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公開番号2024144326
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2024050656
出願日2024-03-27
発明の名称偏光子保護フィルム、偏光板および液晶パネル
出願人株式会社カネカ
代理人個人,個人
主分類G02B 5/30 20060101AFI20241003BHJP(光学)
要約【課題】面内位相差の均一性および液晶パネルの斜め方向から視認した場合の黄色度の低減を両立させることが可能な偏光子保護フィルムを提供する。
【解決手段】偏光子保護フィルムは、アクリル樹脂組成物を含み、面内位相差の平均値が0.0nmよりも大きく、0.7nm以下であり、波長590nmにおける厚さ方向位相差Rthが-15.0nm以上0.0nm未満である。アクリル樹脂組成物は、主鎖に環構造を有するアクリル樹脂を含み、ガラス転移温度が120℃以上である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アクリル樹脂組成物を含み、
面内位相差Reの平均値が0.0nmよりも大きく、0.7nm以下であり、
波長590nmにおける厚さ方向位相差Rthが-15.0nm以上0.0nm未満であり、
前記アクリル樹脂組成物は、主鎖に環構造を有するアクリル樹脂を含み、ガラス転移温度が120℃以上である、偏光子保護フィルム。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記主鎖に環構造を有するアクリル樹脂は、グルタルイミド環、ラクトン環、無水マレイン酸環、マレイミド環および無水グルタル酸環からなる群より選択される一種以上の環構造を主鎖に含む構成単位を有する、請求項1に記載の偏光子保護フィルム。
【請求項3】
前記主鎖に環構造を有するアクリル樹脂は、下記式(1)で表される構成単位を有する、請求項2に記載の偏光子保護フィルム。
TIFF
2024144326000005.tif
42
134
(式中、R

およびR

は、それぞれ独立に、水素原子または炭素数1以上8以下のアルキル基であり、R

は、水素原子、炭素数1以上18以下のアルキル基または炭素数3以上12以下のシクロアルキル基である。)
【請求項4】
前記アクリル樹脂組成物は、芳香族ビニルに由来する構成単位の含有率が0重量%以上8重量%以下である、請求項1に記載の偏光子保護フィルム。
【請求項5】
前記アクリル樹脂組成物は、スチレンに由来する構成単位の含有率が0重量%以上8重量%以下である、請求項4に記載の偏光子保護フィルム。
【請求項6】
前記アクリル樹脂組成物は、ポリメタクリル酸メチルまたはメタクリル酸メチル-スチレン共重合体をさらに含む、請求項1に記載の偏光子保護フィルム。
【請求項7】
前記アクリル樹脂組成物は、1%重量減少温度が300℃以上である、請求項1に記載の偏光子保護フィルム。
【請求項8】
紫外線吸収剤を含まない、請求項1に記載の偏光子保護フィルム。
【請求項9】
二軸延伸フィルムである、請求項1に記載の偏光子保護フィルム。
【請求項10】
黄色度が0.01以上5.00以下である、請求項1に記載の偏光子保護フィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、偏光子保護フィルム、偏光板および液晶パネルに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
アクリル樹脂は、優れた透明性、色調、外観、耐熱性および加工性を有するため、例えば、偏光子保護フィルムに適用されている(例えば、特許文献1参照)。ここで、偏光子保護フィルムは、偏光子の両面に貼り合わせて偏光板とした後、液晶セルの両面に配置されることにより、液晶パネルに適用される。
【0003】
一方、視野角が広く、色の再現性に優れることから、IPS方式の液晶パネルが、液晶テレビ等の用途で好ましく使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-25333号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、アクリル樹脂を含む偏光子保護フィルムをIPS方式の液晶パネルに適用すると、黒表示した液晶パネルを斜め方向から視認した場合に、僅かながら黄色味がかる場合がある。一方、このような色調の問題を偏光子保護フィルムの位相差によって光学補償する場合、偏光子保護フィルムの面内位相差のバラつきがあると、液晶パネルの表示にムラが生じる可能性がある。
【0006】
本発明は、面内位相差の均一性および液晶パネルの斜め方向から視認した場合の黄色度の低減を両立させることが可能な偏光子保護フィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]アクリル樹脂組成物を含み、面内位相差の平均値が0.0nmよりも大きく、0.7nm以下であり、波長590nmにおける厚さ方向位相差Rthが-15.0nm以上0.0nm未満であり、前記アクリル樹脂組成物は、主鎖に環構造を有するアクリル樹脂を含み、ガラス転移温度が120℃以上である、偏光子保護フィルム。
【0008】
[2]前記主鎖に環構造を有するアクリル樹脂は、グルタルイミド環、ラクトン環、無水マレイン酸環、マレイミド環および無水グルタル酸環からなる群より選択される一種以上の環構造を主鎖に含む構成単位を有する、[1]に記載の偏光子保護フィルム。
【0009】
[3]前記主鎖に環構造を有するアクリル樹脂は、下記式(1)で表される構成単位を有する、[2]に記載の偏光子保護フィルム。
【0010】
TIFF
2024144326000001.tif
42
134
(式中、R

およびR

は、それぞれ独立に、水素原子または炭素数1以上8以下のアルキル基であり、R

は、水素原子、炭素数1以上18以下のアルキル基または炭素数3以上12以下のシクロアルキル基である。)
(【0011】以降は省略されています)

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