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公開番号2025022522
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023127187
出願日2023-08-03
発明の名称エコノマイザ及びボイラ
出願人栗田工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F22D 1/02 20060101AFI20250206BHJP(蒸気発生)
要約【課題】エコノマイザの潜熱回収部における熱回収効率を向上させる。
【解決手段】排ガスが流通するハウジング1内に給水加熱用の伝熱管2が配置されているエコノマイザにおいて、伝熱管表面に凝縮水が生成する潜熱回収部に滴状凝縮促進剤を供給するノズル3を備えたエコノマイザ。ノズル3は、伝熱管表面の温度が前記滴状凝縮促進剤の熱分解温度以下の領域に滴状凝縮促進剤を供給するように配置されている。滴状凝縮促進剤は、サルコシン化合物および長鎖脂肪族アミンの少なくとも一種を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
排ガスが流通する排ガス流通部に給水加熱用の伝熱管が配置されているエコノマイザにおいて、
伝熱管表面に凝縮水が生成する潜熱回収部に滴状凝縮促進剤を供給する滴状凝縮促進剤供給手段を備えたことを特徴とするエコノマイザ。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記滴状凝縮促進剤供給手段は、伝熱管表面の温度が前記滴状凝縮促進剤の熱分解温度以下の領域に滴状凝縮促進剤を供給するように配置されている請求項1のエコノマイザ。
【請求項3】
前記滴状凝縮促進剤供給手段は、前記排ガスを生成させるボイラの燃料使用量によって滴状凝縮促進剤供給量を制御する供給量制御手段を有する請求項1のエコノマイザ。
【請求項4】
前記滴状凝縮促進剤が、サルコシン化合物および長鎖脂肪族アミンの少なくとも一種を含む請求項1~3のいずれかのエコノマイザ。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかのエコノマイザを備えたボイラ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ボイラ等の排ガスによってボイラ給水等を加熱するエコノマイザに係り、特に排ガス中の水蒸気の凝縮熱(潜熱)によっても給水を加熱するタイプのエコノマイザに関する。また、本発明は、このエコノマイザを備えたボイラに関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
ボイラ等の排ガスによって給水を加熱するエコノマイザとして、排ガスの顕熱によって給水を加熱し、さらに潜熱(凝縮熱)によって給水を加熱するものがある(特許文献1,2)。
【0003】
特許文献1には、顕熱回収用の乾式エコノマイザと、潜熱回収用の凝縮エコノマイザとの間に排ガス温度を変化させる手段を設けることが記載されている。
【0004】
特許文献2には、伝熱管としてフィンチューブを用い、上流側のフィンチューブで顕熱を回収し、下流側のフィンチューブで潜熱を回収するエコノマイザにおいて、下流側のフィンチューブのフィンの間隔を大きくして凝縮水を落下させ易くすることが記載されている。
【0005】
蒸気を飽和状態より低い温度の固体壁に接触させて液化凝縮する方法には、凝縮液が壁面上に連続して液膜を形成する膜状凝縮と、凝縮液が壁面上を濡らさず多数の液滴となる滴状凝縮とがある。膜状凝縮に比べて滴状凝縮はその熱伝熱率が数倍から数十倍高いことから、蒸気を凝縮させる際に滴状凝縮剤が用いられることがある(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2012-57860号公報
特開2013-108643号公報
特許第6506865号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
エコノマイザに導入される排ガスに滴状凝縮促進剤を添加すると、温度条件によっては、排ガスの熱により滴状凝縮促進剤の多くが分解してしまい、エコノマイザの潜熱回収部における熱回収効率が向上しにくい場合がある。
【0008】
本発明は、エコノマイザの潜熱回収部における熱回収効率を向上させることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のエコノマイザは、排ガスが流通する排ガス流通部に給水加熱用の伝熱管が配置されているエコノマイザにおいて、伝熱管表面に凝縮水が生成する潜熱回収部に滴状凝縮促進剤を供給する滴状凝縮促進剤供給手段を備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明の一態様では、前記滴状凝縮促進剤供給手段は、伝熱管表面の温度が前記滴状凝縮促進剤の熱分解温度以下の領域に滴状凝縮促進剤を供給するように配置されている。
(【0011】以降は省略されています)

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