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10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025123196
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-22
出願番号
2025018944
出願日
2025-02-07
発明の名称
表面処理層を有する積層体
出願人
ダイキン工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G02B
1/12 20060101AFI20250815BHJP(光学)
要約
【課題】撥液性と指紋拭き取り性に優れた表面処理層を有する積層体の提供。
【解決手段】基材と、該基材上に形成された層とを含む、積層体であって、前記層は、XPS測定において、23%以上の表面処理層由来Si比率を有する、積層体。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基材と、該基材上に形成された層とを含む、積層体であって、前記層は、XPS測定において、23%以上の表面処理層由来Si比率を有する、積層体。
続きを表示(約 3,000 文字)
【請求項2】
前記表面処理層由来Si比率は、26%以上である、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記層のオレイン酸接触角が、53°以上である、請求項1に記載の積層体。
【請求項4】
前記層は、XPS測定において、0.20以下の表面処理層由来Si/C比率を有する、請求項1に記載の積層体。
【請求項5】
前記層の膜厚が、1nm~50nmである、請求項1に記載の積層体。
【請求項6】
前記層は、式(1):
(化合物A)R
A
α
-X
1
-R
Si
β
(1)
[式中:
R
A
は、水酸基又は加水分解性基が直接結合していないSi原子を1つ以上含む1価の基であり、
R
Si
は、それぞれ独立して、水酸基又加水分解性基が結合したSi原子を含む1価の基であり、
X
1
は、それぞれ独立して、2~10価の基であり、
αは、それぞれ独立して、1~9の整数であり、
βは、それぞれ独立して、1~9の整数である。]
で表されるシラン化合物から得られた層である、請求項1に記載の積層体。
【請求項7】
前記層は、式(1)および式(2):
(化合物A)R
A
α
-X
1
-R
Si
β
(1)
(化合物B)R
B
α
-X
1
-R
Si
β
(2)
[式中:
R
A
は、水酸基又は加水分解性基が直接結合していないSi原子を1つ以上含む1価の基であり、
R
B
は、水酸基又は加水分解性基が直接結合していないSi原子を1つ以上含む1価の基であり、
ただし、R
A
とR
B
は互いに異なる基であり、
R
Si
は、それぞれ独立して、水酸基又加水分解性基が結合したSi原子を含む1価の基であり、
X
1
は、それぞれ独立して、単結合、または2~10価の基であり、
αは、それぞれ独立して、1~9の整数であり、
βは、それぞれ独立して、1~9の整数である。]
で表されるシラン化合物を含む組成物から得られた層である、請求項1に記載の積層体。
【請求項8】
R
A
は、下記式:
R
1a
-(R
S
)
γ1
-(SiR
2a
2
)
γ2
-(R
Ar
)
γ3
-
[式中:
R
1a
は、それぞれ独立して、炭化水素基、A基またはB基であり、
A基及びB基は、それぞれ、下記の基であり、
TIFF
2025123196000080.tif
45
102
[式中:
R
51
は、それぞれ独立して、R
53
-(SiR
53
2
-R
71
)
ma
-で表される基であり、
R
71
は、それぞれ独立して、単結合、酸素原子、又はC
1-6
アルキレン基であり、
R
53
は、それぞれ独立して、炭化水素基またはR
51’
であり、
R
51’
は、R
51
と同意義であり、
maは、それぞれ独立して、1~5の整数であり、
ただし、R
51
中、R
51’
の数は20以下であり、
R
52
は、それぞれ独立して、炭化水素基であり、
naは、1~3の整数であり、
R
54
は、それぞれ独立して、炭化水素基であり、
nbは、1~5の整数であり、
zは、0又は1である。]
R
S
は、それぞれ独立して、下記式:
TIFF
2025123196000081.tif
33
135
[式中:
R
73
は、それぞれ独立して、単結合、C
1-12
アルキレン基、-R
76
-O-R
76
【請求項9】
R
A
は、A基を含む基である、請求項8に記載の積層体。
【請求項10】
R
B
は、下記式:
R
1a
-(R
S
)
γ1
-(SiR
2a
2
)
γ2
-(R
Ar
)
γ3
-
[式中:
R
1a
は、それぞれ独立して、炭化水素基、A基またはB基であり、
A基及びB基は、それぞれ、下記の基であり、
TIFF
2025123196000082.tif
45
102
[式中:
R
51
は、それぞれ独立して、R
53
-(SiR
53
2
-R
71
)
ma
-で表される基であり、
R
71
は、それぞれ独立して、単結合、酸素原子、又はC
1-6
アルキレン基であり、
R
53
は、それぞれ独立して、炭化水素基またはR
51’
であり、
R
51’
は、R
51
と同意義であり、
maは、それぞれ独立して、1~5の整数であり、
ただし、R
51
中、R
51’
の数は20以下であり、
R
52
は、それぞれ独立して、炭化水素基であり、
naは、1~3の整数であり、
R
54
は、それぞれ独立して、炭化水素基であり、
nbは、1~5の整数であり、
zは、0又は1である。]
R
S
は、それぞれ独立して、下記式:
TIFF
2025123196000083.tif
33
135
[式中:
R
73
は、それぞれ独立して、単結合、C
1-12
アルキレン基、-R
76
-O-R
76
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、表面処理層を有する積層体に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
