TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025133696
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-11
出願番号2025010758
出願日2025-01-24
発明の名称空気調和機
出願人ダイキン工業株式会社
代理人弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類F24F 11/86 20180101AFI20250904BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】消費電力量の調整要求対応時に圧縮機の発停回数を少なくする。
【解決手段】空気調和機1は、制御部8と、室内温度センサ47と、通信部8aとを備える。制御部8は、冷房運転時において、消費電力量の調整要求非対応時に、圧縮機21を停止させる第1温度と室内温度Trとの差に基づいて空気調和機1の能力を制御し、室内温度Trが第1温度に到達して、さらに第1温度と現在の室内温度Trとの差が所定範囲の状態で第1時間T1継続する第1条件を満たすと、圧縮機21を停止する。制御部8は、消費電力量の調整要求対応時に、圧縮機21を停止させる第2温度と室内温度Trとの差に基づいて空気調和機1の能力を制御し、室内温度Trが第2温度に到達して、さらに第2温度と現在の室内温度Trの差が所定範囲の状態で第1時間T1よりも長い第2時間T2継続する第2条件を満たすと、圧縮機21を停止する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
圧縮機(21)を含む室外ユニット(2)と室内ユニット(4)とが接続されることで構成される冷凍サイクルを有する空気調和機(1、1a)であって、
制御部(8)と、
室内温度を検出する室内温度検出部(47)と、
消費電力量の調整要求を受信する通信部(8a)と、
を備え、
前記制御部は、冷房運転時において、
前記消費電力量の調整要求非対応時に、
ユーザが設定した目標室内温度に基づいて決定される第1温度と、前記室内温度との差に基づいて、前記空気調和機の能力を制御し、
前記室内温度が前記第1温度に到達して、さらに前記第1温度と現在の室内温度との差が所定の範囲内である状態が、第1時間(T1)継続する第1条件を満たすと、前記圧縮機を停止し、
前記消費電力量の調整要求対応時に、
ユーザが設定した目標室内温度に基づいて決定される第2温度と、前記室内温度との差に基づいて、前記空気調和機の能力を制御し、
前記室内温度が前記第2温度に到達して、さらに前記第2温度と現在の室内温度の差が所定の範囲内である状態が、前記第1時間よりも長い第2時間(T2)継続する第2条件を満たすと、前記圧縮機を停止し、
前記第2温度は、前記第1温度よりも高い、
空気調和機。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記制御部は、暖房運転時において、
前記消費電力量の調整要求非対応時に、
ユーザが設定した目標室内温度に基づいて決定される第3温度と、前記室内温度との差に基づいて、前記空気調和機の能力を制御し、
前記室内温度が前記第3温度に到達して、さらに前記第3温度と現在の室内温度との差が所定の範囲内である状態が、第3時間(T3)継続する第3条件を満たすと、前記圧縮機を停止し、
前記消費電力量の調整要求対応時に、
ユーザが設定した目標室内温度に基づいて決定される第4温度と、前記室内温度との差に基づいて、前記空気調和機の能力を制御し、
前記室内温度が前記第4温度に到達して、さらに前記第4温度と現在の室内温度の差が所定の範囲内である状態が、前記第3時間よりも長い第4時間(T4)継続する第4条件を満たすと、前記圧縮機を停止し、
前記第4温度は、前記第3温度よりも低い、
請求項1に記載の空気調和機。
【請求項3】
前記第2時間または前記第4時間が継続している間は、前記空気調和機の最低能力で運転する、
請求項1または2に記載の空気調和機。
【請求項4】
ユーザが設定した目標室内温度を第5温度とし、
前記制御部は、前記第5温度が低いほど、前記第2時間が長くなるように、前記第2時間を決定する、
請求項1に記載の空気調和機。
【請求項5】
ユーザが設定した目標室内温度を第5温度とし、
前記制御部は、前記第5温度が高いほど、前記第4時間が長くなるように、前記第4時間を決定する、
請求項2に記載の空気調和機。
【請求項6】
室外温度を検出する室外温度検出部、
をさらに備え、
前記制御部は、前記室外温度が高いほど、前記第2時間が長くなるように、前記第2時間を決定する、
請求項1に記載の空気調和機。
【請求項7】
室外温度を検出する室外温度検出部(34)、
をさらに備え、
前記制御部は、前記室外温度が低いほど、前記第4時間が長くなるように、前記第4時間を決定する、
