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公開番号2025154303
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024057220
出願日2024-03-29
発明の名称CO2回収装置用蒸気生成システム及びこれを備えたCO2回収装置並びにCO2回収装置用蒸気生成方法
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F22B 3/04 20060101AFI20251002BHJP(蒸気発生)
要約【課題】100℃未満の温熱を用いてCO2回収装置に熱エネルギーを供給することができるCO2回収装置用蒸気生成システムを提供する。
【解決手段】蒸気生成システム9は、100℃未満の温水によって負圧水を加熱して負圧蒸気を生成する蒸気発生器27と、蒸気発生器27にて生成された負圧蒸気をCO2回収装置7へに供給する蒸気供給路31と、蒸気発生器27に給水を供給する給水路29と、給水路29に設けられ、給水を大気圧以下に減圧する減圧弁35と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
熱媒体によって負圧水を加熱して負圧蒸気を生成する蒸気発生器と、
前記蒸気発生器にて生成された蒸気をＣＯ２回収装置に供給する蒸気供給部と、
を備え、
前記熱媒体は、前記ＣＯ２回収装置で回収するＣＯ２の発生源の冷却水または、該冷却水により加熱された熱媒体であるＣＯ２回収装置用蒸気生成システム。
続きを表示（約 830 文字）【請求項２】
前記蒸気発生器に水を供給する水供給部と、
前記水供給部に設けられ、水を大気圧以下に減圧する減圧弁と、
を備えている請求項１に記載のＣＯ２回収装置用蒸気生成システム。
【請求項３】
前記蒸気供給部には、負圧蒸気を大気圧以上に昇圧する蒸気圧縮機を備えている請求項１に記載のＣＯ２回収装置用蒸気生成システム。
【請求項４】
ボイラによって生成されたボイラ蒸気から動力を回収するタービンを備え、
前記蒸気圧縮機は、前記タービンによって駆動される請求項３に記載のＣＯ２回収装置用蒸気生成システム。
【請求項５】
前記蒸気圧縮機と前記タービンとが共通の回転軸で接続され、
前記蒸気圧縮機の出口蒸気と、前記タービンの出口蒸気とが均圧されている請求項４に記載のＣＯ２回収装置用蒸気生成システム。
【請求項６】
前記蒸気圧縮機と前記タービンとがモータ発電機に接続されている請求項４に記載のＣＯ２回収装置用蒸気生成システム。
【請求項７】
前記タービンは、可変容量タービンとされている請求項４に記載のＣＯ２回収装置用蒸気生成システム。
【請求項８】
前記熱媒体の温度は、発電用エンジンを冷却する冷却水から得られる請求項１に記載のＣＯ２回収装置用蒸気生成システム。
【請求項９】
請求項１から８のいずれかに記載のＣＯ２回収装置用蒸気生成システムを備えているＣＯ２回収装置。
【請求項１０】
熱媒体によって負圧水を加熱して蒸気を生成する蒸気発生工程と、
前記蒸気発生工程にて生成された負圧蒸気をＣＯ２回収装置に供給する蒸気供給工程と、
を有し、
前記熱媒体は、前記ＣＯ２回収装置で回収するＣＯ２の発生源の冷却水または、該冷却水により加熱された熱媒体であるＣＯ２回収装置用蒸気生成方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、ＣＯ２回収装置用蒸気生成システム及びこれを備えたＣＯ２回収装置並びにＣＯ２回収装置用蒸気生成方法に関するものである。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
内燃機関から排出された排ガスからＣＯ２を回収するＣＯ２回収装置が知られている（例えば特許文献１参照）。特許文献１に記載されたＣＯ２回収装置は、吸着剤に吸着したＣＯ２を脱離するための熱源として、排ガスの一部を用いるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
国際公開第２０１６／０７６０４１号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかし、排ガスは３００℃～４００℃など高温となるケースが多く、引用文献１に記載されたＣＯ２回収装置のように、ＣＯ２を脱離させるための熱源として排ガスの一部を用いることとすると、排熱回収ボイラなど高温用途に使える排ガス量が相対的に減少してしまう。
【０００５】
ＣＯ２回収装置の熱源としては蒸気が多用されているので、蒸気を生成してＣＯ２回収装置に供給する方が有利である。一方で、ＣＯ２回収装置の周囲には１００℃未満の温熱が存在するものの熱利用が行われずに廃棄されており、熱エネルギーの有効利用がなされていないという問題がある。
【０００６】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、１００℃未満の温熱を用いてＣＯ２回収装置に熱エネルギーを供給することができるＣＯ２回収装置用蒸気生成システム及びこれを備えたＣＯ２回収装置並びにＣＯ２回収装置用蒸気生成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本開示の一態様に係るＣＯ２回収装置用蒸気生成システムは、熱媒体によって負圧水を加熱して蒸気を生成する蒸気発生器と、前記蒸気発生器にて生成された蒸気をＣＯ２回収装置に供給する蒸気供給部と、を備え、前記熱媒体は、前記ＣＯ２回収装置で回収するＣＯ２の発生源の冷却水または、該冷却水により加熱された熱媒体である。
【０００８】
本開示の一態様に係るＣＯ２回収装置は、上記のＣＯ２回収装置用蒸気生成システムを備えている。
【０００９】
本開示の一態様に係るＣＯ２回収装置用蒸気生成方法は、熱媒体によって負圧水を加熱して蒸気を生成する蒸気発生工程と、前記蒸気発生工程にて生成された蒸気をＣＯ２回収装置に供給する蒸気供給工程と、を有し、前記熱媒体は、前記ＣＯ２回収装置で回収するＣＯ２の発生源の冷却水または、該冷却水により加熱された熱媒体である。
【発明の効果】
【００１０】
１００℃未満の温熱を用いてＣＯ２回収装置に熱エネルギーを供給することができる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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