ある種のシラン化合物は、基材の表面処理に用いると、優れた撥水撥油性を提供し得る
ことが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2015/087903号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、撥液性と指紋拭き取り性に優れた表面処理層を有する積層体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の態様を含む。
[1] 基材と、該基材上に形成された層とを含む、積層体であって、前記層は、XPS測定において、23%以上の表面処理層由来Si比率を有する、積層体。
[2] 前記表面処理層由来Si比率は、26%以上である、項1に記載の積層体。
[3] 前記層のオレイン酸接触角が、53°以上である、項1又は2に記載の積層体。
[4] 前記層は、XPS測定において、0.20以下の表面処理層由来Si/C比率を有する、項1~3のいずれか1項に記載の積層体。
[5] 前記層の膜厚が、1nm~50nmである、項1~4のいずれか1項に記載の積層体。
[6] 前記層は、式(1):
(化合物A)R
A
α
-X
1
-R
Si
β
(1)
[式中:
R
A
は、水酸基又は加水分解性基が直接結合していないSi原子を1つ以上含む1価の基であり、
R
Si
は、それぞれ独立して、水酸基又加水分解性基が結合したSi原子を含む1価の基であり、
X
1
は、それぞれ独立して、2~10価の基であり、
αは、それぞれ独立して、1~9の整数であり、
βは、それぞれ独立して、1~9の整数である。]
で表されるシラン化合物から得られた層である、項1~5のいずれか1項に記載の積層体。
[7] 前記層は、式(1)および式(2):
(化合物A)R
A
α
-X
1
-R
Si
β
(1)
(化合物B)R
B
α
-X
1
-R
Si
β
(2)
[式中:
R
A
は、水酸基又は加水分解性基が直接結合していないSi原子を1つ以上含む1価の基であり、
R
B
は、水酸基又は加水分解性基が直接結合していないSi原子を1つ以上含む1価の基であり、
ただし、R
A
とR
B
は互いに異なる基であり、
R
Si
は、それぞれ独立して、水酸基又加水分解性基が結合したSi原子を含む1価の基であり、
X
1
は、それぞれ独立して、単結合、または2~10価の基であり、
αは、それぞれ独立して、1~9の整数であり、
βは、それぞれ独立して、1~9の整数である。]
で表されるシラン化合物を含む組成物から得られた層である、項1~5のいずれか1項に記載の積層体。
[8] R
A
は、下記式:
【発明の効果】
【0006】
本開示の組成物によれば、撥液性と指紋拭き取り性に優れた表面処理層を有する積層体が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書において用いられる場合、「1価の有機基」とは、炭素を含有する1価の基を意味する。1価の有機基としては、特に限定されないが、炭化水素基又はその誘導体であり得る。炭化水素基の誘導体とは、炭化水素基の末端又は分子鎖中に、1つ又はそれ以上のN、O、S、Si、アミド、スルホニル、シロキサン、カルボニル、カルボニルオキシ等を有している基を意味する。尚、単に「有機基」と示す場合、1価の有機基を意味する。また、「2価の有機基」とは、炭素を含有する2価の基を意味する。かかる2価の有機基としては、例えば、有機基からさらに1個の水素原子を脱離させた2価の基が挙げられる。3価以上の有機基も同様に、有機基から所定の数の水素原子を脱離させた基を意味する。
【0008】
本明細書において用いられる場合、「炭化水素基」とは、炭素及び水素を含む基であって、炭化水素から水素原子を脱離させた基を意味する。かかる炭化水素基としては、特に限定されるものではないが、C
1-60
炭化水素基、例えば、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基等が挙げられる。上記「脂肪族炭化水素基」は、直鎖状、分枝鎖状又は環状のいずれであってもよく、飽和又は不飽和のいずれであってもよい。また、炭化水素基は、1つ又はそれ以上の環構造を含んでいてもよい。炭化水素基は、1つ又はそれ以上の置換基により置換されていてもよい。
【0009】
本明細書において用いられる場合、「炭化水素基」の置換基としては、特に限定されないが、例えば、ハロゲン原子、1個又はそれ以上のハロゲン原子により置換されていてもよい、C
1-6
アルキル基、C
2-6
アルケニル基、C
2-6
アルキニル基、C
3-10
シクロアルキル基、C
3-10
不飽和シクロアルキル基、5~10員環のヘテロシクリル基、5~10員環の不飽和ヘテロシクリル基、C
6-10
アリール基及び5~10員環のヘテロアリール基から選択される1個又はそれ以上の基が挙げられる。
【0010】
本明細書において用いられる場合、「加水分解性基」とは、加水分解反応を受け得る基を意味し、すなわち、加水分解反応により、化合物の主骨格から脱離し得る基を意味する。加水分解性基の例としては、-OR
h
、-OCOR
h
、-O-N=CR
h
2
、-NR
h
2
、-NHR
h
、-NCO、ハロゲン(これら式中、R
h
は、置換または非置換の炭素数1~4のアルキル基を示す)などが挙げられ、好ましくは-OR
h
(即ち、アルコキシ基)である。R
h
の例には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基などの非置換アルキル基;クロロメチル基などの置換アルキル基が含まれる。それらの中でも、アルキル基、特に非置換アルキル基が好ましく、メチル基またはエチル基がより好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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