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公開番号2024141830
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023053677
出願日2023-03-29
発明の名称筆記具用水性インク組成物
出願人三菱鉛筆株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C09D 11/16 20140101AFI20241003BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】 速書、遅書、押し書き、引き書きなどのいかななる筆記時においても擦れにくく、しかも、分散安定性に優れる、筆記具用水性インク組成物を提供する。
【解決手段】
少なくとも、顔料と、分散剤と、水とを含み、上記分散剤の0.01質量%、0.10質量%、1.00質量%となる各水溶液の静的表面張力をそれぞれ(A)、(B)、(C)とした場合に、(B)×〔(A)/(C)〕の値が50以上であることを特徴とする、筆記具用水性インク組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも、顔料と、分散剤と、水とを含み、上記分散剤の0.01質量%、0.10質量%、1.00質量%となる各水溶液の静的表面張力をそれぞれ(A)、(B)、(C)とした場合に、(B)×〔(A)/(C)〕の値が50以上であることを特徴とする、筆記具用水性インク組成物。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記分散剤が、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、有機アミンのポリアルキレンオキシド付加物、ジグリセリンポリオキシエチレンパルミチルエーテル、ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、テトラグリセリン脂肪酸エステル、ヘキサグリセリン脂肪酸エステル、デカグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1記載の筆記具用水性インク組成物。
【請求項3】
請求項1又は2の記載の筆記具用水性インク組成物を搭載したことを特徴とする筆記具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、速書、遅書、押し書き、引き書きなどの各筆記時においても、擦れにくく、しかも、分散安定性に優れる、筆記具用水性インク組成物などに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、顔料の分散安定性や、良好な筆跡をもたらす筆記具用水性インク組成物として、数多くの配合組成等の筆記具用水性インク組成物が知られている。
例えば、顔料の分散安定性、経時安定性に優れ、耐水性のある鮮明な筆跡が得られる筆記具用水性顔料インク組成物として、水と、複合顔料と、ノニオン性界面活性剤と、アニオン性界面活性剤と、を少なくとも含有する記具用水性インク組成物であって、前記複合顔料が、酸性顔料と塩基性顔料とから少なくともなり、好ましくは、この筆記具用水性組成物の表面張力が37.0mN/m以上40.0mN/m以下である筆記具用水性組成物(例えば、特許文献1参照)が知られている。
【0003】
また、インク貯蔵体内のインク移動性に優れながらも、インクの漏れ出し現象をも十分に抑制することができ、かつ、良好な筆跡をもたらす筆記具用水性インク組成物および、それを用いた筆記具として、1)水と、着色剤と、界面活性剤と、を含んでなる筆記具用水性インク組成物であって、前記インク組成物の振とう法により測定される泡立ち性が50mm以上であり、かつ、消泡率が50%以上であることを特徴とする、筆記具用水性インク組成物(例えば、特許文献2参照)や、2)水と、着色剤と、界面活性剤と、を含んでなり、前記界面活性剤の0.1質量%水溶液の25℃におけるロス-マイルス試験法により測定される起泡力(Amm)と泡の安定度(Bmm)が、A>3かつA>1.5Bであることを特徴とする、筆記具用水性インク組成物(例えば、特許文献3参照)が知られており、これらの各筆記具用水性組成物の表面張力を30mN/m~70mN/mとすることが好ましいことも記載されている。
【0004】
しかしながら、上記特許文献1~3に記載の各筆記具用水性組成物では、未だ、速書、遅書、押し書き、引き書きなどの何れかの筆記時において、筆跡が掠れたりする場合があり、また、顔料の分散安定性も維持できないことがあるなどの課題があるのが現状であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-73690号公報(特許請求の範囲、実施例等)
特開2020-2319号公報(特許請求の範囲、実施例等)
特開2020-15875号公報(特許請求の範囲、実施例等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記従来技術の課題及び現状などに鑑み、これを解消しようとするものであり、速書、押し書きなどの各筆記時においても擦れにくく、しかも、分散安定性に優れる、筆記具用水性インク組成物等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記従来の課題等に鑑み、鋭意研究を行った結果、少なくとも、顔料と、特定物性の分散剤と、水とを含むことなどにより、上記目的の筆記具用水性組成物等が得られることを見出し、本発明を完成するに至ったのである。
【0008】
すなわち、本発明の筆記具用水性組成物は、少なくとも、顔料と、分散剤と、水とを含み、上記分散剤の0.01質量%、0.10質量%、1.00質量%となる各水溶液の静的表面張力をそれぞれ(A)、(B)、(C)とした場合に、(B)×〔(A)/(C)〕の値が50以上であることを特徴とする。
前記分散剤が、前記分散剤が、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、有機アミンのポリアルキレンオキシド付加物、ジグリセリンポリオキシエチレンパルミチルエーテル、ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、テトラグリセリン脂肪酸エステル、ヘキサグリセリン脂肪酸エステル、デカグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルから選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
また、本発明の筆記具は、上記構成の筆記具用インク組成物を搭載したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、速書、押し書きなどの各筆記時でも擦れにくく、しかも、分散安定性に優れる、筆記具用水性インク組成物及び筆記具が提供される。
本発明の目的及び効果は、特に請求項において指摘される構成要素及び組み合わせを用いることによって認識され且つ得られるものである。上述の一般的な説明及び後述の詳細な説明の両方は、例示的及び説明的なものであり、特許請求の範囲に記載されている本発明を制限するものではない。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の実施形態を詳しく説明する。但し、本発明の技術的範囲は下記で詳述する実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。また、本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識(設計事項、自明事項を含む)に基づいて実施することができる。
〈筆記具用水性インク組成物〉
本発明の筆記具用水性インク組成物は、少なくとも、顔料と、分散剤と、水とを含み、上記分散剤の0.01質量%、0.10質量%、1.00質量%となる各水溶液の表面張力をそれぞれ(A)、(B)、(C)とした場合に、式:(B)×〔(A)/(C)〕の値が50以上であることを特徴とするものである。
(【0011】以降は省略されています)

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