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公開番号2024139682
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-09
出願番号2023222434
出願日2023-12-28
発明の名称盛付方法及び盛付装置
出願人株式会社中西製作所
代理人
主分類A23L 7/10 20160101AFI20241002BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】所定の量の米飯を複数に安定して分けて、複数の容器へと盛り付けることのできる盛付方法及び盛付装置を提供する。
【解決手段】ほぐした米飯を振り分ける複数の流通路と、複数の流通路にそれぞれ設けた複数の振分シャッタと、計量上シャッタと、計量下シャッタと、複数の流通路を閉鎖した計量上シャッタの上に貯留した米飯が所定の高さとなったことを検知する複数の筒内センサと、閉鎖した計量下シャッタの上に米飯が載置された状態で計量上シャッタを閉鎖して所定の量の米飯を貯留し、計量下シャッタを開放することにより、複数の容器へと所定の量の米飯を略均等に盛り付けるよう制御する制御手段201とを備え、筒内センサにより米飯が検知されていない特定の流通路の振分シャッタを開放し、開放した振分シャッタの上に載置した米飯を特定の流通路内の閉鎖した計量上シャッタの上へと落下させるものとしたものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ほぐした米飯を所定の量に計量し、複数の容器に略均等に盛り付ける盛付方法において、
前記米飯を複数の流通路へと振り分け、前記複数の流通路のそれぞれに設けた振分シャッタを開放することにより、前記振分シャッタの上に載置された前記米飯を前記複数の流通路内で落下させる振分ステップと、
前記振分ステップで前記複数の流通路内で落下させた米飯を前記流通路内の閉鎖した計量上シャッタの上に載置して貯留する貯留ステップと、
前記貯留ステップで前記流通路内の閉鎖した計量上シャッタの上に載置して貯留した米飯を、前記複数の流通路内で前記計量上シャッタを開放して前記計量上シャッタの下方に位置する計量下シャッタの上に載置した後に、前記計量下シャッタの上方に位置する計量上シャッタを閉鎖して、前記複数の流通路内で前記計量上シャッタと計量下シャッタとの間に、所定の量の前記米飯を計量して貯留する計量ステップと、
前記計量ステップで、前記計量上シャッタと計量下シャッタとの間に計量して貯留した所定の量の米飯を、前記計量下シャッタを開放することにより、前記複数の流通路の下方に位置させた複数の容器へと前記所定の量の米飯を盛り付ける盛付ステップと、
を含み、
前記振分ステップでは、前記計量上シャッタの上に前記米飯が所定の高さまで貯留されていない特定の前記流通路の上流側の振分シャッタを開放し、前記開放した振分シャッタの上に載置した米飯を前記特定の流通路内の閉鎖した計量上シャッタの上へと落下させる
ことを特徴とする盛付方法。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
貯留ステップでは、計量上シャッタの上方で水平方向に移動する振分アームを、前記計量上シャッタの上に貯留した米飯に接触させる
ことを特徴とする請求項1に記載の盛付方法。
【請求項3】
振分シャッタを、複数の流通路のそれぞれに設けた複数の振分下シャッタと、前記振分下シャッタの上流側に設けた複数の振分上シャッタとにより構成し、
振分ステップでは、計量上シャッタの上に前記米飯が所定の高さまで貯留されていない特定の前記流通路の上流側の前記振分上シャッタと前記振分下シャッタとの間に米飯を貯留した後に、前記特定の流通路に設けた振分下シャッタのみを開放して、前記振分上シャッタと振分下シャッタとの間に貯留した米飯を、前記特定の流通路内の閉鎖した計量上シャッタの上へと落下させる
ことを特徴とする請求項1に記載の盛付方法。
【請求項4】
計量ステップでは、
全ての流通路で、閉鎖する計量上シャッタの上に所定の高さまで米飯が載置された場合にのみ、前記計量上シャッタを開放し、
閉鎖していた前記計量上シャッタの上に載置されていた米飯を前記全ての流通路内で落下させる
