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公開番号
2025108285
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-23
出願番号
2024002122
出願日
2024-01-10
発明の名称
光学レンズ系
出願人
株式会社コシナ
代理人
弁理士法人綿貫国際特許・商標事務所
主分類
G02B
13/00 20060101AFI20250715BHJP(光学)
要約
【課題】小型化を図りつつ諸収差を改善して光学性能が向上した光学レンズ系を提供する。
【解決手段】正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、第1レンズ群G1よりも像IMG側に配置されて正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、から構成され、フォーカシングに際しては、第2レンズ群G2のみが物体側へ移動する光学レンズ系100であって、第1レンズ群G1は、物体OBJ側から順に、物体側に凸面を向けた2枚以上の正メニスカスレンズL1、L2と、最も像IMG側には像IMG側に凹面を向けた負メニスカスレンズL4と、を含み、接合レンズを含まない構成であり、第2レンズ群G2は、物体OBJ側から順に、正の屈折力を有する第2-1レンズ群G21と、開口絞りSTOと、正の屈折力を有する第2-2レンズ群G22と、を含む構成であり、第2-1レンズ群G21は、1枚の正レンズL5、正レンズL6と負レンズL7とが接合された接合レンズ、のみから構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
正の屈折力を有する第1レンズ群と、前記第1レンズ群よりも像側に配置されて正の屈折力を有する第2レンズ群と、から構成され、
近距離物体へのフォーカシングに際しては、前記第2レンズ群のみが物体側へ移動して、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化する光学レンズ系であって、
前記第1レンズ群は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた2枚以上の正メニスカスレンズと、最も像側には像側に凹面を向けた負メニスカスレンズと、を含み、接合レンズを含まない構成であり、
前記第2レンズ群は、物体側から順に、正の屈折力を有する第2-1レンズ群と、開口絞りと、正の屈折力を有する第2-2レンズ群と、を含む構成であり、
前記第2-1レンズ群は、1枚の正レンズ、正レンズと負レンズとが接合された接合レンズ、のみから構成されている光学レンズ系。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記第1レンズ群の正レンズのうちいずれかは、下記の条件式を満たす請求項1又は請求項2記載の光学レンズ系。
Gr1P-ΔPgF>0.019
ただし、Gr1P-ΔPgFは、最も大きいΔPgFの値であって、ΔPgFはPgF-0.64833+0.00180vdであって、g、F線間での異常部分分散性を表し、PgFは(ng-nF)/(nF-nC)であって、g、F線間における部分分散比を表し、nCはC線(波長λ=656.27nm)の屈折率であり、nFはF線(波長λ=486.13nm)の屈折率であり、ngはg線(波長λ=435.83nm)の屈折率である。
【請求項3】
前記第1レンズ群の最も像側の前記負メニスカスレンズは、下記2つの条件式を満たす請求項1又は請求項2記載の光学レンズ系。
56.00>Gr1N-vd>34.00
1.750>Gr1N-nd>1.550
ただし、Gr1N-vdはd線(波長λ=587.56nm)のアッベ数であり、Gr1N-ndはd線(波長λ=587.56nm)の屈折率である。
【請求項4】
光学レンズ系全体の焦点距離をf、前記第2-1レンズ群の焦点距離をf21としたとき、f21/f>5.8を満たす請求項1又は請求項2記載の光学レンズ系。
【請求項5】
光学レンズ系全体の焦点距離をf、前記第2-2レンズ群の焦点距離をf22としたとき、f22/f>0.8を満たす請求項1又は請求項2記載の光学レンズ系。
【請求項6】
前記第2-2レンズ群は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた負レンズとこの負レンズに接合された正レンズと、正レンズとこの正レンズに接合された負レンズと、からなる2組の接合レンズを含む請求項1又は請求項2記載の光学レンズ系。
【請求項7】
前記第2-2レンズ群の正レンズのうちいずれかは、下記2つの条件式を満たす請求項1又は請求項2記載の光学レンズ系。
Gr22P-vd<38.00
Gr22P-nd>1.900
ただし、Gr22P-vdはd線(波長λ=587.56nm)のアッベ数であり、Gr22P-ndはd線(波長λ=587.56nm)の屈折率である。
【請求項8】
前記第22レンズ群の正レンズのうちいずれかは、下記の条件式を満たす請求項1又は請求項2記載の光学レンズ系。
Gr22P-ΔPgF>0.019
ただし、Gr22P-ΔPgFは、最も大きいΔPgFの値であって、ΔPgFはPgF-0.64833+0.00180vdであって、g、F線間での異常部分分散性を表し、PgFは(ng-nF)/(nF-nC)であって、g、F線間における部分分散比を表し、nCはC線(波長λ=656.27nm)の屈折率であり、nFはF線(波長λ=486.13nm)の屈折率であり、ngはg線(波長λ=435.83nm)の屈折率である。
ただし、ΔPgFはPgF-0.64833+0.00180vdであって、g、F線間での異常部分分散性を表し、PgFは(ng-nF)/(nF-nC)であって、g、F線間における部分分散比を表し、nCはC線(波長λ=656.27nm)の屈折率であり、nFはF線(波長λ=486.13nm)の屈折率であり、ngはg線(波長λ=435.83nm)の屈折率である。
