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公開番号2025039050
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-21
出願番号2023145807
出願日2023-09-08
発明の名称ガスバーナ及びこれを備えたボイラ
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F22B 31/00 20060101AFI20250313BHJP(蒸気発生)
要約【課題】バーナ本体が風箱を貫通する貫通孔におけるシール性を維持するとともに熱伸び差による変形を許容することができるガスバーナを提供する。
【解決手段】ガスバーナ1は、風箱3と、ボイラの火炉7にガス燃料を供給するバーナ本体5と、を備え、バーナ本体5は、火炉7に向かう第1水平軸線L1の方向に延在するとともに風箱3に固定された先端部10と、風箱3の後壁部3aに設けた貫通孔22を貫通する基端部12と、を備え後壁部3aは、第1水平軸線L1の方向に位置するとともに取り外し可能な取外し壁部3a1と、取外し壁部3a1に対して第1水平軸線L1から離間した位置に設けられるとともに貫通孔22が形成された固定壁部3a2と、を備え、貫通孔22には、貫通孔22を気密にシールするとともに後壁部3aに対する基端部12の相対移動を許容する弾性変形部30が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
燃焼用空気が供給される風箱と、
前記風箱の内部に設けられてボイラの火炉にガス燃料を供給するバーナ本体と、
を備え、
前記バーナ本体は、前記火炉に向かう軸線の方向に延在するとともに前記風箱に対して固定された先端部と、該先端部に接続されるとともに基端側に延在して前記風箱の後壁部に設けた貫通孔を貫通する基端部と、を備え
前記後壁部は、前記軸線の方向に位置するとともに取り外し可能な第1壁部と、該第1壁部に対して前記軸線から離間した位置に設けられるとともに前記貫通孔が形成された第2壁部と、を備え、
前記貫通孔には、該貫通孔を気密にシールするとともに前記後壁部に対する前記基端部の相対移動を許容する弾性変形部が設けられているガスバーナ。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記基端部は、所定の曲率で曲げられた曲げ部を有している請求項1に記載のガスバーナ。
【請求項3】
前記先端部には、前記火炉に向けて開口するとともに支点回りに回動するノズルが設けられている請求項1に記載のガスバーナ。
【請求項4】
前記弾性変形部は、前記風箱に固定された風箱側固定部と、前記基端部に固定された基端部側固定部と、一端が前記風箱側固定部に固定されかつ他端が前記基端部側固定部に固定され内部に前記基端部が挿通するエクスパンション部と、を備えている請求項1に記載のガスバーナ。
【請求項5】
前記エクスパンション部は、冷態時に、所定の圧縮力を与えられている請求項4に記載のガスバーナ。
【請求項6】
前記所定の圧縮力は、エクスパンション部に応力がない状態の前記基端部側固定部の位置が、ガスバーナ点火時の前記基端部側固定部の位置とガスバーナ非点火時の前記基端部側固定部の位置との間になるように調整されている請求項5に記載のガスバーナ。
【請求項7】
ボイラ本体と、
前記ボイラ本体に対して設けられた請求項1に記載のガスバーナと、
を備えているボイラ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ガスバーナ及びこれを備えたボイラに関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
ボイラにガス燃料を供給して火炎を形成するガスバーナが知られている(特許文献1)。特許文献1では、複数のバーナノズルが収容された風箱とバーナパネルとを接続するフランジ部に対して、熱伸び差によって生じるガス漏れの低減に関する発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-110829号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に示されているように、ガスバーナではガスの漏洩を防ぐために風箱の漏洩対策が必要となる。特許文献1では火炉壁(バーナパネル)と風箱との間の漏洩対策が検討されているが、バーナ本体が、風箱から炉外に貫通する貫通孔におけるシール性についても検討する必要がある。また、上記貫通孔におけるバーナ本体と風箱との熱伸び差による変形についても考慮する必要がある。
【0005】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、バーナ本体が風箱を貫通する貫通孔におけるシール性を維持するとともに熱伸び差による変形を許容することができるガスバーナ及びこれを備えたボイラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係るガスバーナは、燃焼用空気が供給される風箱と、前記風箱の内部に設けられてボイラの火炉にガス燃料を供給するバーナ本体と、を備え、前記バーナ本体は、前記火炉に向かう軸線の方向に延在するとともに前記風箱に対して固定された先端部と、該先端部に接続されるとともに基端側に延在して前記風箱の後壁部に設けた貫通孔を貫通する基端部と、を備え前記後壁部は、前記軸線の方向に位置するとともに取り外し可能な第1壁部と、該第1壁部に対して前記軸線から離間した位置に設けられるとともに前記貫通孔が形成された第2壁部と、を備え、前記貫通孔には、該貫通孔を気密にシールするとともに前記後壁部に対する前記基端部の相対移動を許容する弾性変形部が設けられている。
【0007】
本開示の一態様に係るボイラは、ボイラ本体と、前記ボイラ本体に対して設けられた上記のガスバーナと、を備えている。
【発明の効果】
【0008】
バーナ本体が風箱を貫通する貫通孔におけるシール性を維持するとともに熱伸び差による変形を許容することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の一実施形態に係るガスバーナを水平面で切断して示した断面図である。
図1のガスバーナを鉛直面で切断して示した断面図である。
図1の弾性変形部の周囲を拡大して示した断面図である。
図3のガスバーナから調整用ボルトを取り外した状態を示した断面図である。
ガスバーナの据付時を説明した概略構成断面図である。
ガスバーナのエクスパンション部の伸縮状態を示した概略構成断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本開示に係る実施形態について、図面を参照して説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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