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の盛付方法。
【請求項5】
ほぐした米飯を所定の量に計量して、複数の容器に略均等に盛り付ける盛付装置において、
前記米飯を振り分ける複数の筒状の部材の組み合わせにより構成される複数の流通路と、
前記複数の流通路のそれぞれに設けた複数の振分シャッタと、
前記振分シャッタよりも下流側で、前記複数の流通路に設けた計量上シャッタと、
前記計量上シャッタよりも下流側で、前記複数の流通路に設けた計量下シャッタと、
前記計量上シャッタにより前記複数の流通路を閉鎖し、前記計量上シャッタの上に前記米飯が載置されて貯留されたときに、前記流通路内で前記計量上シャッタの上に貯留した米飯が所定の高さとなったことを検知する前記複数の流通路のそれぞれに設けた複数の筒内センサと、
閉鎖した前記計量下シャッタの上に前記米飯が載置された状態で前記計量上シャッタを閉鎖し、前記計量上シャッタと計量下シャッタとの間に所定の量の前記米飯を貯留して、前記計量下シャッタを開放することにより、前記複数の流通路の下方に位置させた複数の容器へと前記所定の量の米飯を盛り付けるよう制御する制御手段と、
を備え、
前記計量上シャッタの上に前記米飯が所定の高さまで貯留されておらず、前記筒内センサにより前記米飯が検知されていない特定の前記流通路の前記振分シャッタを開放し、前記開放した振分シャッタの上に載置した米飯を前記特定の流通路に設けた計量上シャッタの上に落下させる
ことを特徴とする盛付装置。
【請求項6】
計量上シャッタの上方で水平方向に移動することにより、前記計量上シャッタの上に貯留された米飯に接触する振分アームと、前記振分アームを水平方向に移動させる振分アーム駆動手段と、を有する振分部を備える
ことを特徴とする請求項5に記載の盛付装置。
【請求項7】
複数の振分シャッタを、複数の流通路のそれぞれに設けた複数の振分下シャッタと、前記振分下シャッタの上流側に設けた複数の振分上シャッタとにより構成し、
計量上シャッタの上に米飯が所定の高さまで貯留されておらず、筒内センサにより前記米飯が検知されていない特定の流通路の上流側の前記振分上シャッタと前記振分下シャッタとの間に米飯を貯留した後に、
前記特定の流通路に設けた振分下シャッタのみを開放して、前記振分上シャッタと振分下シャッタとの間に貯留した米飯を、前記特定の流通路に設けた計量上シャッタの上へと落下させる
ことを特徴とする請求項5に記載の盛付装置。
【請求項8】
複数の振分シャッタを設け複数の流通路で構成される振分ホッパ部と、計量上シャッタ及び計量下シャッタを設け複数の流通路で構成される計量ホッパ部と、を備え、
前記振分ホッパ部と前記計量ホッパ部とで複数の流通路の数を異なるように構成した
ことを特徴とする請求項5~7のいずれか一項に記載の盛付装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、盛付方法及び盛付装置に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、盛付方法及び盛付装置として、以下のものが知られている。
【0003】
特許文献1に記載されたものは、ほぐしホッパーへと投入された米飯をほぐし羽根でほぐし、その下方に米飯を落下させる。そして、落下させた米飯をほぐしホッパー内に設けた振り分けダンパーにより、ほぐしホッパーの下方に設けた二つに分岐する計量ホッパーへと振り分けつつ、落下させる。
【0004】
計量ホッパーへと落下させた米飯は、計量ホッパーの下端に備える上部シャッターと下部シャッターとにより容器へと盛り付ける所定の量に計量され、下部シャッターを開くことにより、下部シャッターの下方に位置させた間欠搬送にて供給される二つの容器へと所定の量に計量した米飯を盛り付ける盛付装置である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実開平6-61090号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載された盛付装置は出願人により出願されたものであり、振り分けダンパーにより二つに分岐した計量ホッパ―の一方側と他方側とのいずれかを選択し、選択した側へと米飯を供給することができるが、一方側と他方側との両側の計量ホッパ―に同時に米飯を供給することはできない。そして、二つに分岐した計量ホッパ―のそれぞれに貯留する米飯の量が一定とならなくなると、上部シャッターと下部シャッターとで米飯を計量する際に、容器へと盛り付ける米飯の量が所定の量とならず一定しないというおそれがあった。あるいは、計量ホッパ―のそれぞれに貯留する米飯の量が一定になるまでの間、上部シャッターと下部シャッターとによる米飯の計量を停止させる必要があり、単位時間当たりの盛付数が少なくなるおそれがあった。
