においては、
前記ボイラ給水流量調節弁の入口と出口の差圧の目標値を、減温器要求圧力がボイラドラム要求圧力より高くなるように、減温器要求圧力として不足が予想される値を含んだ目標値に設定してボイラ給水ポンプの回転数を制御することを特徴とする請求項1に記載の発電設備のボイラ給水ポンプ回転数制御方法。
【請求項6】
ボイラ給水流量調節弁を経由してボイラに給水を行うようにされた発電設備において、
ボイラドラムの水位が一定となるように前記ボイラ給水流量調節弁を制御する手段と、
前記ボイラ給水流量調節弁の入口と出口の差圧が目標値となるよう、ボイラ給水ポンプの回転数を制御する手段と、
を備えたことを特徴とする発電設備のボイラ給水ポンプ回転数制御装置。
【請求項7】
前記ボイラ給水ポンプの回転数をインバータを用いて制御するようにされていることを特徴とする請求項6に記載の発電設備のボイラ給水ポンプ回転数制御装置。
【請求項8】
前記発電設備が、ボイラで廃棄物を燃焼して発電する廃棄物処理発電設備であることを特徴とする請求項6又は7に記載の発電設備のボイラ給水ポンプ回転数制御装置。
【請求項9】
ボイラが複数設けられた発電設備で全てのボイラ給水ポンプを同じ回転数で運転する場合においては、全てのボイラのボイラ給水流量調節弁の入口と出口の差圧の最低値が目標値となるようにボイラ給水ポンプの回転数を制御する手段を備えたことを特徴とする請求項6に記載の発電設備のボイラ給水ポンプ回転数制御装置。
【請求項10】
ボイラ出側のボイラ発生蒸気配管上に、蒸気温度が設定値を超えないようにするための減温器が設けられている発電設備においては、
前記ボイラ給水流量調節弁の入口と出口の差圧の目標値を、減温器要求圧力がボイラドラム要求圧力より高くなるように、減温器要求圧力として不足が予想される値を含んだ目標値に設定してボイラ給水ポンプの回転数を制御する手段を備えたことを特徴とする請求項6に記載の発電設備のボイラ給水ポンプ回転数制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、発電設備のボイラ給水ポンプ回転数制御方法及び装置に係り、特に、エネルギーロスを抑制し省エネ性に優れると共に、廃棄物処理発電設備などの、燃焼状態の変動が大きく、且つ、高圧給水加熱器などの圧損要素を有さない場合においても、ボイラ給水流量調節弁による制御性も維持し、安定した稼働を行うことが可能な、発電設備のボイラ給水ポンプ回転数制御方法及び装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ボイラからの蒸気を蒸気タービン発電機などによって発電する機能を有する発電設備において、ボイラに復水などを返送するボイラ給水システムの給水流量制御装置が知られている。
【0003】
このような発電設備においては、ボイラドラムを水位一定に制御するボイラ給水システムを有する。図1にボイラ1台の場合を例示する如く、ボイラドラム10へのボイラ給水システムは、ボイラ給水ポンプ駆動用電動機12により定速回転で運転するボイラ給水ポンプ14、ボイラ給水ポンプ出口側配管16、ボイラ給水配管18、ボイラ給水流量計20、ボイラ給水流量調節弁22、ボイラドラム水位計24、ボイラ発生蒸気輸送配管26、ボイラ発生蒸気流量計28、ボイラ給水流量制御装置30から主に構成され、ボイラドラム10の水位を一定に維持する制御を行う。
【0004】
前記ボイラ給水流量制御装置30は、主にボイラドラム水位計24からボイラドラム水位(ドラムレベルとも称する)の信号Lを受けて、水位一定となるようボイラ給水流量調節弁22の開度を制御するが、ボイラ発生蒸気流量計28からのボイラ発生蒸気流量の信号F
s
とボイラ給水流量計20からのボイラ給水流量の信号F
w
の差分値をボイラ給水流量調節弁22の開度にフィードバックさせ、ドラム水位の一層の安定を図る、ドラムレベルの信号L、給水流量の信号F
w
及び発生蒸気流量の信号F
s
のいわゆる3要素制御を行っている。
【0005】
前記ボイラ給水ポンプ14は常に最大容量を発揮できる回転数で定速運転され、ボイラドラム10の水位は、ボイラの運転状態によらず、ボイラ給水流量制御装置30によりボイラ給水流量調節弁22の開度によって制御される。
【0006】
図2にボイラが複数の場合を例示する如く、2台以上のボイラに対してヘッダーなどを含むボイラ給水ポンプ出口側共有配管17を接続することで、ボイラ給水ポンプ14全台を共用する構成の場合においても、1台のボイラドラム10の水位が高く、他方が低い場合などにおいて、それぞれ、ボイラ給水流量調節弁22の開度は相違する開度要求となるが、ボイラ給水流量制御装置30が各ボイラごとに独立しているので、支障はないものとなっている。
【0007】
特に、廃棄物処理発電設備においては、ボイラ1台では十分な廃棄物燃焼量が確保できない場合があり、設備全体の設計最適化のために、ボイラを複数とすることが多い。
【0008】
又、前記ボイラ発生蒸気輸送配管26上に減温器32を設置して、ボイラ給水の一部を蒸気へ噴霧することによって蒸気温度が設定値を超えないように制御する場合、ボイラ給水ポンプ14は常に最大容量を発揮できる回転数で定速運転され、減温器32へ給水するのに十分なヘッドを確保している。又、減温器32への減温器給水配管34はボイラ給水流量調節弁22の上流側で分岐しているため、ボイラ給水流量調節弁22で減圧される前の高圧給水が直接減温器32に到達し、十分な着圧を確保している。
【0009】
しかしながら従来は、ボイラ給水ポンプ14を設計上想定する最大容量とした上で、定速回転としており、ポンプヘッドや流量などの余剰分に対してボイラ給水流量調節弁22を絞って差圧を与えて流量制御するため、エネルギーロスがある。ボイラ給水ポンプ14は発電設備内でも最大級のため、問題となっている。
【0010】
一方、本発明に類似する技術として、特許文献1には、流量制御弁の前後差圧が一定になるように給水ポンプ駆動用タービンの回転数を制御することが記載されている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
三浦工業株式会社
ボイラ
1か月前
株式会社三五
過熱蒸気発生装置
19日前
イシズム株式会社
地域強靭化システム
1か月前
三菱重工業株式会社
熱回収利用システム
1か月前
三菱重工業株式会社
ボイラ、発電設備、およびボイラの制御方法
22日前
三菱重工業株式会社
ボイラのシール構造及びボイラのシール構造の補修方法
8日前
株式会社神戸製鋼所
ブローイングアウト設備およびブローイングアウト方法
22日前
JFEエンジニアリング株式会社
発電設備のボイラ給水ポンプ回転数制御方法及び装置
8日前
チルドレンズ ホスピタル メディカル センター
造血幹細胞およびその派生体の生成のためのオルガノイド組成物
25日前
ダイキン工業株式会社
含フッ素化合物
1か月前
ファイヴ プライム セラピューティクス インク
がん治療における化学療法剤と組み合わせた抗FGFR2抗体
25日前
他の特許を見る