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公開番号2025075346
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023186435
出願日2023-10-31
発明の名称過熱水蒸気生成装置、及び、過熱水蒸気生成装置に用いられる導体管の製造方法
出願人トクデン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類F22G 1/16 20060101AFI20250508BHJP(蒸気発生)
要約【課題】熱応力による収縮作用や局所加熱を低減して導体管の熱劣化を防止する。
【解決手段】誘導加熱される導体管2は、水又は水蒸気の導入側において軸方向に短絡して形成された導入側短絡部21と、過熱水蒸気の導出側において軸方向に短絡して形成された導出側短絡部22と、導入側短絡部21及び導出側短絡部22を接続するとともに軸方向に短絡されていない螺旋状の接続管部23とを有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
螺旋状に巻回された円筒状の導体管を磁束発生機構により誘導加熱して、前記導体管を流れる水又は水蒸気を加熱して過熱水蒸気を生成する過熱水蒸気生成装置であって、
前記導体管は、
前記水又は水蒸気の導入側において軸方向に短絡して形成された導入側短絡部と、
前記過熱水蒸気の導出側において軸方向に短絡して形成された導出側短絡部と、
前記導入側短絡部及び前記導出側短絡部を接続するとともに軸方向に短絡されていない螺旋状の接続管部とを有する、過熱水蒸気生成装置。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記導入側短絡部、前記導出側短絡部及び前記接続管部は一体形成されたものである、請求項1に記載の過熱水蒸気生成装置。
【請求項3】
螺旋状に巻回された円筒状の導体管を磁束発生機構により誘導加熱して、前記導体管を流れる水又は水蒸気を加熱して過熱水蒸気を生成する過熱水蒸気生成装置に用いられる前記導体管の製造方法であって、
直管状の導体管に曲げ加工を施して螺旋状の導体管を形成し、
前記螺旋状の導体管の一端側を軸方向に短絡して一端側短絡部を形成し、
前記螺旋状の導体管の他端側を軸方向に短絡して他端側短絡部を形成し、
前記一端側短絡部及び前記他端側短絡部の間は軸方向に短絡させずに螺旋状の接続管部を形成する、導体管の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、過熱水蒸気生成装置、及び、過熱水蒸気生成装置に用いられる導体管の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来の過熱水蒸気生成装置としては、特許文献1に示すように、螺旋状の導体管を軸方向全体に亘って短絡して一体化したものが考えられている。
【0003】
しかしながら、導体管の軸方向全体を溶接により短絡させた構成では、導体管の軸方向の中央部が誘導加熱によって過昇温(異常高温)されてしまい、万が一の場合、導体管が溶断する可能性がある。また、導体管の熱応力による収縮作用によって導体管に金属疲労が発生し、万が一の場合、破断して蒸気が漏れる恐れもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-113282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで本発明は、上記問題点を解決すべくなされたものであり、熱応力による収縮作用や局所加熱を低減して導体管の熱劣化を抑制することをその主たる課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち本発明に係る過熱水蒸気生成装置は、螺旋状に巻回された円筒状の導体管を磁束発生機構により誘導加熱して、前記導体管を流れる水又は水蒸気を加熱して過熱水蒸気を生成する過熱水蒸気生成装置であって、前記導体管は、前記水蒸気の導入側において軸方向に短絡して形成された導入側短絡部と、前記過熱水蒸気の導出側において軸方向に短絡して形成された導出側短絡部と、前記導入側短絡部及び前記導出側短絡部を接続するとともに軸方向に短絡されていない螺旋状の接続管部とを有することを特徴とする。
【0007】
このようなものであれば、導体管が螺旋状の接続管部によって導入側短絡部と導出側短絡部とに分割されているので、熱応力による収縮作用を低減することができ、また、導体管の局所過熱を低減することができる。その結果、導体管の熱劣化を抑制することができる。さらに、導入側短絡部を低温域とし、導出側短絡部を高温域とすることで、導入側短絡部を普通鋼とし、導出側短絡部を耐熱鋼とする等の材質の使い分けができるので、コストダウンも可能となる。
【0008】
導体管の構成を簡単にするためには、前記導入側短絡部、前記導出側短絡部及び前記接続管部は一体形成されたものであることが望ましい。
【0009】
また、本発明に係る導体管の製造方法は、螺旋状に巻回された円筒状の導体管を磁束発生機構により誘導加熱して、前記導体管を流れる水又は水蒸気を加熱して過熱水蒸気を生成する過熱水蒸気生成装置に用いられる前記導体管の製造方法であって、直管状の導体管に曲げ加工を施して螺旋状の導体管を形成し、前記螺旋状の導体管の一端側を軸方向に短絡して一端側短絡部を形成し、前記螺旋状の導体管の他端側を軸方向に短絡して他端側短絡部を形成し、前記一端側短絡部及び前記他端側短絡部の間は軸方向に短絡させずに螺旋状の接続管部を形成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
このように構成した本発明によれば、熱応力による収縮作用や局所加熱を低減して導体管の熱劣化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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