【0007】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、所定の量の米飯を複数に安定して分けて、複数の容器へと盛り付けることのできる盛付方法及び盛付装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明に係る盛付方法は、
ほぐした米飯を所定の量に計量し、複数の容器に略均等に盛り付ける盛付方法において、
前記米飯を複数の流通路へと振り分け、前記複数の流通路のそれぞれに設けた振分シャッタを開放することにより、前記振分シャッタの上に載置された前記米飯を前記複数の流通路内で落下させる振分ステップと、
前記振分ステップで前記複数の流通路内で落下させた米飯を前記流通路内の閉鎖した計量上シャッタの上に載置して貯留する貯留ステップと、
前記貯留ステップで前記流通路内の閉鎖した計量上シャッタの上に載置して貯留した米飯を、前記複数の流通路内で前記計量上シャッタを開放して前記計量上シャッタの下方に位置する計量下シャッタの上に載置した後に、前記計量下シャッタの上方に位置する計量上シャッタを閉鎖して、前記複数の流通路内で前記計量上シャッタと計量下シャッタとの間に、所定の量の前記米飯を計量して貯留する計量ステップと、
前記計量ステップで、前記計量上シャッタと計量下シャッタとの間に計量して貯留した所定の量の米飯を、前記計量下シャッタを開放することにより、前記複数の流通路の下方に位置させた複数の容器へと前記所定の量の米飯を盛り付ける盛付ステップと、
を含み、
前記振分ステップでは、前記計量上シャッタの上に前記米飯が所定の高さまで貯留されていない特定の前記流通路の上流側の振分シャッタを開放し、前記開放した振分シャッタの上に載置した米飯を前記特定の流通路内の閉鎖した計量上シャッタの上へと落下させる
ことを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明に係る盛付装置は、
ほぐした米飯を所定の量に計量して、複数の容器に略均等に盛り付ける盛付装置において、
前記米飯を振り分ける複数の筒状の部材の組み合わせにより構成される複数の流通路と、
前記複数の流通路のそれぞれに設けた複数の振分シャッタと、
前記振分シャッタよりも下流側で、前記複数の流通路に設けた計量上シャッタと、
前記計量上シャッタよりも下流側で、前記複数の流通路に設けた計量下シャッタと、
前記計量上シャッタにより前記複数の流通路を閉鎖し、前記計量上シャッタの上に前記米飯が載置されて貯留されたときに、前記流通路内で前記計量上シャッタの上に貯留した米飯が所定の高さとなったことを検知する前記複数の流通路のそれぞれに設けた複数の筒内センサと、
閉鎖した前記計量下シャッタの上に前記米飯が載置された状態で前記計量上シャッタを閉鎖し、前記計量上シャッタと計量下シャッタとの間に所定の量の前記米飯を貯留して、前記計量下シャッタを開放することにより、前記複数の流通路の下方に位置させた複数の容器へと前記所定の量の米飯を盛り付けるよう制御する制御手段と、
を備え、
前記計量上シャッタの上に前記米飯が所定の高さまで貯留されておらず、前記筒内センサにより前記米飯が検知されていない特定の前記流通路の前記振分シャッタを開放し、前記開放した振分シャッタの上に載置した米飯を前記特定の流通路に設けた計量上シャッタの上に落下させる
ことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の盛付方法及び盛付装置によれば、所定の量の米飯を複数に安定して分けて、複数の容器へと盛り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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