【請求項9】
前記第2-2レンズ群の最も像側のレンズは、非球面レンズである請求項1又は請求項2記載の光学レンズ系。
【請求項10】
光学レンズ系全体の焦点距離をf、光学全長をL-Hとしたとき、L-H/f<1.55を満たす請求項1又は請求項2記載の光学レンズ系。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、レンズ交換式カメラ用レンズとして、小型化・高性能化を実現できる小型大口径の光学レンズ系に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、写真及びビデオ撮影用機器等に用いられるレンズ交換式カメラ用レンズは、大口径化と小型化を促進しようとすると、諸収差や色収差が増大して性能低下が起こりうる。
【0003】
そこで、大口径の光学レンズ系として、特許文献1(特許第7020674号公報)には、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群G2を配置し、第1レンズ群は物体側より1枚以上の凸レンズと1枚の凹レンズもしくは1つの接合凹レンズ成分からなり全体で正の屈折力を有する第1aレンズ群と、負の屈折力を有する接合凹レンズ成分からなる第1bレンズ群と、正の屈折力を有する第1cレンズ群とからなり、第2レンズ群G2は、1枚以上の凸レンズと負の屈折力を有する接合凹レンズ成分とからなる第2aレンズ群と、開口絞りと、第2bレンズ群とから構成され、無限遠から近距離物体へのフォーカシングに際し、第1レンズ群を像面に対し固定とし、第2レンズ群を光軸に沿って像面側から物体側へ移動し、屈折力、アッベ数及び異常分散性を特定することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7020674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された構成では、フォーカシングに際して固定である第1レンズ群に接合レンズが含まれている。
しかし、第1レンズ群に接合レンズを含ませるとレンズパワーを強くすることが難しいため、第1レンズ群のレンズ径が大きくなってしまい、小型化を実現することが困難であるという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、小型化を図りつつ諸収差を改善して光学性能が向上した大口径の光学レンズ系を提供することを目的とする。
【0007】
本発明は、一実施形態として以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
すなわち、正の屈折力を有する第1レンズ群と、前記第1レンズ群よりも像側に配置されて正の屈折力を有する第2レンズ群と、から構成され、近距離物体へのフォーカシングに際しては、前記第2レンズ群のみが物体側へ移動して、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化する光学レンズ系であって、前記第1レンズ群は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた2枚以上の正メニスカスレンズと、最も像側には像側に凹面を向けた負メニスカスレンズと、を含み、接合レンズを含まない構成であり、前記第2レンズ群は、物体側から順に、正の屈折力を有する第2-1レンズ群と、開口絞りと、正の屈折力を有する第2-2レンズ群と、を含む構成であり、前記第2-1レンズ群は、1枚の正レンズ、正レンズと負レンズとが接合された接合レンズ、のみから構成されていることを特徴とする。
【0008】
この構成を採用することによって、第1レンズ群に接合レンズを含まない構成なので、大型化を抑制しつつ高性能化・小型化を実現できる。また、第1レンズ群は複数枚の正メニスカスレンズ及び負メニスカスレンズを有するので、小型化を図りつつ諸収差を効果的に補正できる。また、第1レンズ群、第2レンズ群、第2-1レンズ群、第2-2レンズ群の全てを正の屈折力を有する構成としたので、小型化に寄与する。また、第2-1レンズ群を1枚の正レンズ、正レンズと負レンズとが接合された接合レンズのみから構成することで、効果的に小型化を図ることができる。また、フォーカシングの際に第2レンズ群のみ移動することによって、第2レンズ群が強い正レンズ成分を有するためフォーカシング量を低減することができるため製品全体の小型化に寄与する。
【0009】
前記第1レンズ群の正レンズのうちいずれかは、下記の条件式を満たすことを特徴とする。
Gr1P-ΔPgF>0.019
ただし、Gr1P-ΔPgFは、最も大きいΔPgFの値であって、ΔPgFはPgF-0.64833+0.00180vdであって、g、F線間での異常部分分散性を表し、PgFは(ng-nF)/(nF-nC)であって、g、F線間における部分分散比を表し、nCはC線(波長λ=656.27nm)の屈折率であり、nFはF線(波長λ=486.13nm)の屈折率であり、ngはg線(波長λ=435.83nm)の屈折率である。
この構成によれば、第1レンズ群にプラスの異常部分分散性を持つ正レンズを使用することで色収差を補正することができる。
【0010】
前記第1レンズ群の最も像側の前記負メニスカスレンズは、下記2つの条件式を満たすことを特徴とする。
56.00>Gr1N-vd>34.00
1.750>Gr1N-nd>1.550
ただし、Gr1N-vdはd線(波長λ=587.56nm)のアッベ数であり、Gr1N-ndはd線(波長λ=587.56nm)の屈折率である。
この構成によれば、高性能化を図り、色収差を補正することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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