請求項2に記載の空気調和機。
【請求項8】
ユーザが設定した目標室内温度を第5温度とし、
前記制御部は、前記第5温度が低いほど、かつ、前記室外温度が高いほど、前記第2時間が長くなるように、前記第2時間を決定する、
請求項6に記載の空気調和機。
【請求項9】
ユーザが設定した目標室内温度を第5温度とし、
前記制御部は、前記第5温度が高いほど、かつ、前記室外温度が低いほど、前記第4時間が長くなるように、前記第4時間を決定する、
請求項7に記載の空気調和機。
【請求項10】
前記制御部は、前記第2時間または前記第4時間を、前記第5温度と前記室外温度とに基づいて、あらかじめ決めておいた前記第5温度と前記室外温度とに関するレベルに応じて決定する、
請求項8または9に記載の空気調和機。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
空気調和機に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、空気調和機を管理対象として消費電力量の調整要求に基づいた管理を行う管理装置が、管理対象の空気調和機の消費電力量の削減可能量を予測し、消費電力量の調整要求に対応している(特許文献1(特開2016-217598号公報))。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の消費電力量の調整要求への対応では、空気調和機の圧縮機の発停回数が消費電力量の調整要求に対応していない時よりも多くなり、消費電力量が増加する場合があるという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1観点の空気調和機は、圧縮機を含む室外ユニットと室内ユニットとが接続されることで構成される冷凍サイクルを有する空気調和機である。この空気調和機は、制御部と、室内温度検出部と、通信部と、を備える。室内温度検出部は、室内温度を検出する。通信部は、消費電力量の調整要求を受信する。制御部は、冷房運転時において、消費電力量の調整要求非対応時に、ユーザが設定した目標室内温度に基づいて決定される第1温度と、室内温度との差に基づいて、空気調和機の能力を制御し、第1条件を満たすと、圧縮機を停止する。第1条件は、室内温度が第1温度に到達して、さらに第1温度と現在の室内温度との差が所定の範囲内である状態が、第1時間継続する。制御部は、冷房運転時において、消費電力量の調整要求対応時に、ユーザが設定した目標室内温度に基づいて決定される第2温度と、室内温度との差に基づいて、空気調和機の能力を制御し、第2条件を満たすと、圧縮機を停止する。第2条件は、室内温度が第2温度に到達して、さらに第2温度と現在の室内温度の差が所定の範囲内である状態が、第1時間よりも長い第2時間継続する。第2温度は、第1温度よりも高い。
【0005】
この空気調和機では、冷房運転時における消費電力量の調整要求対応時に、圧縮機を停止するタイミングを遅らせることで、発停頻度を減らし、消費電力の抑制と快適性の両立を実現できる。
【0006】
第2観点の空気調和機は、第1観点の空気調和機であって、制御部は、暖房運転時において、消費電力量の調整要求非対応時に、ユーザが設定した目標室内温度に基づいて決定される第3温度と、室内温度との差に基づいて、空気調和機の能力を制御し、第3条件を満たすと、圧縮機を停止する。第3条件は、室内温度が第3温度に到達して、さらに第3温度と現在の室内温度との差が所定の範囲内である状態が、第3時間継続する。制御部は、暖房運転時において、消費電力量の調整要求対応時に、ユーザが設定した目標室内温度に基づいて決定される第4温度と、室内温度との差に基づいて、空気調和機の能力を制御し、第4条件を満たすと、圧縮機を停止する。第4条件は、室内温度が第4温度に到達して、さらに第4温度と現在の室内温度の差が所定の範囲内である状態が、第3時間よりも長い第4時間継続する。第4温度は、第3温度よりも低い。
【0007】
この空気調和機では、暖房運転時における消費電力量の調整要求対応時に、圧縮機を停止するタイミングを遅らせることで、発停頻度を減らし、消費電力の抑制と快適性の両立を実現できる。
【0008】
第3観点の空気調和機は、第1観点または第2観点の空気調和機であって、第2時間または第4時間が継続している間は、空気調和機の最低能力で運転する。
【0009】
この空気調和機では、第2時間または第4時間の継続中は、空気調和機の最低能力で運転することで、ユーザの快適性を維持することができる。
【0010】
第4観点の空気調和機は、第1観点または第3観点の空気調和機であって、ユーザが設定した目標室内温度を第5温度とする。制御部は、第5温度が低いほど、第2時間が長くなるように、第2時間を決定する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許