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公開番号2024144997
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023057210
出願日2023-03-31
発明の名称トイレットロール
出願人大王製紙株式会社
代理人弁理士法人永井国際特許事務所
主分類A47K 10/16 20060101AFI20241004BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】巻長さが長くても柔らかく、ミシン目で切断されやすいトイレットロールを提供する。
【解決手段】1プライの坪量が11.0~16.5g/m2のシートが2プライに積層され、エンボスE2が形成され、巻き取られたトイレットロールであって、2プライでの紙厚が140~220μm、巻長さが55m以上、ロール径が110~130mmであり、シートは100%純パルプ、又は古紙パルプの含有量が30%以下であるシートであり、ミシン目を有し、非ミシン目部の縦方向の引張強度が1300~1800cN、ミシン目部の縦方向の引張強度が580~780cNであり、ミシン目部の全幅での縦方向の引張弾性率が5.0~33.0Mpaであり、ミシン目部の全幅での縦方向の引張弾性率と非ミシン目部の全幅での縦方向の引張弾性率の比率((ミシン目部引張弾性率(縦)全幅)/(非ミシン目部引張弾性率(縦)全幅))が、70.0~100.0%である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
1プライの坪量が11.0~16.5g/m

のシートが、2プライに積層され、その2プライシートにエンボスが形成され、巻き取られたトイレットロールであって、
2プライでの紙厚が140~220μm、巻長さが55m以上、ロール径が110~130mmであり、
シートは100%純パルプ、又は古紙パルプの含有量が30%以下であるシートであり、
ミシン目を有し、
非ミシン目部の全幅での縦方向の引張強度が1300~1800cN、ミシン目部の全幅での縦方向の引張強度が580~780cNであり、かつ、
ミシン目部の全幅での縦方向の引張弾性率が5.0~33.0Mpaであり、
かつ、ミシン目部の全幅での縦方向の引張弾性率と非ミシン目部の全幅での縦方向の引張弾性率の比率((ミシン目部引張弾性率(縦)全幅)/(非ミシン目部引張弾性率(縦)全幅))が、70.0~100.0%である、
ことを特徴とするトイレットロール。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
非ミシン目部の全幅での縦方向の引張弾性率が5.5~36.0MPaである、請求項1に記載のトイレットロール。
【請求項3】
非ミシン目部の横方向の引張強度が400~600cNである、請求項2記載のトイレットロール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレットロールに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
トイレットロールにおける通常品の巻取長は、ダブルなどとも称される2プライの製品においては25~30m程度である。近年、トイレットロールの一部の消費者にとって、通常品の2倍の50~60m程度の巻取長や、通常品の3倍の75~90m程度の巻取長のいわゆる長尺のトイレットロールが好まれている。
これは、購入後における持ち運びの便宜、購入・交換回数が少なくなるメリット、保管スペースに利便性があるなどの利点を要因としている。また、トイレットロールの長尺化は、省資源化や販売者においても、店頭陳列スペースをコンパクトにできるメリットもある。
【0003】
たとえば、特許文献1では、その実施例に従えば、2プライのシングルエンボスを付与した巻取品であり、1プライの坪量は13.5~16.5g/m

であり、巻取長が74~91mでの長尺巻取品(以下「従来長尺巻取品」ともいう。)である。
【0004】
この種の「従来長尺巻取品」を含めた長尺巻取品においては、柔らかさを確保するためにエンボスが付与される。特に、「従来長尺巻取品」のような通常品(以下「短尺巻取品」ともいう。)の3倍程度の巻取長の長尺巻取品においては、古紙パルプを含有し、シングルエンボスが付与される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6726653号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかるに、従来の長尺巻取品においては、特に巻取長が長くなるにつれてロールを手に持った際に過度に固く感じられやすく、消費者が巻かれているシートも固いと印象を持つことがあった。
また、従来の長尺巻取品においては、シートの柔らかさが必ずしも十分ではなく、特に、日常的に短尺巻取品を使用している、柔らかさを望んでいる消費者にとって改良の余地があるものであった。
【0007】
加えて、「従来長尺巻取品」を含めた長尺巻取品においては、図6に示すように、使用者がトイレットホルダーに取り付けたトイレットロール101からトイレットペーパー110を引き出して、ミシン目m1でカットする操作を行った際に、図6(A)~(B)に示すように、ミシンm1の連続的な裂開がスムーズに進まず、ミシン目m1の途中でトイレットペーパー110の先端方向に向かって縦方向(トイレットペーパーの連続方向)に裂けT1が発生することがあった。
【0008】
そこで、本発明の主たる課題は、長尺巻取品でありながら、ロールが柔らかく感じられやすく、シートにおいても十分な柔らかさ、滑らかさを示し、ミシン目でスムーズに分断でき、特に、ミシン目の途中で縦方向に裂け難い、トイレットロールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決したトイレットロールは次の態様を有する。
1プライの坪量が11.0~16.5g/m

のシートが、2プライに積層され、その2プライシートにエンボスが形成され、巻き取られたトイレットロールであって、
2プライでの紙厚が140~220μm、巻長さが55m以上、ロール径が110~130mmであり、
シートは100%純パルプ、又は古紙パルプの含有量が30%以下であるシートであり、
ミシン目を有し、
非ミシン目部の全幅での縦方向の引張強度が1300~1800cN、ミシン目部の全幅での縦方向の引張強度が580~780cNであり、かつ、
ミシン目部の全幅での縦方向の引張弾性率が5.0~33.0Mpaであり、
かつ、ミシン目部の全幅での縦方向の引張弾性率と非ミシン目部の全幅での縦方向の引張弾性率の比率((ミシン目部引張弾性率(縦)全幅)/(非ミシン目部引張弾性率(縦)全幅))が、70.0~100.0%である、
ことを特徴とするトイレットロール。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、長尺巻取品でありながら、ロールが柔らかく感じられやすく、シートにおいても十分な柔らかさ、滑らかさを示し、ミシン目でスムーズに分断でき、特に、ミシン目の途中で縦方向に裂け難い、トイレットロールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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