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公開番号2025029382
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-06
出願番号2023133981
出願日2023-08-21
発明の名称ドレン回収装置
出願人三浦工業株式会社
代理人個人
主分類F22D 11/06 20060101AFI20250227BHJP(蒸気発生)
要約【課題】ドレンタンク内の水位が満水となったとしても、キャビテーションの発生を抑制してドレンタンクからの給水制御を継続的に行うことができるドレン回収装置を提供することである。
【解決手段】ボイラ本体により生成された蒸気を使用する蒸気使用機器8からのドレンを大気に開放することなく回収して貯留するドレンタンク3と、前記ドレンタンク3において貯留されているドレンを前記ボイラ本体へ供給するためのドレン供給部と、前記ドレンタンク3内の水位を検出する水位検出部5と、前記ドレンタンク3内の温度を検出する温度検出部34と、前記ドレンタンク3内にドレンを貯留する第1の状態と、ドレンをブローする第2の状態とのいずれかに制御する状態制御部とを備え、前記状態制御部は、前記第1の状態に制御しているときにおいて前記水位検出部5によって検出される水位が所定水位に達しているとともに前記温度検出部34によって検出される温度が所定温度に達している状態となることを条件として、前記第2の状態に制御する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ボイラ本体により生成された蒸気を使用する蒸気使用機器からのドレンを大気に開放することなく回収して貯留するドレンタンクと、
前記ドレンタンクにおいて貯留されているドレンを前記ボイラ本体へ供給するためのドレン供給部と、
前記ドレンタンク内の水位を検出する水位検出部と、
前記ドレンタンク内の温度を検出する温度検出部と、
前記ドレンタンク内にドレンを貯留する第1の状態と、ドレンをブローする第2の状態とのいずれかに制御する状態制御部とを備え、
前記状態制御部は、前記第1の状態に制御しているときにおいて前記水位検出部によって検出される水位が所定水位に達しているとともに前記温度検出部によって検出される温度が所定温度に達している状態となることを条件として、前記第2の状態に制御する、ドレン回収装置。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
水を前記ボイラ本体へ供給可能な水供給部を備え、
前記第2の状態に制御されたことに応じて、前記水供給部により水を前記ボイラ本体へ供給する処理を行う、請求項1に記載のドレン回収装置。
【請求項3】
前記状態制御部は、前記第2の状態に制御しているときにおいて前記水位検出部によって検出される水位が前記所定水位よりも低い予め定められた特定水位未満となることを条件として、前記第1の状態に制御する、請求項1または請求項2に記載のドレン回収装置。
【請求項4】
所定期間内において前記第1の状態から前記第2の状態に制御された回数が所定回数に達していることを条件として、特定処理を行う、請求項1または請求項2に記載のドレン回収装置。
【請求項5】
前記特定処理は、アラーム報知するための処理を含む、請求項4に記載のドレン回収装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ドレン回収装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ボイラによって生成された蒸気を負荷機器に供給し、負荷機器において熱源として使用された蒸気が凝縮して発生するドレンを、耐圧性を有する密閉型のドレンタンク(クローズドタンクともいう)に高温・高圧の状態で回収して、当該ドレンを再度ボイラに給水するクローズドタイプのボイラシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、密閉型のドレンタンク内の水温が所定値以上の高温となった場合、タンク内の温度を下げる目的で水を補給する制御が行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-105442号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の制御においては、ドレンタンク内の水温が高温になったときにおいて、すでにタンク内が満水かそれに近い水位であった場合には、水温を適切な温度に下げるために要する水を補給することができない。一方で、随時ドレンが回収されることや加圧されていることなどによりドレンタンク内の水温がさらに上昇してしまう。その結果、給水ポンプでキャビテーションが発生することにより給水量が減少してしまい、ボイラ本体への適切な給水ができない虞があった。
【0005】
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、ドレンタンク内の水位が満水となったとしても、キャビテーションの発生を抑制してドレンタンクからの給水制御を継続的に行うことができるドレン回収装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明のドレン回収装置は、ボイラ本体により生成された蒸気を使用する蒸気使用機器からのドレンを大気に開放することなく回収して貯留するドレンタンクと、前記ドレンタンクにおいて貯留されているドレンを前記ボイラ本体へ供給するためのドレン供給部と、前記ドレンタンク内の水位を検出する水位検出部と、前記ドレンタンク内の温度を検出する温度検出部と、前記ドレンタンク内にドレンを貯留する第1の状態と、ドレンをブローする第2の状態とのいずれかに制御する状態制御部とを備え、前記状態制御部は、前記第1の状態に制御しているときにおいて前記水位検出部によって検出される水位が所定水位に達しているとともに前記温度検出部によって検出される温度が所定温度に達している状態となることを条件として、前記第2の状態に制御する。
【0007】
上記の構成によれば、ドレンタンク内の水位が所定水位に達しているとともに、ドレンタンク内の温度が所定温度に達している状態となることを条件として、ドレンタンク内のドレンをブローする。このため、ドレンタンク内の水位が上昇することで水を補給することができない状況であったとしても、ドレンタンク内の水位を下げて水を補給可能とすることができる。これにより、ドレンタンク内の温度を下げ、キャビテーションの発生を抑制して、ドレンタンクからの給水制御を継続的に行うことができる。
【0008】
好ましくは、水を前記ボイラ本体へ供給可能な水供給部を備え、前記第2の状態に制御されたことに応じて、前記水供給部により水を前記ボイラ本体へ供給する処理を行う。
【0009】
上記の構成によれば、ドレンがブローされることに応じて、ボイラ本体へ水を供給することができるため、ボイラの稼働を停止させてしまうことを防止できる。
【0010】
好ましくは、前記状態制御部は、前記第2の状態に制御しているときにおいて前記水位検出部によって検出される水位が前記所定水位よりも低い予め定められた特定水位未満となることを条件として、前記第1の状態に制御する。
(【0011】以降は省略されています)

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