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公開番号2025143910
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-02
出願番号2024043418
出願日2024-03-19
発明の名称スケール除去ユニット
出願人神鋼検査サービス株式会社
代理人弁理士法人三協国際特許事務所
主分類F22B 37/48 20060101AFI20250925BHJP(蒸気発生)
要約【課題】管同士の間隙が狭い場合においても、対象管の外周面における斜め下の領域のスケールを除去することができるスケール除去ユニットを提供する。
【解決手段】スケール除去ユニット1は、振動発生装置11とロッド12とを備える。振動発生装置11は、作業者が把持する把持部11d,11eと、振動発生源が内蔵され、操作部が設けられた装置本体部11aと、ロッド12が取り付けられる取付ベース部11cと、を備える。ロッド12は、取付ベース部11cに着脱可能な基端部12bと、弧状に曲がった曲折部12cとを有し、基端部12bから曲折部12cに亘って延びる棒状の部材である。ロッド12は、振動発生装置11が管群の外側に位置した状態で、曲折部12cが対象管に到達するように管同士の間隙に挿入される。曲折部12cは、振動発生装置11で生成された振動の伝達を受けて振動する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
多数の管が互いに間隙を形成した状態で配置される管群を構成する管のうちのスケール除去対象となる対象管に付着したスケールを除去するためのスケール除去ユニットであって、
作業者の操作によって作動する振動発生源を備えた振動発生装置と、
前記振動発生装置が取り付けられる基端部と、弧状に曲がった形状の先端部と、を有し、前記基端部から前記先端部に亘って延びる棒状のロッドと、
を備え、
前記ロッドは、前記振動発生装置が前記管群の外側に位置した状態で、前記先端部が前記対象管に到達するように前記管同士の前記間隙に挿入されるとともに、作動により前記振動発生源で生成される振動の伝達を受けることによって前記先端部が振動するように構成されている、
スケール除去ユニット。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記先端部は、四分円以上半円以下の円弧形状に曲がっている、
請求項1に記載のスケール除去ユニット。
【請求項3】
前記先端部は、当該先端部の途中の箇所から弧の内側に向けて突出する突起部を有する、
請求項1または請求項2に記載のスケール除去ユニット。
【請求項4】
前記ロッドは、長手方向における前記基端部と前記先端部との間の中間部が直線状に延びるとともに、前記先端部は、前記中間部が延びる方向に対して交差する方向に弧状に曲がっており、
前記振動発生装置は、前記基端部が取り付けられるロッド取付部を有するとともに、前記振動発生源が作動することによって、前記ロッド取付部が、前記交差する方向に対して直交する面内で円または楕円の外周に沿って旋回する形態で振動するように構成されている、
請求項1または請求項2に記載のスケール除去ユニット。
【請求項5】
前記ロッドの前記基端部は、前記振動発生装置に対して着脱可能に構成されている、
請求項1または請求項2に記載のスケール除去ユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スケール除去ユニットに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ボイラ等に備えられる管群に対しては、超音波による肉厚測定がなされることがある。超音波による肉厚測定は、測定対象の管における外周面に超音波探触子を当接させて行われる。
【0003】
ところで、ボイラ等の管群においては、外周面にスケールが付着する場合がある。スケールは、燃焼物の灰や塵などが管の外周面に付着堆積したものである。スケールは、不規則な形状を有するとともに、超音波を通さない場合が多い。よって、超音波により管の肉厚測定を行おうとする場合には、測定対象である管の外周面の内の肉厚測定を行おうとする箇所についてスケールを除去する必要がある。
【0004】
特許文献1では、管の外周面に付着したスケールに対して振動を加えて除去する装置が提案されている。特許文献1で提案されている装置は、作業者が把持するハウジングと、ハウジングから延びるフレキシブルホースと、フレキシブルホースに接合された棒状振動体と、を備える。棒状振動体は、外装を構成する外筒と、外筒の内部に配置された偏心錘と、を備える。棒状振動体の偏心錘を駆動するための駆動モータは、ハウジング内に収容されている。特許文献1で提案されている装置では、棒状振動体がボイラの深層部へと挿入された状態で偏心錘が駆動され、これによって棒状振動体が振動することでスケールを除去できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-168135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ボイラにおいては、管の外周面における斜め下の領域が減肉し易いことが知られている。このため、減肉し易い領域である斜め下のスケールを除去することが求められる。このような要望を鑑み、特許文献1には、装置の棒状振動体を鉛直方向に対して斜め方向に進入させる使用方法が開示されている。
【0007】
しかしながら、ボイラには、管が収容された領域の周囲を囲むボイラ側壁が設けられているため、特許文献1に開示のような使用方法では、深層部に位置する管に対して棒状振動体を到達させることができない場合が生じ得る。
【0008】
また、ボイラを上から見た場合に、管同士の間隙が狭い場合には、棒状振動体を深層部に挿入することができない場合がある。これは、特許文献1の装置では、棒状振動体が内部に収容された偏心錘を備えるとともに、フレキシブルホースが内部に収容されたフレキシブルシャフトを備えるため、これら棒状振動体やフレキシブルホースの外径を小さくすることには限界があるためである。特に多数の管を各軸芯方向から見る場合に、多数の管が千鳥状に配列された形態のボイラにおいては、当該ボイラを上から見た場合の管同士の間隙は非常に狭い。このため、内部に偏心錘が収容された棒状振動体を深層部に位置する管に到達させることができない場合も生じ得る。
【0009】
本発明は、上記のような問題の解決を図ろうとなされたものであって、管同士の間隙が狭い場合においても、対象管の外周面における斜め下の領域のスケールを除去することができるスケール除去ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様に係るスケール除去ユニットは、多数の管が互いに間隙を形成した状態で配置される管群を構成する管のうちのスケール除去対象となる対象管に付着したスケールを除去するためのユニットである。本態様に係るスケール除去ユニットは、振動発生装置と、ロッドと、を備える。前記振動発生装置は、作業者の操作によって作動する振動発生源と、を備える。前記ロッドは、前記振動発生装置が取り付けられる基端部と、弧状に曲がった形状の先端部と、を有し、前記基端部から前記先端部に亘って延びる棒状の部材である。
(【0011】以降は省略されています)

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