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公開番号
2024164973
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023080736
出願日
2023-05-16
発明の名称
検査治具および検査方法
出願人
三菱重工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F22B
37/02 20060101AFI20241121BHJP(蒸気発生)
要約
【課題】本開示は、板状部材で固定された伝熱管における膨出の有無を伝熱管の外周面の直径を180°の範囲で計測せずに、簡便に判定する検査治具および検査方法の提供を目的とする。
【解決手段】本開示に係る検査治具10は、複数の伝熱管2が並列し、隣り合う伝熱管2同士が板状部材3で接合された部材の伝熱管2を検査対象とし、検査対象における膨出の有無を判定するための検査治具10であって、本体部11と、本体部11の内方に向けて凹む凹曲部12を有し、凹曲部12は、未膨出の伝熱管2の外周面に当接させた際に、伝熱管2の頂部と、凹曲部12の底部との間に所定の隙間Gが確保される形状である。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の伝熱管が並列し、隣り合う前記伝熱管同士が板状部材で接合された部材の前記伝熱管を検査対象とし、該検査対象における膨出の有無を判定するための検査治具であって、
本体部と、前記本体部の内方に向けて凹む凹曲部を有し、
前記凹曲部は、未膨出の前記伝熱管の外周面に当接させた際に、前記伝熱管の頂部と、前記凹曲部の底部との間に所定の隙間が確保される形状である検査治具。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
前記凹曲部は、曲率半径Rの円弧面からなり、
前記凹曲部の曲率は、前記伝熱管の未膨出の状態の外周面の曲率よりも大きい請求項1に記載の検査治具。
【請求項3】
前記凹曲部の深さは、前記伝熱管の未膨出の状態の外周面の半径よりも小さい請求項2に記載の検査治具。
【請求項4】
複数の伝熱管が並列し、隣り合う前記伝熱管同士が板状部材で接合された部材の前記伝熱管を検査対象とし、
請求項1~3のいずれかに記載の検査治具を前記伝熱管に当接させ、
当接させた状態において、前記伝熱管の頂部と、前記凹曲部の底部との間の隙間の存在有無または前記隙間の大きさに基づいて、膨出の有無を判定する検査方法。
【請求項5】
当接させた状態において、前記伝熱管の頂部と、前記凹曲部の底部との間に存在する前記隙間に隙間ゲージを差込み、前記隙間の大きさを計測し、差込みの可否または計測値に基づいて前記膨出の有無を判定する請求項4に記載の検査方法。
【請求項6】
未膨出の検査対象の伝熱管に対して前記隙間の異なる複数の前記検査治具を用意し、
前記隙間の大きな前記検査治具から順に使用して、前記膨出の有無を段階的に判定する請求項4に記載の検査方法。
【請求項7】
膨出ありと判定された伝熱管について、組織観察を実施する請求項4に記載の検査方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、検査治具および検査方法に関するものである。
続きを表示(約 1,000 文字)
【背景技術】
【0002】
ボイラ等で使用される伝熱管は、高温高圧下に長時間曝される。この種の配管は、クリープ損傷によって徐々に膨張(膨出)する。クリープ損傷が進行するとクリープ破壊が生じ、破断に至る。そのため、クリープ損傷の進行の程度を把握することは重要である。
【0003】
クリープ損傷の進行の程度は、配管の膨張率に基づいて把握できる。膨張率は、配管の外周180°の範囲をノギスにより測定して得られた測定値から導き出される(特許文献1参照)。
【0004】
膨張(変形)していない形状が真円に近い配管について、クリープ損傷の進行の程度を評価する場合、最も膨張している方向で配管の膨出部分の外径を測定する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-148477号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ボイラでは、複数の伝熱管が狭い間隔で並列に設置されている。このため、伝熱管の外径を複数の測定方向にて測定しようとしても、ノギスを伝熱管の周方向に回すことができない場合がある。
【0007】
特許文献1では、測定対象に接する面を湾曲させたノギス状の測定装置を用いることで、狭い間隔で並列された伝熱管の外径を測定している。
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載の測定装置では、ボイラの火炉壁の伝熱管に対応できない。ボイラの火炉壁は複数の伝熱管を備え、伝熱管と伝熱管との間は炉内の燃焼ガスが漏れないように板状部材(フィン)で塞がれている。伝熱管と板状部材は溶接接合されているため、ノギス状の測定装置では伝熱管の180°の範囲を正確に計測できない。
【0009】
また、伝熱管の数は多数にのぼり、検査には時間を要する。外径が大きくなっている膨出部分の存在を短時間で確認するスクリーニングと称される作業を行うことが望ましい。
【0010】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、板状部材で固定された伝熱管における膨出の有無を伝熱管の外周面の直径を180°の範囲で計測せずに、簡便に判定する検査治具および検査方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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