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公開番号2025030895
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023136582
出願日2023-08-24
発明の名称ボイラーシステム及びボイラーの稼働方法
出願人株式会社日本汽罐
代理人個人,個人
主分類F22B 35/00 20060101AFI20250228BHJP(蒸気発生)
要約【課題】常温で固化する常温固化燃料(例えば牛脂を用いた再生油)を使用してボイラー稼働を行うことができるボイラーシステムを得る。
【解決手段】ボイラーシステムであって、ボイラー10の立ち上げ稼働時の燃料となるA重油を貯蔵するA重油タンク20と、常温固化燃料を流体化して貯蔵する燃料タンク30と、A重油をボイラー10に供給するA重油燃料供給ライン21と、常温固化燃料を流体化した燃料をボイラー10に供給する流体化燃料供給ライン31と、A重油燃料供給ラインと流体化燃料供給ラインとの供給元切り換え行う燃料切換弁(第1切換弁22及び第2切換弁32)とを備え、燃料タンク30は、ボイラー10からの蒸気により流体化した燃料を加温する加温手段(蒸気加温装置35)を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
常温で固化する燃料(常温固化燃料)を使用するボイラーを備えたボイラーシステムであって、
前記ボイラーの立ち上げ稼働時の燃料となるA重油を貯蔵するA重油タンクと、
前記常温固化燃料を流体化して貯蔵する燃料タンクと、
前記A重油を前記ボイラーに供給するA重油燃料供給ラインと、
前記常温固化燃料を流体化した燃料を前記ボイラーに供給する流体化燃料供給ラインと、
前記A重油燃料供給ラインと前記流体化燃料供給ラインとの供給元切り換え行う燃料切換弁と、
をボイラー室内に設置し、
前記燃料タンクは、前記ボイラーからの蒸気により前記流体化した燃料を加温する加温手段を備えた
ことを特徴とするボイラーシステム。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記常温固化燃料を前記ボイラー室の屋外で流体化して貯蔵する屋外貯蔵タンクを備え、
前記屋外貯蔵タンクは、
前記ボイラーからの蒸気により前記流体化した燃料を加温する保温手段と、
前記常温固化燃料を搬入口から搬入する搬入ラインと、
前記流体化した燃料を前記燃料タンクへ送油する送油ラインと、
前記送油ラインとの間で流体化した燃料を循環させる循環ラインと、
前記流体化した燃料を前記屋外貯蔵タンクから前記搬入ライン側へフィードバックする帰還ラインと、
を具備する請求項1に記載のボイラーシステム。
【請求項3】
前記循環ラインに3方弁を設け、前記循環ラインからの燃料の送油先を前記搬入ライン側と前記送油ライン側とに切り替えることで、前記送油ラインと前記循環ラインの間で前記流体化した燃料を循環させる循環ポンプを備えた請求項2に記載のボイラーシステム。
【請求項4】
A重油タンク、燃料タンク及び屋外貯蔵タンクを設置し、前記燃料タンク及び屋外貯蔵タンクに貯蔵された常温で固化する燃料(常温固化燃料)を使用するボイラーの稼働方法であって、
前記A重油タンクから供給されるA重油により前記ボイラーの立ち上げ稼働を行い、
前記ボイラーからの蒸気により加温する加温装置を備えた前記燃料タンクからの液体化燃料に前記A重油タンクから切り替えて前記ボイラーの安定稼働を行い、
前記ボイラーの稼働終了直前において再度前記A重油タンクに切り替えて稼働を行う一方、
前記安定稼働の際に、前記ボイラーからの蒸気により加温する加温装置を備えた前記屋外貯蔵タンクからの液体化燃料を前記燃料タンクへ送油ラインを介して送油し、
前記ボイラーの停止時に、電気ヒーターにより加温する加温装置を備えた前記屋外貯蔵タンクからの液体化燃料を前記屋外貯蔵タンクと前記送油ラインとの間で循環させる
ことを特徴とするボイラーの稼働方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、再生油を利用して蒸気を発生させるボイラーの稼働システムに関し、特に、常温で固化する常温固化燃料(例えば牛脂を用いた再生油)を使用してボイラー稼働を行うことができるボイラーシステム及びボイラーの稼働方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ボイラーの燃料としては、A重油が一般的に使用されている。近年、燃料価格の高騰及び省エネの見地から、ボイラーの燃料として廃油等の再生油のみを使用できないかについて検討がなされてきた。
【0003】
このような状況の中、本発明者は、ボイラーにおける消費蒸気を発生させるための燃焼ガスの燃料として、再生油(廃油)を使用可能とする構造を備えた特許文献1の多管式貫流ボイラーを提案するに至った。
【0004】
この構造によれば、燃焼室を水平方向に延設された円筒形状とし、燃焼室を臨む一端側に扉(蓋体)を形成したことで、扉(蓋体)の開閉動作で内部を臨ませることができ、燃焼室を容易に清掃可能となることで、再生油(廃油)を燃焼ガスの燃料として使用することが可能となる(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7099864号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者は、再生油(廃油)以外にボイラーの燃料として可能性があるもの探った結果、食材加工の過程で廃棄物として大量に発生する牛脂や廃動植物油を燃料として使用することができないかという発想に至った。
【0007】
しかしながら、牛脂及び廃動植物油は常温で固化する性質を有するため、従前のボイラーを稼働するシステムにおいて燃料として使用することはできなかった。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、常温で固化する常温固化燃料(例えば牛脂や廃動植物油を用いた再生油)を使用してボイラー稼働を行うことができるボイラーシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため本発明(請求項1)は、常温で固化する燃料(常温固化燃料)を使用するボイラー(10)を備えたボイラーシステムであって、次の各構成をボイラー室(1)内に設置する。
前記ボイラー(10)の立ち上げ稼働時の燃料となるA重油を貯蔵するA重油タンク(20)。
前記常温固化燃料を流体化して貯蔵する燃料タンク(30)。
前記A重油を前記ボイラー(10)に供給するA重油燃料供給ライン(21)。
前記常温固化燃料を流体化した燃料を前記ボイラー(10)に供給する流体化燃料供給ライン(31)。
前記A重油燃料供給ライン(21)と前記流体化燃料供給ライン(31)との供給元切り換え行う燃料切換弁(第1切換弁22及び第2切換弁32)。
そして、前記燃料タンク(30)は、前記ボイラー(10)からの蒸気により前記流体化した燃料を加温する加温手段(蒸気加温装置34)を備えたことを特徴としている。
【0010】
請求項2は、請求項1のボイラーシステムにおいて、
前記常温固化燃料を前記ボイラー室(1)の屋外で流体化して貯蔵する屋外貯蔵タンク(50)を備え、
前記屋外貯蔵タンク(50)は、
前記ボイラー(10)からの蒸気により前記流体化した燃料を加温する保温手段(蒸気加温装置55)と、
前記常温固化燃料を搬入口(ローリー接続部51)から搬入する搬入ライン(53)と、
前記流体化した燃料を前記燃料タンク(30)へ送油する送油ライン(60)と、
前記送油ライン(60)との間で流体化した燃料を循環させる循環ライン(70)と、
前記流体化した燃料を前記燃料タンク(30)から前記搬入ライン(53)側へフィードバックする帰還ライン(80)と、
を具備することを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)

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